化粧品ECを構築する際に押さえておきたい基本の「き」
化粧品業界は従来、幅広い商品ラインナップを取り揃え、マスメディアを使ってブランドイメージを構築できる大手各社が市場を占有していました。
しかし近年はSNSやWeb媒体の浸透によって、幅広い商品ラインナップよりもニッチなニーズを押さえた1つの商品を取り扱っている中小企業が売上を伸ばすという変化が起こっています。
そんななか、これから化粧品ECを始めようという方はますます増えており、筆者もEC構築の相談を受けることがあります。
そこで今回は、特に化粧品のECサイトを構築する際にまず押さえておきたいECサイト構築の基本の「き」を解説していきます。
化粧品ECを利用する消費者の目線
同じ商品でも店舗で販売するのと、インターネットを通じて販売するのとでは大きく異なります。特に化粧品は他の商材に比べてまだまだEC化率が低く、店舗で販売するよりもハードルが高い商材といえるでしょう。
そのため、これから化粧品ECを構築して販売していくことを考えている方は、消費者が化粧品ECをどう捉えているか知ったうえで今後の販売戦略像を立てていく必要があります。
化粧品をECで買う理由、買わない理由
化粧品のEC化率が低い理由に、店舗で得られる価値が優っている状況が挙げられます。化粧品の消費者は「商品を試用したい」、「正しい使い方を聞いたうえで購入したい」、「店員と会話をしながら検討したい」という想いが強く、オンラインでそのニーズに応えられているサイトはまだまだ多くありません。
一方で、化粧品をECで購入する人は「価格の安さ」や「店舗に行く手間が省けること」、「口コミの多さ」を利点に感じています。@コスメ(アットコスメ)やSNSを通じた口コミは消費者の不安・お悩みを解消することに繋がり、ECでも購入まで踏み切れることに繋がります。
関連記事:【事例考察】成功している化粧品通販(EC)はどんな取り組みをしているの?
化粧品ECが押さえておくべき機能
ここからは実際に化粧品ECを構築する際に、押さえておきたい機能を紹介します。どれも消費者目線を踏まえた機能のため、カート選びや要件定義の際には必ずチェックしておきましょう。
レビュー機能
まず押さえておきたいのはレビュー機能です。使い方や使い心地、使用前後の変化といった、消費者が気になる問題をレビュー機能で解消するのは必須です。
また、それだけでなくSNSや口コミサイトを活用することも同じく消費者の不安解消に繋がります。
クーポン機能・セール機能
消費者が化粧品ECで買う理由の1つに「価格の安さ」があります。普段は店舗で購入する方も、クーポンやセールで価格が安くなるタイミングではECに流れる可能性があります。
また、セールのタイミングはLINE@やメルマガを通じて告知ができると尚よいでしょう。
定期購入機能
最後に紹介するのは定期購入機能。化粧品はリピート性の高い商材のため、定期購入を可能にすることで購入の手間を省くことができます。
また、単発の購入ではなく消費者一人ひとりの購入回数を増やすことが、売上の底上げにも繋がります。
まとめ
本記事をきっかけに、消費者の気持ちを想像していただければと思います。ECサイトに必要な機能やデザインはそこから自然と見えてくるでしょう。
リピストでは記事の中で紹介した機能はもちろん、化粧品ECに最適な機能が充実しています。一度お気軽にご相談ください。