失敗しない!ECサイト構築に必須な機能や種類・システム選びのポイントを紹介
ECサイトはWebサイトで買い物をする文化が中心になっている中、企業が事業規模や売上を上げるために必要不可欠な要素です。
ECサイトはカートシステムという専用のシステムを使うと簡単に作ることができますが、自社に合うサイトを作らないと社内のリソースや予算不足、機能が使いこなせず運用がうまくいかないといった問題が発生します。
本記事ではECサイトを初めて構築する企業やカートシステムの乗り換えを検討する企業に向けて、近年のニーズに合わせたECサイトを立ち上げるために必要な機能やシステム選びのポイントを紹介します。
目次
ECサイトとは
ECサイトは、インターネットを通じて商品やサービスを売買するWebサイトのことを指します。
ECサイトはユーザーがインターネットが使える環境であれば、24時間いつでも商品の閲覧・購入することができます。また、実店舗と異なり物理的な場所に縛られず、日本全国のユーザーに商品を届けられるため、営業時間や場所にとらわれずさまざまなライフスタイルや住まいのユーザーに商品やサービスを提供することができます。
さらに、ECサイトは実店舗よりも解像度が高いユーザーの購買行動や好み、年齢層や平均購入金額などのデータを収集し、課題を解決するマーケティングを行いやすいのがメリットです。
上記の理由によりECサイトを展開することでより一人ひとりのユーザーに合わせたアプローチを行いながら商品を提供し、売上の向上につながる可能性が高まります。
ECサイト構築前に知りたいこと
ECサイトの構築をするには、金銭のやりとりや商品の配送などの作業を行うためのシステムや機能について知り、導入する必要があります。また、サイト構築時に必要な機能を把握して導入することで、立ち上げ時の予算設定をスムーズに行えることはもちろん、リリース時に起きやすい機能不足のトラブルを防ぐことが可能です。
以下はECサイト構築にあたり必要な基本知識になります。事前にチェックして、予算設定やシステムの選定に役立ててください。
ECサイト構築システムの種類
ECサイトは主に以下4つの方法で構築できます。
フルスクラッチ
まずフルスクラッチは、まっさらな状態からプログラミングコードを書いたりシステムを連携させたりしてECサイトを構築する手法です。フルスクラッチは従来のECサイト構築で多く使われた手法で、デザインや使い勝手などを自社に合わせてフルカスタマイズをして構築できるのがメリットです。
また、フルスクラッチ型ECサイト構築方法の中で最も自由度が高い方法ですが、ゼロから作り上げるため、多大なリソースや費用、プログラミングの知識が必要になります。
オープンソース型
オープンソース型は、ネット上に展開されている無料で利用できる既製の土台をベースにして、自社の好みに合わせてカスタマイズしてサイトを構築する方法です。フルスクラッチ同様、オープンソースのカートシステムもプログラミングなどの技術的な知識を要しますが、比較的高い自由度の環境でECサイトを構築できるというメリットがあります。
そのため、予算を抑えたい企業や自社に開発のリソースが確保されている企業におすすめです。
パッケージ型
上記以外に、既存のソフトを購入・契約してECサイトを構築する方法もあります。
パッケージ型のシステムは、ECサイトの制作用のテンプレートやソフトを購入してサイトを作ります。既存のソフトを使用するため他システムとの連携や設定が簡単なこと、また初心者にも扱いやすいのがメリットですが、機能に限りがあるため注意が必要です。
また、パッケージ型のカートシステムは導入費用が比較的高価格帯のため、予算に余裕がある企業に適していると言えます。
ASP型
ASP型のシステムは、インターネット上で専用のシステム会社が提供しているサービスを利用して、ECサイトを構築する方法です。近年はASP型のシステムを使うことが主流となっています。
ASP型のカートシステムは自社の予算に合わせた規模のプランを選んで月額費用を支払って使用するものが多いことにくわえて、既存のテンプレートやデザインを選んでサイトを制作できます。
そのため、比較的コストパフォーマンスが良いのが魅力です。ASP型のシステムは、サイト制作にリソースを割くのが難しい企業や、自社で簡単にECサイトを運用したい企業におすすめです。
