ECサイトの成功事例まとめました - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

ECサイトの成功事例まとめました

ECサイトの成功事例まとめました

年々市場規模が拡大しているECサイト。すっかり私たちの生活に欠かせない存在となりましたが、「自社でECに挑戦したい」と検討している事業者も増えてきました。

そんな事業者の方が知っておきたいのが、ECサイトの成功事例です。成功事例にはこれからECをはじめる人はもちろん、新たな打ち手を模索する事業者にとってもたくさんのヒントが詰まっています。

そこで今回は、ECサイトの代表的な成功事例と、成功に繋がった取り組みについてご紹介します。

EC事業者が知っておきたいECの成功事例5選

右肩上がりで成長を続けるEC市場。コロナ禍による巣ごもり消費やデジタル技術の進化も追い風となり、数多くの成功事例が登場しています。

今回は5つの成功事例を取り上げ「なぜ成功を収めたのか?」という部分にも注目しながらご紹介していきます。

1.北欧、暮らしの道具店

【ここがポイント!】

  • 圧倒的なコンテンツの質と世界観
  • ECサイトでありながらメディア化に成功している

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は北欧テイストの家具や生活雑貨を販売する人気ECサイトです。

丁寧な北欧のライフスタイルを実現する多彩な商品ラインナップもさることながら、ユーザーから支持を集める理由に、豊富なコンテンツを提供している点が挙げられます。

商品ページを開くと、他社にはない圧倒的なコンテンツのボリュームに驚かされます。文章での商品説明に加え、商品の魅力や使い方をイメージしやすい画像を数多く掲載。また、動画や関連するハウツー情報を定期的にアップするなど、商品を購入しなくても楽しめる仕掛けが数多く用意されています。

公式YouTubeではオリジナルの連続ドラマの配信や、SNSでの継続的な投稿など、ユーザーと関係性を築くための施策を実行し続けています。いわゆるコンテンツマーケティングの手法ですが、ここまで自社のサイトの世界観やユーザーとの関係性を意識した作り込みは、他社にはない大きな魅力です。

「北欧はメディア企業である」と表現する識者がいるのもうなづける、圧倒的なコンテンツの質が成功の秘密です。

2.ユニクロ

【ここがポイント!】

  • 店舗とECを連携させたシームレスな購入体験
  • アプリを活用した販売戦略

ユニクロ

グローバルカンパニーとして世界規模で成長を続けるユニクロ。近年は実店舗だけでなく、ECサイトへの投資も積極的で、人気ECとして定着しています。

ユニクロの強みは、実店舗とECの連携です。例えば、ユニクロのECサイトで購入した商品を最寄りの実店舗で受け取るといった仕組みや、実店舗にサイズがなかった商品をその場でECから注文し、自宅に郵送。支払いは店舗で可能、といったシームレスな購入体験を提供しています。

アパレルはサイズや商品の質感を確認してから購入したいといったニーズが高い商材ですが、ユニクロはこれまで築いてきた実店舗の強みを活かしつつ、いつでもどこでも商品を購入できるオムニチャネル化を実現しました。

また、自社アプリを使ったマーケティング戦略にも積極的で、IoTの分野でも他の企業の一歩先をいくスピード感で、ECの売上を伸ばしています。

3.COHINA(コヒナ)

【ここがポイント!】

  • ニッチなターゲットだけに絞ったEC運営
  • D2Cモデルの採用で利益を確保

COHINA

COHINAは、近年EC業界で脚光を浴びているD2Cのアパレルブランドです。最大の特徴は、150cm前後の低身長女性をターゲットにしたブランドを販売しているということ。

これまでアパレル商品は大量生産大量消費が一般的で、ニーズが少ない低身長向けの商品は種類が限られていました。COHINAはこうしたニッチなユーザーだけをターゲットにして商品を開発。これまで欲しいサイズがなくてオシャレをあきらめていた女性から絶大な支持を集め、人気ECサイトへと成長しました。

D2Cは自社で製造から販売までを手掛けるため、従来までの大量消費大量生産のスタイルを採用しなくても利益を上げることができます。また、SNSを使って積極的にユーザーと交流を図ることで、広告費を抑えつつブランドへの信頼感を高める手法も成功を後押ししました。

4.オルビス

【ここがポイント!】

  • 売らない店舗で体験を提供
  • IoTの活用によるパーソナライズ化

オルビス

化粧品EC分野での成功事例としてオルビスの取り組みをご紹介しておきましょう。

オルビスはこれまでもECの売上ランキングでは上位に名を連ねる人気サイトでしたが、近年新たに取り組んでいるのが、体験型サービスの提供です。

「モノ(商品)」から「コト(体験)」へ消費行動が変化して久しいですが、こうした中で注目を集めているのが売らない店舗です。売らない店舗は商品の体験やユーザーとの関係性構築を目的としており、購入は一部の商品のみやEC限定となっています。

オルビスでも2020年7月に体験特化型施設「SKINCARE LOUNGE BY ORBIS」をオープン。洗顔体験や肌診断といった体験を軸とした施設になっており、ブランドへのロイヤリティ向上やECでの集客に繋げるのが狙いです。

ECはどうしても一方向的なコミュニケーションに限られてしまい、ユーザーとの関係性を密にする部分が課題でした。体験型店舗はこの課題を解決し、ユーザーとの関係を強化することが狙いです。

またオルビスではIoTの活用によるパーソナライズにも積極的に取り組んでおり、商品を販売するだけに留まらず、その先の顧客との関係性構築でさらなる躍進を目指しています。

5.Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)

【ここがポイント!】

  • あえて販売数を限定する戦略
  • こだわりや想いといった世界観の訴求

 

最後にご紹介するのが、Mr. CHEESECAKE(ミスターチーズケーキ)です。

「幻のチーズケーキ」と呼ばれる同社のチーズケーキは、ECのみの販売で個数も限定し、質の高いチーズケーキ作りにこだわっています。

ECではこれまでいつでもどこでも購入できるという利便性を強みとする企業が一般的でした。しかしMr. CHEESECAKEは、数が制限されても美味しい商品を食べてもらいたいという“想い”を優先し、商品を販売し続けました。

その後、こうした想いに共感を覚えたユーザーがこぞって商品を購入。限定でなかなか購入できないストーリー性も重なり、「幻のチーズケーキ」として一躍有名になりました。

Mr. CHEESECAKEはD2Cのビジネスモデルを採用していますが、「ユーザーにより良い商品を届ける」、「数は限られても美味しいチーズケーキを提供したい」といった世界観がユーザーの心に刺さったといえます。加えて、「幻のチーズケーキ」という付加価値がついた点も、成功を後押しした理由でしょう。

数多くのECが乱立するなか、自社のこだわりや想いをきちんと伝え、ユーザーに届けることで価値を提供する点は、これからのEC事業者が意識しておきたいポイントです。

まとめ

今回は、ECサイト5社の成功事例を取り上げ、各社がなぜ人気を集めたのか、その理由について解説しました。

戦略や手法に違いはあれど、すべてのサイトに共通するのは「ユーザーにより良いサービスを提供する」という点です。EC運営ではついつい目先の売上や集客にこだわるあまり、ユーザー不在の施策にばかり注力してしまうことがあります。

しかし、商売の本質はユーザーに価値を提供することにあり、その点はECサイトでも不変の真理です。今回ご紹介した事例をヒントにしつつ、自社がユーザーに対して提供できる価値は?という問いを突き詰めることで、質の高いサイトづくりを目指していきましょう。

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