ECサイトの担当者が参考にしたいD2CブランドのSNS活用術!
D2Cブランドのマーケティングでは、ユーザーと直接繋がることができるSNSが重要な役割を担っています。世界観やブランドの価値を丁寧に伝え、密な関係性を作ることで、ユーザーのファン化を促進。売上や集客、ブランディングに繋げることが可能です。
今回は、国内D2CブランドのSNS活用術をご紹介します。人気ブランドはどのような戦略でSNSを活用しているのかを知り、自社ECの運営に役立てていきましょう。
D2CでSNSを活用するメリット
D2Cビジネスの軸となるのが、自社のコンセプトやビジョンといった世界観を構築することです。ユーザーはこの世界観に共感することでブランドのファンとなり、商品の購入に結びつきます。この世界観を伝え、ユーザーとの関係性を築く上で重要な役割を担っているのがSNSです。
ユーザーと直接繋がりブランド価値を高める
D2CでSNSを活用するメリットは、大きく3つあります。
1つ目は、ユーザーと直接繋がれること。従来までのビジネスでは、個人ユーザーと繋がるには顧客情報の獲得が必須で、関係を構築する上でのハードルとなってきました。しかしSNSの登場以降、企業と個人は「フォロー」という手軽なやり取りで関係を構築することが可能に。SNSはユーザーと直接繋がることができるため、関係構築のハードルが一気に下がりました。
2つ目は、ブランドの価値や世界観を丁寧に伝えられること。自社で製造から販売までを完結できるD2Cでは、マーケティングやブランディングの分野もすべて自分たちでコントロールできます。代理店を通すことで、ブランド本来の価値や世界観が伝わらないといったデメリットが解消され、ユーザーへダイレクトな情報発信を実現します。これもSNSツールの強みが活かされているポイントでしょう。
3つ目は、コストを抑制できること。代理店を通した広告宣伝活動は集客力があるものの、コストの負担がネックでした。その点SNSは集客への時間はかかりますが、ツール自体は無料で利用することができます。運営が上手くいき、コアなファンを掴むことができれば代理店を上回る広告価値を得ることも可能です。コストを抑制する意味では、実に魅力的なメリットでしょう。
事例で見るD2CブランドのSNS活用術
実際にD2CブランドでSNSを活用するには、人気ブランドの事例をお手本にするのがおすすめです。ここでは、国内の人気D2Cブランドを3つ取り上げ、SNSの活用法についてご紹介します。
1.SNSで世界観を表現する
植物由来のシャンプーやボディケア商品を販売するボタニストは、「自然の恵みを現代に届ける」というビジョンを掲げるD2Cブランドです。
SNSでは透明感のあるおしゃれな画像にこだわり、洗練されたブランドの世界観をしっかりと表現。世界観を崩すような投稿は一切発信せず、軸をブラさない姿勢をアピールすることでユーザーからの安心感や信頼感を獲得しています。
2.SNSをメディアとして活用する
オンラインのオーダースーツ販売を手掛けるFABRIC TOKYO(ファブリック・トウキョウ)は、SNSをツールではなくメディアと位置付けた活用法が目を引きます。Instagramの投稿では、雑誌媒体のようなページを作成し、画像として提供。投稿もスタイリングやHow to情報がメインとなっており、ユーザーは視覚的にはもちろん、読み物としても楽しめる点が特徴です。情報をただ羅列するのではなく、ユーザーに価値あるコンテンツを作成することで、ブランド価値を高めています。
3.ユーザーへのおもてなしを意識する
「幻のチーズケーキ」として大人気のMr.CHEESECAKE(ミスター・チーズケーキ)。販売はオンラインのみで個数も限定。販売日も限られていることから、メルマガやSNSで販売情報を発信しています。SNSでは、こうしたブランドの特徴から購入方法や質問などを丁寧に紹介し、ユーザーへのおもてなしを意識しています。
また、なかなか購入できないユーザーを楽しませるために、チーズケーキのレシピをSNSで紹介するなど、ユーザーへのきめ細やかな心遣いがうかがえます。
4.ユーザーとの繋がりを意識する
鮭とコーンの豆乳クリームパスタ。
クリーミーでヘルシー🐟🌽🥛https://t.co/zDgaxT4k9u— [公式] ベースフード (@BASEFOOD) October 27, 2020
最先端のフードテックを用いた完全栄養の主食を販売するBASEFOOD。SNSへの投稿では、BASEFOODを使ったレシピを公開し、あえて商品告知を控える取り組みをおこなっています。また、TwitterではBASEFOODを実際に購入してくれたユーザーの投稿を積極的にリツイート。ユーザーとの繋がりを意識することで、ブランドへの好感やファン化を促す手法を採用しています。
まとめ
今回は、D2CブランドでのSNSの活用術をご紹介しました。
D2CにとってSNSはユーザーと直接繋がることができる重要なツールです。SNSを起点としてブランドの認知度を一気に高めた事例も多く、有名ブランドの活用術は担当者にとって貴重な参考材料となるでしょう。
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