【2020年】ECサイト(ネットショッピング)の売上高ランキング!
依然として高い成長が続いているEC業界。市場規模は右肩上がりの状況が続いており、コロナ禍によるEC需要の高まりを受けてさらなる成長が予想されます。
そこで今回は2020年のECサイト、売上高ランキングをお届けします。モールとサイトそれぞれの形態でランキング上位に輝いたのはどの企業だったのでしょうか。
国内ECモール売上ランキングTOP3
まずは、国内ECモールの売上高から見ていきましょう。
国内ECモールでは依然として楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングの3強の状態が続いており、楽天とAmazonが激しく争いつつ、Yahoo!がその後を追うという構図となっています。
1位.楽天:3兆8,595億円
国内モールランキングで1位に輝いたのが、楽天です。売上高は3兆8,595億円で前年比から13.4%の増加と大きく売上を伸ばしました。
楽天の強みと呼べるのが、高いポイント還元率と楽天カードや楽天トラベルなどのサービス連携。ユーザーはポイント還元率の高さを狙って、楽天で商品を購入するケースが多く、他のサービスと連携することで還元率がさらにアップする施策も功を奏しています。
2021年1月28日の「楽天新春カンファレンス2021」では、EC事業の中核とも呼べる「楽天市場」だけの市場取引額が単体で3兆円を突破するなど、依然として国内モール市場では高い成長が予想されています。今後発表される2020年度の最終の売上高では、コロナ禍の「巣ごもり消費」を受けてどこまで数字が伸びるのか注目です。
2位.Amazonジャパン:1兆7,443億円
ECモールランキングで2位に輝いたのが、Amazonジャパンです。売上高は1兆7,443億円で前年比で14.1%の増加と、こちらも大きく売上を伸ばしました。
世界のEC市場を席巻するAmazonの存在感は日本でも抜群で、毎シーズンのセール期にはニュースでも大きく取り上げられるなど、トレンドの1つにも数えられるほどです。今回の売上高も2019年度の数字となるため、コロナ禍を反映した次回の発表が大きく注目されます。
3位:Yahoo!ショッピング:8,519億円
3位はYahoo!ショッピングで8,519億円。前年度比16.5%増と、モール型ECのTOP3ではもっとも大きな伸びとなりました。成長の要因として、ZOZO連結子会社化やPayPayモールオープンといった積極的なEC事業への注力が挙げられます。
ヤフーの持ち株会社であるZホールディングスは、今後もEC事業への投資を進めていく予定で、コロナ禍により大きく売上を伸ばした次回の発表では売上が1兆円に達するかが焦点となります。
大手ECサイト売上ランキングTOP10
続いて、大手ECサイトの売上ランキングをご紹介します。ランキング上位に名を連ねたのが、家電系・衣料系のECサイトです。やはり、生活と関係性が強い商品や定期購入が必要な商品が安定して売上を増やしていることが伺えます。
1位.ヨドバシカメラ:1,385億円
1位に輝いたのがヨドバシカメラ。売上は1,385億円で前期比で14.3%の増加と大きく売上を伸ばしました。近年は商材のラインナップ拡充と共に、自社の社員が最短2時間30分以内に配達する「ヨドバシエクストリーム」や、購入額によらない送料無料をスタート。また、追加料金なしで注文当日に配送といった独自色の強い施策が好評を得ています。
2位.ZOZO:1,255億円
2位はファッションECの大手ZOZO。売上は1,255億円で前期比6.0%とやや低調となりました。ただ、ヤフーとの連結子会社化を皮切りにPayPayモールへの出店などで新規顧客開拓に成功。今後もファッションECの軸として成長が期待されます。
3位.ビックカメラ:1,081億円
前期比25.7%の大幅成長で3位にランクインしたのが、ビックカメラです。売上は1,081億円と1,000億円を突破。商品の拡充や在庫確保を見込んで千葉県倉敷市にある自社倉庫を1.7倍に拡大。従来よりも発送能力を2倍(出荷量ベース)にアップさせ、EC事業への本格化を進めています。
4位.ユニクロ:832億円
4位はファッションECのユニクロ。近年はEC事業への積極的な投
資がたびたび話題にあがりますが、売上高832億円は前期比で32.0%の伸び。実店舗との連携による効率化や利便性アップを図ることで、既存ユーザーはもちろん新規ユーザーの獲得も進んでいます。次回の発表では1,000億突破も現実味をおびてきており、上位進出をうかがいます。
5位.デル:630億円
昨年のランキング11位からステップアップしてTOP5入りしたのが、PCメーカーのデル(DELL)です。売上高も530億→630億へと拡大。力を入れてきたEコマース事業の取り組みがしっかりと成果に繋がってきました。
6位~10位
最後に、ランキング6位~10位についてまとめてご紹介しましょう。
6位は食品系ECの「オイシックス・ラ・大地」で売上は613億(前期比8%アップ)。ECでは難しいとされる食品系ECで着実に結果を積み上げています。
7位は総合通販の「ディノス・セシール」、売上は581億円で前期比1.9%。
8位はTV通販でお馴染みの「ジャパネットたかた」で、580億円。Eコマース事業でも売上を伸ばしています。
9位は家電販売のジョーシンを展開する「上新電機」。売上は571億円で、4.8%の増加となっています。
10位は総合通販ベルメゾンを手掛ける「千趣会」で490億円。7位のディノスセシール同様、カタログ通販で掴んだ顧客をECに引き込む動きが加速しています。
まとめ
今回は、2020年のECサイトの売上高ランキングをお届けしました。
ECの市場規模は依然として右肩上がりの状況で、コロナ禍における「巣ごもり消費」の影響受けて売上を大きく伸ばした企業も増えています。今後は、新たに獲得した顧客をどうリピート顧客へと引き上げるかがポイントとなります。また、ECへの参入がさらに加速する中で、競合他社との競争を勝ち抜く独自色を出せるかも、大きな鍵を握るでしょう。
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