D2Cブランドの事業計画の作り方
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市場での存在感を急速に高めているD2Cブランド。新たにD2C事業に乗り出す企業も増えていますが、事業の立ち上げに欠かせないのが事業計画です。事業計画がままならない状態でサイトをオープンしても、苦しい運営を迫られる可能性が高くなります。
そこで今回は、D2Cブランドの事業計画の作り方についてご紹介します。
事業計画とは?D2Cならではのポイントを解説
事業計画とは、事業を新たに起こす際に作成する、詳細な計画のこと。この事業計画が定まっていないと、サイトを運営する方向性やビジョンが曖昧になり、不安定な運営を迫られてしまいます。意気揚々とD2Cに参入したものの、事業計画が甘く大きな損失を出してしまっては意味がありません。
D2Cにおいても事業計画はもちろん必要ですが、計画を検討する上で参考材料となるのがEC事業です。D2Cの基本フォーマットはEC事業と呼べます。そこにD2Cのビジネスモデルの特徴を加味した事業計画を作成すれば、しっかりと要点を押さえることができます。
ECに関する事業計画に関しては、『EC事業を始めるのなら事業計画をまず練ろう』の記事も参考にしてください。
では、具体的にD2Cの事業計画を作成するポイントを見ていきましょう。
1.事業の目的を明確にする
1つ目は、事業の目的を明確にすること。
これはD2Cに限らずすべてのビジネスの基本ですが、なぜこの事業に参入するのか?なにをユーザーに届けたいのか?といった目的の部分が曖昧では、事業計画も中途半端なものになります。
しっかりとビジョンやミッション、バリューといった項目を言語化して自分達が目指す方向を定めておきましょう。
2.ブランドの世界観を構築する
2つ目はブランドの世界観を構築すること。
D2Cビジネスの最大の特徴が「世界観」です。世界観とはブランドのコンセプトやイメージといった呼び方ができますが、D2CではただECで販売するのではなく、この世界観に沿った商品やサービスを提供することが絶対条件となります。
世界観に共感しファンになったくれたユーザーが、継続的にサイトを訪れ商品を購入してくれることで売上を高めていきます。ポイント1の事業の目的とは別に、より具体的な内容でなければなりません。
例えば、
- 地球環境に配慮したブランド
- ライフスタイルに寄り添ったブランド
- パーソナライズ化された体験型のブランド
など、世界観の軸を検討しましょう。ブランドを象徴するカラーやロゴ、温度感といったものも検討しておきます。
3.ターゲットを明確にする・市場調査を行う
3つ目は、ターゲットを明確にすること・市場調査を行うことです。
事業計画を作成するには、売上や収益に関するデータが必要です。しかし、ターゲットや市場の動向がはっきりしていない状態では、正確な数字を出せません。そこで自社が狙いとするターゲットを明確にし、あわせて市場調査も実施しましょう。
ターゲットは自社の商品やブランドとの相性を見定めて選定します。市場調査では、競合他社の状況や市場全体の動向、自社の強みと弱みを洗い出し、自分達のポジションを客観視できるとよいでしょう。
4.売上と経費を算出する
4つ目は、売上と経費を算出することです。
【売上】
D2Cの基本はEC事業だとご紹介しましたが、ECでの事業計画を作成する場合は以下のような項目を元に売上見込みを算出します。
- セッション(アクセス人数)
- CVR(転換率・購買率)
- 平均購買単価(平均客単価)
- 購買件数(取引数・トランザクション数)
事業計画を作成する際は、上記に具体的な数字を当てはめ、売上高の見込みを算出しましょう。
【経費】
また経費には、次のような項目が挙げられます。
- 人件費
- 外注費
- 保険関連費用
- 出張費/交際費
- 雑費
- 管理費
- 地代家賃
- 減価償却費
- 引当金/評価損金等
- 広告費
D2Cで押さえておきたのが製造費です。D2Cは自社で商品を開発し販売するため、製造コストがかかります。仕入れと違い製造工場や従業員の確保も必要となるため、この部分をしっかり詰めておくことが大切です。また、広告費でもD2Cならではの特徴として、Web広告を多く利用する点が挙げられます。これまでWeb広告へ出稿した経験がないと費用かんなどがイメージしづらいため、事前にしっかりとリサーチしておきましょう。
まとめ
今回は、D2Cブランドでの事業計画の作り方についてご紹介しました。
D2Cはビジネスモデルの特徴として、ビジョンやコンセプトといった世界観が重視されます。それだけに、事業計画を作る際も、こうした世界観を組み込んだ計画が不可欠です。綿密に計画を練ることで、サイト運営の展望をはっきりと打ち出しましょう。
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