D2Cブランドを立ち上げたいけど、初期費用の相場が分からないという方も多いのではないでしょうか？D2Cは商品を製造・販売する体制とECサイトさえあれば個人でもスタートすることができます。
今回は、ブランドの立ち上げにかかる費用の相場についてご紹介します。
D2Cは比較的少ない費用でスタートできる
D2C（Direct to Consumer）は近年のEC業界でトレンド的なビジネスモデルとして注目されていますが、基本となるモデルは単品通販です。世界観の構築やデジタルツールを使ったマーケティングなど、D2Cならではの特徴はありますが、立ち上げだけに注目すれば単品通販と同じで比較的少ない費用からスタートできます。
D2Cはスタートアップが多い
D2Cの立ち上げ費用が少ない理由として、総合通販に比べ品数が少なく、サイト構築のハードルが低い点が挙げられます。また、実店舗を設けず、ネットに特化したサービスを展開するため、設備投資費やテナント料といったコストがかかりません。
立ち上げ後も、自社で製造して商品を直接販売するスタイルを採用するため、流通コストを抑え、利益率を高く保つことができます。また、マーケティングではSNSを軸に据えるため、軌道に乗れば広告費を大きく抑制することも可能です。
こうしたメリットから、D2Cブランドにはスタートアップで大きく成長した事例が多く、これから挑戦する事業者にとっても魅力的なビジネスモデルと呼べるでしょう。
D2Cの立ち上げにかかる費用の相場は？
さて、D2Cブランドを立ち上げる際の費用として、200万～300万円程度が相場といえるでしょう。大規模ECに比べ少ないとはいえ、ある程度まとまった資金は必要となることから、しっかり資金を確保しておくことが大切です。
では、具体的に項目ごとの費用を見ていきましょう。
【サイト構築費用】：10万～150万円
まず、D2Cに欠かせないサイト構築費用から見ていきましょう。費用の相場は10万～150万で、サイト規模や利用するサービスによって変動します。
サイトを構築するだけでなく、例えばブランドのロゴ作成やデザインを外注すれば別途費用が発生します。
おすすめしたいのが、有料のレンタルカートサービス。無料サービスではD2Cの世界観やビジネスモデルを実現するには無理があります。ただ、自社開発やフルスクラッチ（サービス会社に0から開発してもらう）では、費用が莫大になるでしょう。その点有料のレンタルカートサービスなら、月額費用での支払いで比較的自由度も高く、本格的なD2Cサイトを構築できます。
【商品開発】50万～150万
D2Cでは自社で商品の企画から開発、製造までを担います。そのため、商品開発にも一定の費用が発生します。
立ち上げ時は在庫が大量に発生するリスクを避けるために、1,000個～3,000個程度のロット数で製造し、費用は50万～150万程度が目安でしょう。
もちろん、商品の種類によって開発コストも変動するため、金額が大きくなる可能性がああります。事前に予算を決めて、開発ロット数を決めるというアプローチも有効です。
【決済サービス】0～10万
ECサイトでは近年ユーザーのニーズに合わせて多様な決済手段を用意しておくことが求められています。D2Cでも、できるだけ多くの決済サービスを導入する必要がありますが、サービス利用時には手数料が発生します。購入された商品数に応じて金額は変動しますが、初期費用が発生するサービスもあるため、0～10万程度を目安に用意しておきましょう。
【物流サービス】0～20万
物流サービスにかかる費用も、立ち上げ時に計算しておきましょう。こちらも初期費用が発生するサービスもあり、商品数に応じて金額が変動します。0～20万程度を目安に予算を組んでおきましょう。
【広告費】0～30万
Webが拠点となるD2Cでは集客のための広告費が欠かせません。SNSを利用してじっくり集客をするならアカウントを設立するだけで済むため費用はかかりませんが、広告を出稿するとなると費用が発生します。
サイトを運営をスタートする前の段階で、どのような戦略で施策を講じていくのか、広告は積極的に出稿するのか、といった部分も検討しておきましょう。
まとめ
今回は、D2Cブランドを立ち上げる際の費用について解説しました。D2Cのビジネスモデルの基本は単品通販です。そのため、立ち上げの費用の相場も、単品通販をイメージすると分かりやすいでしょう。そこにD2Cの世界観を構築するためのデザインや、各種デジタルツールの導入費用が発生する、といったイメージが分かりやすいでしょう。
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