ECストアとは?用語の意味や具体的な例も
最近ECストアという用語を耳にするけど、なにを意味する言葉かよく分からない…そんな方も多いのではないでしょうか?
ECストアとはネットショッピングができるサイトを意味する言葉で、近年では「EC」という略語でしばしば利用されています。
そこで今回は、ECストアの用語の意味について分かりやすく解説します。
ECストアとはネットショッピングを利用できるサイトのこと
ECストアとは、インターネットでショッピングができるサイトを意味する言葉です。
そもそもECとはelectronic commerceの略で、日本語では電子商取引と訳されます。私たちが日常的に使っているオンラインショップやネット通販サイトなどはこのECに含まれます。
経済産業省が毎年発表している『電子商取引に関する市場調査』によると、2020年の日本のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)の市場規模は、19.3兆円。これは、2010年の7.8兆円の約2.4倍の数字で、ECストアの利用が飛躍的に拡大していることが分かります。
ECストアには違う呼び方がいくつかある
さて、ECストアには呼び方は違うものの、同じ意味で使用される言葉がいくつかあります。
具体的には、
- ECサイト
- ネットショップ
- ネット通販
- オンラインショップ
- Eコマース
などが挙げられ、基本的にはどれもECストアと同じ意味で使用されます。また、シンプルにECという用語で呼ばれる場面もあります。こうした用語を聞く機会があれば、「ECストアのことだな」「ネット通販サイトのことか」といった具合に頭の中で置き換えておくと、混乱することがないでしょう。
代表的なECストアの具体例
では、代表的なECストアにはどのような種類があるのでしょうか?いくつか有名なストアをご紹介していきます。
1.Amazon
ECストアと聞いて、まっさきにイメージする人が多いのがAmazonでしょう。世界的なオンラインショッピングサイトとして定番で、日本国内でも多くのユーザーが利用しています。
Amazonが創業したのは、1994年。はじめは本を販売するECストアとしてスタートしましたが、徐々に商品のバリエーションを増やしていき、いまでは「Amazonで買えない商品はない」と呼ばれるほど巨大なECストアへと成長しました。
AmazonのロゴはAからZに向けて矢印が伸びていますが、これはアルファベットのAからZ(最初から最後)まで、多種多様な商品を揃えるという企業のビジョンが込められています。Amazonの歴史を語る際には必ず出てくる有名なエピソードです。
2.楽天市場
国内最大のECストアといえば、楽天市場でしょう。1997年に創業し、日本のECストアの黎明期から国内トップのネットショップとして現在まで成長を続けてきました。
楽天市場の強みは、ECストアだけでなく「楽天経済圏」と呼ばれるあらゆるサービスを提供していること。楽天銀行や楽天トラベル、楽天モバイルや楽天カードなど実に多彩なジャンルを網羅しており、すべてのサービスで自社のポイントサービスを紐づけることでユーザーの獲得に成功しています。国内ではAmazonと絶えず売上高1位の座を争っており、今後も日本発のグローバルカンパニーとして成長が期待されます。
3.ZOZOTOWN
アパレル分野のECストアといえば、ZOZOTOWNが有名でしょう。豊富なブランドを自社サイトで購入することができ、アパレルECの分野でのリーダー的企業として成長を続けてきました。
近年はZホールディングスとの資本提携でより多様な販売網を構築。自社の物流センターを持つ強みを活かして、ユーザーの手元にいち早く商品を届けるスピーディーな仕組みもZOZOの強みです。
4.ユニクロ
ユニクロもアパレル分野ではお馴染みのECストアでしょう。
もともと実店舗での販売が主力でしたが、近年は多様化するユーザーのニーズに合わせてECストアに積極的に投資。「ECストアで購入して店舗で受け取る」「店舗で支払いを済ませ受け取りは自宅に発送してもらう」といったシームレスは購入体験を提供することで、多くのユーザーから支持を集めています。
5.北欧暮らしの道具店
最後にご紹介するのが、北欧暮らしの道具店です。
北欧雑貨を取り扱うECストアとして丁寧な暮らしを提案しており、多くのファンから愛されるネットショップです。サイトは徹底してユーザー目線にこだわられており、商品紹介や動画投稿などを通して“世界観”を発信。SNSの活用やYouTube公式チャンネルでオリジナルドラマを配信するなど、面白い仕掛けがたくさん詰まったECストアです。
まとめ
ECストアとは、インターネットでショッピングができるサイトを意味する言葉です。ネットショップやECサイト、ネット通販やEコマースなどさまざまな呼び方がありますが、どれも基本的には同じ意味で使われています。
国内でのECストアの市場規模は10年前の約2.4倍と飛躍的に拡大しており、今後も私たちの生活になくてはならない存在として成長を続けていくでしょう。また、こうした動きにあわせて「自分たちでECストアをオープンしたい」という個人や企業も増えている点も、注目すべきポイントです。
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