D2CのSNSは個人アカウントの方が大事? - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

D2CのSNSは個人アカウントの方が大事?

D2Cのビジネスモデルでは、SNSが重要なマーケティングツールとしての役割を担っています。ブランドの公式アカウントで情報や魅力を発信するのはもちろん、近年増えているのが経営者や従業員の個人アカウントを運用する手法です。

今回はD2CでのSNSの重要性や、個人アカウントのメリットやデメリットについて解説します。

D2CのSNSで個人アカウントを使うメリット・デメリット

もともとD2Cのビジネスモデルでは、SNSがマーケティングツールとして大きな価値を持っています。

自社で製造から販売まですべての工程を担うD2Cではユーザーと直接的な関係を築きやすい特徴があります。多くのユーザーがSNSのアカウントを持つ現代ではとくにこの特徴が力を発揮しやすく、自社の公式アカウントを通じた投稿が集客や世界観の訴求に結び付いています。

こうしたD2CでのSNS活用の流れで近年増えているのが、個人アカウントの運用です。個人アカウントとは企業の公式アカウントではなく、経営者や従業員といった個人が運用するアカウントのこと。分かりやすい例を挙げると、Zホールディングスの孫正義氏や、楽天の三木谷浩史氏などは、自身の個人アカウントで積極的な情報発信を行っています。

このように個人が自社の公式アカウントとは別に、SNS上で発信をする動きは近年増加傾向にあります。D2Cでも個人アカウントの存在は注目を集めていますが、個人アカウントにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット│集客や親近感を訴求できる

個人アカウントを運用するメリットとして、集客や親近感を訴求できる点が挙げられます。

公式アカウントは企業が運営するため、どうしてもビジネス色が強く出てしまいがちです。その点個人アカウントは経営者をはじめとした個人が投稿するため、投稿内容に親近感を抱くことができます。また経営者の熱量や想いに触れることでブランドや商品のファンになり、集客や購入に繋がる点も個人アカウントのメリットです。

また、個人アカウントを運営する本人のキャラクターや認知度が高ければ、ブランドにこれまで興味を持たなかったユーザーへもリーチでき、新規ユーザーの開拓につながります。その他にも公式アカウントに比べ柔軟なコミュニケーションを図れる点も個人アカウントのメリットでしょう。

デメリット│炎上リスクやブランドイメージへ影響する恐れがある

デメリットとしてもっとも懸念すべきは、炎上リスクが高い点でしょう。

公式アカウントに比べ個人アカウントはプライベートな投稿も許容されます。それだけに、思いがけない投稿から炎上してしまい、謝罪するといった事例も少なくありません。公式アカウントでは投稿前に社内でのチェック体制を設けることができますが、個人アカウントではそれが難しい点もデメリットに挙げられるでしょう。

また個人の人柄そのものがブランドイメージとして受け取られるリスクもはらんでいます。例えば、自由奔放な発言をする経営者のキャラクターから、ブランドへの信頼や安全性に不安を覚えてしまう…といった可能性は懸念しておくべきでしょう。

国内D2Cブランドでの個人アカウントの事例

では実際に国内のD2Cブランドではどのような個人アカウントが注目されているのでしょうか。

1.Mr. CHEESECAKE

チーズケーキのD2Cブランドとしてお馴染みのMr. CHEESECAKEでは、代表でシェフの田村浩二さんが個人アカウントを運用しています。

Twitterは5万フォロワー、Instagramは2.5万フォロワーと多くのユーザーからフォローされており、日々の投稿では料理の話題を中心に投稿を行っています。もともとMr. CHEESECAKEはSNSを中心に人気を集めたブランドとあって、田村さんも積極的にSNSを活用することでブランドの認知度向上に貢献しています。

2.PHOEBE BEAUTY UP

PHOEBE BEAUTY UP

DINETTE株式会社が運営するコスメブランド・PHOEBE BEAUTY UP。同社のCEOを務める尾崎美紀さんは、D2Cで個人アカウントを運営する代表的な人物の一人です。

もともとコスメ系メディアとしてInstagramを中心に規模を拡大していったDINETTE。そのメディアのユーザーの声から生まれたのがPHOEBE BEAUTY UPでした。尾崎さんは個人アカウントで積極的に情報を発信。Instagramは20万人を突破し、メディアへの露出も増やすなど経営者に収まらない影響力で注目を集めています。

2022年にはアマゾンプライムで配信される『バチェロレッテ・ジャパン』の2代目バチェロレッテに選ばれるなど、女性層を中心に多くのファンを集めています。

まとめ

今回はD2CでのSNSの重要性や、個人アカウントのメリットやデメリットについて解説しました。

個人アカウントは親近感や集客に活用しやすく、事業者の人柄が顔が見える分安心感を伝えることができます。一方で公式アカウントに比べガバナンス面に不安を抱え、炎上リスクを抱えている点は懸念点です。

とはいえ、ユーザーと直接的な関係性を築くD2Cにとって、個人アカウントの存在はマーケティングへの高い効果が期待できます。例えば、個人アカウントを運用する場合のルールをあらかじめ設けておくことや、高いSNSリテラシーを持っている人物のみ個人アカウントの運用を許すといった仕組みづくりなど、リスクを最小限に抑える体制が整えば運用する価値はあるでしょう。

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