上記の内容から近年ではASP型のシステムが導入障壁が低く、人気となっていますが、必要なカスタマイズ幅を考えながら、最も適した構築の手段を選びましょう。
ECサイトに必要な機能
ユーザーが快適に使えるECサイト構築時は販売や決済、購入や配送までのやりとりを簡単に行える機能を追加する機能やユーザーが問い合わせを行える機能にくわえて、売上向上や分析に役立つ機能を入れる必要があります。
また、取り扱う商品によって商品の購入スタイルや頻度が異なるため、ユーザーのライフスタイルに合わせた機能を導入することで、売上向上の機会を生むことができます。自社の予算の運用リソースに合わせた機能を導入できるシステムを選ぶことを心がけると良いでしょう。
ECサイト構築システムを失敗せずに選ぶコツ
多くのECサイトはシステム会社に月額費用を支払って使いますが、最低契約期間が決まっているため、構築システムは長期的に使いやすいものを選ぶことが大切です。しかし、ECサイトを初めて構築する企業の中には、自社に合うシステムを選ぶコツが分からずに居る方も多いのではないでしょうか。
システムを選択する際は、自社の運用リソース予算はもちろん、将来的にユーザーに提供したい機能を選んで決めることが大切です。また、事業規模に合わせてプラン変更や機能の追加を行えるシステムを選ぶことで長期間慣れたシステムを使って運用することができます。月額費用は複数種から選べるか必ず確認しましょう。
そして、ECサイトは24時間365日ユーザーがアクセスできるため、トラブル発生時に迅速に対応することができるシステムを選ぶことを視野に入れましょう。
後述ではECサイトに必要不可欠な各機能について解説しています。後述の内容も参考にしながら導入するシステムを選ぶと良いでしょう。
ECサイトに必要な機能
ECサイトをスムーズに運用するには、自社のニーズに合った構築システムを選ぶことが大切です。カートシステムを選ぶ際は、自社が提供する商品やサービスの種類をしっかりと理解し、使いたい機能が備わっているものを選びましょう。
ここからはECサイトの構築に必須な基本機能はもちろん、売上向上や集客に役立つ機能を紹介しています。
以下の内容を参考に自社の方針に合う機能を搭載したシステムを探してみましょう。
ECサイトの構築に必須の基本機能
ユーザーがECサイトで快適に買い物ができる環境を提供するには、カートに入れるための機能や決済機能といった基本の機能が必要不可欠です。
以下の機能がECサイト構築システムに搭載されているか必ず確認しましょう。
カート機能
カート機能は、店での買い物カゴのようにユーザーが購入検討をしている商品を一時的に保管するための機能です。カート機能を搭載すると、顧客は複数の商品をまとめて購入したり、個数を変更したりできます。
決済機能
決済機能は商品の支払いを行うための機能です。従来は払込用紙を送付して請求を行う後払いや、銀行振込が主流でしたが、近年はクレジットカードや電子マネー、キャリア決済などを使うユーザーが急増しています。
クレジットカードの入力が手間に感じて離脱するユーザーも少なくありません。また、ユーザーの払込用紙決済を希望するユーザーもいます。幅広い決済機能に対応したシステムを導入することを検討してください。
問い合わせ機能
問い合わせ機能はユーザーから個別にくる注文内容や商品、配送などに関する問い合わせに対応するために必須の機能です。問い合わせ機能の種類はコールセンターやメールフォームはもちろん、SNSのDMやLINEアカウントと連携して行って使えるものやチャットボットなどがあります。
ECサイトの不明点や配送時などのトラブルに迅速に質問し答えれる環境を作ることで、ユーザー対応の悪化による売上低下やブランドイメージの毀損を防げます。決済機能と同様、複数の窓口を設け、システム内の管理画面で一括で管理できるものを選ぶと運用がしやすくなるでしょう。
受注管理機能
受注管理機能は商品が注文されてから配送するまでに必要な以下の情報を管理する機能です。受注から出荷までに必要な以下の内容を管理し、作業を自動化できる機能となっています。
受注作業 |
ユーザーからの注文内容を管理し、ユーザーに注文確認のメールなどを自動配信する機能 |
在庫管理作業 |
倉庫にある在庫数を管理する機能 |
出荷作業 |
