海外向けECサイトを構築する際に気をつけること - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

海外向けECサイトを構築する際に気をつけること

FacebookやSkypeのように、ネット上に国境はありません。
そのため「ECサイトも簡単に海外展開できるのでは?」と考える人も多いと思います。

しかし、海外向けECサイトを構築するのには様々な障害があります。

しっかりと準備をした上で、自分のECサイト市場を拡大していきましょう。

ECサイトを海外展開する際の3つの障害

ネット上において、海外はそれほど遠い存在ではありません。
タイムラグがほとんどなくコミュニケーションが取れます。

しかしその近さ、身近さに惑わされてはいけません。

いくら相手と簡単にコミュニケ―ションが取れると言っても、相手は違う言語、通貨、環境で暮らす人なのです。

したがってECサイトを海外向けに構築する際も、ターゲットとする国に合わせた言葉、通貨、運営方法を作っていかなければいけません。

では、対応するべきポイントをもう少し具体的に、「言語」「通貨」「運営」の3つの点から考えていきます。

言語の壁

まず何と言っても思い浮かぶのが、「言語」の問題です。

できればターゲットとする国の言語をある程度理解できればいいですが、時間がかかります。

国によっては返品や問い合わせが多くなるので、購入後のケアも考えて、言語対策を考えなければいけません。

複数言語に対応したサービスの活用

ECサイト向けの翻訳サービスも数多くありますが、アメリカやヨーロッパなどの多民族国家では、複数の言語に対応したECサイトを構築する必要があります。

多言語に対応できるECサイト構築オープンソースやASPを利用するといいでしょう。

通貨の違い

次に注意するべき点は、通貨です。

決済方法を含め、通貨の違いも大きな障害です。
しかしこれも、多通貨に対応したサービスを利用すればそれほど問題ありません。

それ以上に大変なのは、送料や決済方法です。

海外への輸送コストを事前に想定

海外に商品を発送する場合、送料だけで何千円、場合によっては何万円と掛かります。

決済の手数料としてもお金が掛かります。また為替の変動によって売上も変化します。

それらの費用を含めて、「利益がしっかりでるのか?」「価格設定は今のままでいいのか?」など、商品の価格・販売方法を改めて考え直す必要があります。

ターゲットとする国への送料など、しっかりと確認しておくといいでしょう。

海外に合わせた運営スタイル

言葉や通貨は様々なサービスを利用すれば対応できますが、運営の問題は簡単に解決できません。

例えば「集客」を考えてみると、その難しさが分かります。

ターゲットとする国の検索エンジンに引っかかるようにするには、その国の傾向を理解しなければいけません。

価格設定も含め、海外で商品を売るには、それぞれの国に合わせた施策を考えましょう。

一つ一つの国、地域に合わせたECサイトの構築が必要なのです。

まずは対象とする地域を絞り、その地域のECサイト環境を確認して、それぞれの地域に合わせた運営方法を確立していきましょう。

海外向けECサイトの可能性

ECサイトは「いつでも」「どこでも」全世界を相手に商売ができるので、海外向けサイトを構築する価値はあると思います。

しかし、海外展開には様々な要因があり、海外向けECサイトを成功させることは簡単ではありません。

メディアで取り上げられる「国内でうまく行かなかった商品が海外に進出して大ヒット!」というストーリーはたいへんドラマティックではありますが、現実にはまず起こりません。

現実にはほとんど起こらないからこそメディアに取り上げられるのです。

国内で売れない商品は海外でも売れません。

ECサイト初心者の場合には、まずは国内ECサイト運営で可能性を知ったうえで、チャレンジすることをおすすめします。