モノではなくライフスタイルを売るライフスタイルブランドとは? - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

モノではなくライフスタイルを売るライフスタイルブランドとは?

機能的な価値だけでなく、その裏側にある根源的な価値を提供することで、ユーザーのライフスタイルに貢献することを目指すのがライフスタイルブランドです。

価値観の多様化や、モノ消費からコト消費への移り変わりなどを背景に、近年大きな注目を集めています。

今回は、ライフスタイルブランドの概要やメリットについて解説します。

ライフスタイルブランドとは?

ライフスタイルブランド とは?

ライフスタイルブランドとは、商品やサービスの機能的な価値だけでなく、その裏側にある根源的な価値を提供することで、ユーザーのライフスタイルに貢献するブランドのことをいいます。

具体的なブランド名を挙げると、「NIKE」は代表的なライフスタイルブランドです。靴という商品をただの生活雑貨としてでなく、アクティブでスポーティーかつ洗練されたブランドとして認知してもらうことで、ユーザーのライフスタイルに新たな価値を提供しました。

例えば、商品の機能的な価値とは

  • 履きやすい
  • クッション性が高い
  • 価格が安い

 

といった直接的な特徴を意味します。なにかしらの課題や欲求があり、それを解決することに主眼が置かれています。

一方で、ライフスタイルブランドが提供する根源的な価値とは、

  • 商品を身に付けることで気持ちが高揚する
  • そのブランドのビジョンや価値観に共感し自らも参加したい
  • ブランドを購入することでライフスタイルに変化が生まれる

 

といった、ユーザーの「ライフスタイル」にも影響を与え、行動変容を促す特徴があります。

このように、ライフスタイルそのものに寄り添い、付加価値を提供することでユーザーの感情を動かすのがライフスタイルブランドの特徴です。

ライフスタイルブランドの人気は消費行動の変化や価値観の多様化が背景に

では、なぜライフスタイルブランドが近年人気を集めているのでしょうか。背景にあるのは消費行動の変化や価値観の多様化です。

モノ消費からコト消費への移り変わりに代表されるように、ユーザーの消費行動は近年大きく変化しています。機能性や価格といったこれまでの判断基準ではなく、ブランドが何を提供しているのか、自分の価値観に近いか、といった情緒的な部分に重きを置くようになりました。

価格が割高であっても、商品の世界観やストーリーに共感できるなら、あえてそのブランドを選ぶといったユーザーも少なくありません。これはライフスタイルブランドが人気を集める理由の一つとなっています。

また、ブランドのビジョンやパッションに触れることで、自らのライフスタイルに刺激を与えたい、自己実現に繋げたいといった想いと親和性が高いという点も、ライフスタイルブランドの強みでしょう。

ライフスタイルブランドの3つのメリット

では、事業者目線でライフスタイルブランドを運営するメリットを3つの見ていきましょう。

メリット1.ブランドの愛着や共感を育みやすい

1つ目のメリットは、ブランドへの愛着や共感を育みやすいということ。

ライフスタイルブランドは、ブランドそのものがユーザーの日常や人生に影響を与えるため、愛着や共感を育みやすいといえます。いわば、「感情」に刺さりやすいということ。

どんな商品やサービスでも、ユーザーの心の琴線に触れることで購入に繋がります。とくに大量の商品がクリック一つで手に入る現代社会では、いかにしてユーザーの感情を揺さぶるかがマーケティングでも問われています。

ライフスタイルブランドは、こうした情緒的な価値が重視される現代では効果的なブランドの在り方と呼べるでしょう。

メリット2.リピート購入やファン化に繋がる

リピート購入やファン化に繋がる点も、ライフスタイルブランドのメリットです。

ライフスタイルブランドは、愛着や共感を育みやすいとご紹介しました。これはリピート購入やファン化を促すにはとても大切な条件です。

かつてのように薄利多売で大量の商品を購入してもらうことは、難しい世の中になってきました。一度の購入ではなく、継続的かつ繰り返し商品を購入してくれるリピーターやファンの存在は、今後ますます価値を持ってきます。

また、リピーターやファンの存在は企業にとってLTVの向上に繋がるため、売上アップのメリットも得られるでしょう。

メリット3.他社との差別化を図れる

最後のメリットとして、他社との差別化を図れる点もライフスタイルブランドのメリットです。

ライフスタイルブランドの構築は、決して簡単なものではありません。ユーザーの根源的な欲求を掘り起こし、商品やサービスを提供することで行動変容を促すハードルは高いといえます。

しかし、ブランドとしての価値が定着し運営が軌道に乗れば、他社との差別化を図ることができます。「価格は高くても、このブランドを買いたい」というユーザーを掴むことができれば、事業を大きく成長させることができるでしょう。

まとめ

今回は、ライフスタイルブランドとは何か?というテーマについて解説しました。

ライフスタイルブランドとは、商品やサービスの機能的な価値ではなく、ユーザーのライフスタイルに影響を与え行動変容を促すような情緒的な価値を持ったブランドのことを指します。

年々ユーザーの消費行動は変化が見られ、機能性はもちろん、そこに付随する付加価値を重視する傾向が強くなっています。「物が売れない」と叫ばれる時代ですが、こうしたブランドの世界観やビジョンに共感してもらい、ファンを増やすことはこれからのビジネスの要となってくる部分でしょう。

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