各注文の出荷状況を管理し、ユーザー側の画面でも確認できるようにする機能 |
ECでの買い物は注文後、商品がユーザーの手に渡るまでに一定の日数を必要とします。そのため、ユーザーが見えない注文から配送までのステータスを可視化できるシステムを導入して、すべての人が安心して買い物をできるサイトを構築しましょう。
カートシステム乗り換え機能
カートシステム乗り換え機能は、既存のカートシステムから新しいカートシステムへの移行をスムーズにする機能です。事業規模や使いたい機能が変わってシステムを乗り換える時に顧客情報や商品文、各商品に設定した価格設定などの内容が消えてしまうと、システムの再構築に時間を要します。
システム構築のリソースを削減し、長期目線で効率良く運用できるよう、カートシステムの乗り換え機能があるか確認しておきましょう。
顧客管理機能
顧客管理機能があると、各顧客の支払い情報や住所、購入履歴や購入回数などを確認や管理、分析ができます。顧客管理機能にある顧客のデータは、問い合わせ時の対応だけではなくマーケティングにも活用できます。
顧客情報をもとに販促キャンペーンや割引セール、メールマーケティングなどを行なうことも可能です。マーケティングを社内で行いたい場合は、管理画面が使いやすいかどうかもデモ画面で確認しておくと良いでしょう。
サイトデザイン機能
サイトデザイン機能は、既存のテンプレートをもとにデザインを好みに変えられる機能です。通常、ECサイトやWebサイトはプログラミングコードを組んでサイトデザインを変更しますが、ASP型のカートシステムを使うとプログラミングコードが組めなくても簡単に使いやすくデザイン性が高いECサイトを構築できます。
ECサイトのリピーターを増やすのに必要な機能
ECサイトにとってリピーターを増やすことは売上向上に必要不可欠です。リピーターを増やし、ロイヤルカスタマー(優良顧客)に育てるためには、以下の機能が搭載されたカートシステムを取り入れると良いでしょう。
リワード・ポイントシステム機能
リワード・ポイントシステム機能は、ユーザーが商品を購入するたびにポイントをためられる機能です。ポイントを使って次回の買い物の割引をして使ったり特別なプレゼントと交換したりできる仕組みを作ることで、ユーザーに繰り返し買い物をするメリットを提供できます。
リワード・ポイントシステム機能を吟味する際は、ユーザーの購入価格や購入回数に合わせて特典を変更できるかも確認しましょう。細かく設定できることで、販促の幅を広げることができます。
レコメンド機能
レコメンド機能は、ユーザーの購入履歴や閲覧履歴をもとに、おすすめの商品を提案する機能です。レコメンド機能によって事業者は売上を向上しやすく、ユーザーには自分の好みに合った商品の発見の場を提供できます。
メルマガ登録機能
ECサイトにリピーターを呼ぶためには商品の魅力だけではなく、ユーザーへのアプローチも必要です。メルマガ機能を使うとユーザーに新しい商品情報やお得なセールの情報を定期的に送ることができます。
また、近年はメルマガだけでなくSNSのDM一括送信やLINEなどを用いてユーザーに情報を届けることも推奨されています。導入検討をしているカートシステムが外部のメッセージ送信サービスと連携しているか確認しておきましょう。
定期販売・頒布会機能
定期販売・頒布会機能を使うと、一定期間ごとにユーザーに商品を送り続けることができます。定期販売・頒布会機能は一定期間毎に購入を行うサプリメントや健康食品、食品や日用品を販売する事業者におすすめの機能です。
しかし、近年は定期販売による消費者トラブルも起きています。ユーザーとのトラブルを抑止するために、事前にが定期の配送頻度の変更や休止、注文量の変更をスムーズに行えるかを確認しておきましょう。
マイページ機能
マイページ機能は、ユーザーが購入履歴や現在のポイント数、お気に入り商品などを一覧できる機能です。マイページ機能があるカートシステムを選ぶと、定期契約をしていないユーザーが購入履歴から再度商品を購入することもできます。
また、事業者側はユーザーの住所や名前、支払い情報などの変更に都度対応する手間を省けるため、顧客管理のリソースを省くことができるのがメリットです。
ECサイトの集客に必要な機能
