O2Oとオムニチャネルってどう違うの? - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

O2Oとオムニチャネルってどう違うの?

O2Oとオムニチャネルってどう違うの?

O2Oとオムニチャネル。

どちらもマーケティングの用語としてよく耳にする言葉ですが、「両者の違いはなに?」と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、O2Oとオムニチャネルの違いについて解説します。

O2Oとオムニチャネルとは?

a man Put a check mark

まずはO2Oとオムニチャネル、それぞれの用語の意味から押さえていきましょう。

O2Oとは?

O2O(オーツーオー)とは、Online to Offlineの略称ことを言います。

Webサイトやアプリといったオンライン上のユーザーを、オフラインである実店舗に誘導するためのマーケティング施策です。例えば、オンラインクーポンを発行して来店に繋げる手法や、GPS機能を利用したプッシュ通知などが挙げられます。

デジタルテクノロジーを活用していかに実店舗の集客に繋げるのかがポイントですが、近年はスマートフォンやSNSの普及によりユーザーがオンラインにアクセスする割合が急増したため、より注目を集める施策の1つに数えられています。

オムニチャネルとは?

オムニチャネルとは、複数の販売チャネルを結び付けることで、ネットとリアルの垣根をなくすマーケティング施策のことを呼びます。

例えば「ECサイトで商品を購入→支払いは実店舗で済ませ→商品は自宅で受け取る」といった具合に、あらゆるチャネルを統合することでユーザーの利便性を高め顧客の獲得に繋げる仕組みです。

チャネルにはEC・実店舗、SNS・リアルイベントなど多様な種類が存在し、どのチャネルからでも商品を検索し購入することができるため、幅広いユーザー層にアプローチすることが可能です。

O2Oとオムニチャネルの違いはどこ?

では、O2Oとオムニチャネルの違いはどこにあるのでしょうか?

ポイントは大きく3つ挙げられます。

1.施策を用いる目的の違い

1つ目は、施策を用いる目的に違いがあるということ。

O2Oの目的は、オンライン上でユーザーとの接点を持ち、オフライン(実店舗)へ誘導することにあります。狙いは実店舗へ集客し売上を上げることにあり、考え方は至ってシンプルです。

一方のオムニチャネルの狙いは、顧客を囲い込むことにあります。あらゆるチャネルを連携させ統合することで、ユーザーの利便性を高め、どこからでも顧客を獲得できる環境を築くことが目的です。

つまり、O2Oはオフラインへ誘導、オムニチャネルはオンライン・オフラインを問わずあらゆるチャネルでの顧客獲得、という施策そのものの目的に違いがあることが分かります。

2.新規獲得かリピート獲得

a woman visiting shop

2つ目の違いは、新規顧客の獲得を目指すのかリピート顧客の獲得を目指すのかという点です。

O2Oでは主に新規顧客の獲得が狙いとなります。初めてオンラインにアクセスしたユーザーに魅力ある施策を提示することで、実店舗を訪れてもらうことが第一となります。そこからリピートユーザーへと繋がることもありますが、あくまでも基本は新規顧客の獲得です。

オムニチャネルでは、リピート顧客の獲得に力を注ぎます。先ほどユーザーを「囲い込む」という表現を用いましたが、豊富な選択肢を提供することで、常に自社サービス内で購入してもらえる環境を用意し、LTVの向上やロイヤリティを高めることが狙いです。

O2Oが「入り口」に特化した施策であるならば、オムニチャネルは「入り口~再来店まで」を見据えた中長期的な施策と呼ぶことができるでしょう。

3.導入へのハードルの高さ

3つ目の違いは、施策を導入するハードルの高さです。

O2O施策では、クーポンの発行やユーザー向けのプッシュ通知など、比較的導入へのハードルは低くなっています。アプリなども既存のサービスを利用すれば手軽に導入でき、SNSなどは今すぐに取り組むことができる施策と言えます。

一方のオムニチャネルでは、各チャネルごとにデータを統合して連携する必要があります。システムを構築し実装するには専門的なスキルはもちろんある程度の時間も必要で、導入のハードルは高いと言えるでしょう。

O2Oとオムニチャネルの違いをまとめてみた

では、最後にO2Oとオムニチャネルの違いを表にしてまとめてみましょう。

? O2O オムニチャネル
ターゲット 新規顧客 リピート顧客
目的 実店舗への誘導 顧客の囲い込み
施策の狙い 入り口に特化した短期型 入り口から再来店を意識した中長期型
導入のハードル 低い 高い

 

こうして見ると、O2Oとオムニチャネルでは施策の特徴にはっきりと違いがあることが分かります。事業者は双方の特徴を把握した上で、自社にとってどちらが有効な施策なのかを見極めることが重要となってきそうです。

まとめ

今回は、O2Oとオムニチャネルの違いについて解説しました。

O2Oではオンラインのユーザーを実店舗であるオフラインに誘導することが目的なのに対し、オムニチャネルではあらゆるチャネルを統合して顧客を囲い込むことが目的となります。

双方で特徴に違いがあることから、導入を検討する際は自社にとって最適なのはどちらかをしっかり見極めておきましょう。

O2Oやオムニチャネルの施策を導入する際、ECサイトの存在は重要なポイントと言えます。より魅力的なサイトの構築が、売上を大きく左右するでしょう。PRECSのカートシステム「リピスト」なら、豊富な機能と高い操作性で、サイト運営をしっかりサポートしてくれます。