【事例】ブランドサイトとECサイトは1つに統合すべき? - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

【事例】ブランドサイトとECサイトは1つに統合すべき?

【事例】ブランドサイトとECサイトは1つに統合すべき?

ブランドサイトとECサイトを別々に用意しているという事業者は少なくありません。ですが、海外では両サイトを1つに統合して運営する流れが主流で、国内でも統合の有無についてしばしば議論にあがります。

そこで今回は、ブランドサイトとECサイトは統合すべきか?について、メリットとデメリットを紹介しながらご紹介していきます。

ブランドサイトとECサイトの違い

まずは、ブランドサイトとECサイトに違いについておさらいしておきましょう。

ブランドサイトとは、企業やサービスが自社のブランドイメージやコンセプトを伝えるためのサイトです。ブランディングによるイメージアップや認知度の拡大が目的で、サイト内でのコンテンツの発信を通してファンの獲得や育成を目指します。

一方のECサイトは、商品やサービスを販売するサイトのこと。購入してもらうことが最大の目的で、豊富な品揃えや検索しやすいサイトUIなどが重要となります。

では、この両サイトを統合する場合と統合しない場合、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

統合するメリット・デメリット

まずは、ブランドサイトとECサイトを統合するメリットとデメリットから見ていきます。

【メリット】

サイトを統合するメリットとして、情報が一元化されユーザーの利便性が高まる点が挙げられます。ブランドサイトとECサイトをわざわざ行き来する手間がなくなり、1サイトで完結できる点はメリットです。

また、複数のサイトを運営するよりも1つのサイトに注力できるため、SEOに効果を発揮できる点もメリットでしょう。

【デメリット】

一方で、サイトを統合するには専門的なノウハウや知識が欠かせません。大きなリニューアルを伴うため、サイトデザインやコンセプトをきちんと組み立てる人材が不可欠でしょう。

また、既存のサイトに慣れ親しんだユーザーからはリニューアル後に一定数のアレルギー反応が出ると予想され、一時的な流入減や既存ユーザーの離脱防止が重要となります。

統合しないメリット・デメリット

次に、ブランドサイトとECサイトを統合しないメリットとデメリットを見てみましょう。

【メリット】

統合しないメリットとして、ブランディングや集客など、目的にあわせた施策を打つことが可能となります。とくにブランディングはイメージやデザインといった細部までこだわりたい点も多く、ブランドサイトを別途持っておくことで施策にこだわり抜くことができます。

また、潜在顧客にアプローチできるのも、サイトを統合しないメリットでしょう。商品を購入しない・したことがない顧客は、わざわざECサイトを訪れません。しかし。ブランドサイトにコンテンツを用意し、興味や関心、疑問や悩みに応えることで認知度が高めあることができます。いざ商品を購入しようと思えば、ECへの導線を確保しておくことで、既存顧客へとランクアップできるでしょう。

【デメリット】

統合しないデメリットは、やはり購入や売上に繋がりにくいこと。ブランドサイトからECへの導線を用意していても、なかなかECに移行してくれるユーザーは少ないのが現実です。

また、1つの商品名やサービス名から複数のサイトが検索結果に表示されると、どのサイトをクリックすればよいのか迷ってしまいます。商品を購入しようとECサイトをクリックしたつもりが、ブランドサイトが表示されてしまうと、ユーザーがストレスを感じます。そのまま他サイトで購入してしまう結果になると、機会損失に繋がるでしょう。

ブランドサイトとECサイトを統合した事例

さて、ここまでブランドサイトとECサイトの統合について、メリットとデメリットをご紹介しましたが、最後にサイトを統合した企業の事例をいくつか見ていきましょう。

各企業はどのような目的でサイトの統合を選んだのでしょうか。

事例1.ユナイテッドアローズ

united arrows
ファッションブランドの「ユナイテッドアローズ」は2017年にブランドサイトとECサイトを統合しました。

ブランドサイトで配信してきたコンテンツやレコメンドをECサイトに掲載。ECサイトでありながら、多彩な情報を網羅できることで実店舗と同じような購入体験を提供。ユーザーからも好評を得ており、メディアとECが融合した「メディアコマースサイト」の代表例にも挙げられています。

事例2.ABCマート

abc mart

「ABCマート」も、ブランドサイトとECサイトを統合した企業の1つです。

同社では統合にあたって、既存のECサイトのフッター部分にブランドサイトのコンテンツを導入。既存のユーザーの利便性も確保しつつ、ブランドイメージを高めることにも成功しました。

ABCマートはEC事業だけでなくオムニチャネル戦略にも積極的で、全国に店舗を展開しているという強みを余すとこなく活かす戦略は良いお手本になります。

事例3.BEAMS

BEAMS

「BEAMS」も2016年にオフィシャルサイトとECサイトの統合を行いました。

同サイトの特徴は、まずページ上部でブランドをPRするコンテンツのボリュームを確保して、その後に本格的なECページを用意していること。一見ただのメディアページに思えつつ、きちんとコンテンツ内には商品ページへの導線を用意することでスムーズな購入を後押し。

購入を強く押し出すことなく、自然な流れを作り出している点は同サイトの魅力でしょう。

まとめ

今回は、ブランドサイトとECサイトは統合すべきか?という疑問についてご紹介しました。

サイトの統合は情報を一元化できる点やSEOへの効果が高いといったメリットがあり、近年主流の「メディアコマース」の流れを汲むことができます。一方統合しないことで、質の高いブランドコンテンツの制作や潜在顧客の獲得に繋がるなど、どちらにもメリットがあります。

いずれにしても、軸に置くべきは「ユーザーが何を求め、どうすれば満足してもらえるのか」という視点であり、統合の有無を検討する際もこの基本に沿って議論を進めていきましょう。

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