ECサイトで売上を向上するには多くの人に認知されることが必要です。また、近年は集客や認知を目的としたWeb広告やSNSの運用を行っている企業が増えているため、事業者側はユーザーにむけて情報発信することが求められます。
以下の集客機能が備わったカートシステムを選ぶことで新規開拓を行ったり商品理解を深めたりすることができます。
広告配信・分析機能
Web広告は不特定多数の人にECサイトを知ってもらい、アクセス数向上に有効な方法です。広告配信・分析機能があるカートシステムを使うと、各Web広告の媒体の配信状況や広告からのアクセス状況などを一括で確認できます。
近年は複数の広告媒体を用いて広告配信する企業も急増しています。上記の機能を使うことで、どの広告が効果的かを効率良く理解し、スムーズに今後の戦略を練ることができます。
SNS連携機能
近年、SNSの利用者は増えており、SNSは新規顧客を見つける場としても活用されています。
SNS連携機能を用いると、ECサイトの商品やキャンペーンをSNS上で共有できることにくわえて、ユーザーが商品の情報をSNSで共有できるため、ブランドのファンづくりがより簡易的になり、口コミで情報が広がりやすくなるメリットも得られます。
実店舗がある場合はクロスチャネル機能も必須
実店舗を持つブランドがECサイトを構築する場合、ECサイトと実店舗を連携させるクロスチャネル機能を使うと、ユーザーがより便利に買い物をできる場を提供することができます。
クロスチャネル機能を使用すると、ECサイトと店舗のポイントの連携やサイト内で購入した標品を実店舗舗で受け取れる機能の実装もできます。マルチチャネルを取り入れると、アパレル関連の商品や家具などを実際に手にとって購入をしたいユーザーにも理想通りの買い物ができる場を提供できます。
LP一体型フォーム機能
LP一体型フォームとは、商品の紹介から購入に必要な情報入力や購入までが1ページで完結するページのことです。
近年、LP一体型フォームは広告をクリックした人を迎える入り口として多く利用されています。LP一体型フォーム機能が使えるカートシステムを導入すると、フォーム入力時にページから離脱してしまうカゴ落ちを防ぐことができることにくわえて、広告配信時の新規獲得が容易になります。
また、LP一体型フォームはページの長さが長くなりやすくなるため、デザイン設計を細かく行う必要があります。誤操作が起きづらく、ユーザーにとってストレスになりにくいデザイン設計ができるものを選びましょう。
上記の機能が備わった機能を選ぶと、スタートアップ企業やECサイトの運用が不慣れな企業でもリソースを抑えながらサイトを運用できます。導入前に必ずチェックしておきましょう。
ECサイト構築システムを失敗せずに選ぶコツ
ここまでで、ECサイトをスムーズに運用するために必要な機能を紹介しました。しかし、ECサイトを構築する際は、機能だけではなく自社の規模や状況に合うシステムを選ぶことが大切です。
ここからは、カートシステムの費用感や使い勝手の判断基準の参考となる情報をお届けします。以下の要点を確認しながら導入企業を選定しましょう。
月額料金と初期費用は資金繰りに影響が出ないものを
事業資金は新規ビジネスを始めるうえで重要な要素です。カートシステムの予算は、初期費用や月額料金が会社の経済状況に影響しないように、予算内で収まるものを選びましょう。
はじめは売上構築に時間を要するため、売上が発生しなくても影響が出にくい予算感のシステムを選ぶのもおすすめです。
コード不要で簡単に構築・修正できるものを選ぶ
ECサイトは、ページのクリック箇所や熟読箇所が分かるヒートマップや離脱したページを見ながらデザインや使い勝手を調節する必要が生じます。
そのため、自社内で簡単にドラッグアンドドロップなどの操作だけでページを作成したり、必要な変更を追加できたりするシステムを選ぶのがおすすめです。
コード不要で使えるカートシステムを選ぶと、コードの入力ミスによるデザイン崩れや不具合も起きないことにくわえて、簡単にサイトの更新が可能です。運用のリソースを省くために、簡単に操作できるシステムを選びましょう。
機能が随時アップデートされるものを選ぶ
デジタルの世界は日々機能が進化しています。そのため、使っているシステムも常に最新の状態を保てるものを選ぶことが大切です。
先述で紹介したASPカートシステムなどを選ぶと、アップデートが頻繁に行われるため、新しい機能や必要なセキュリティに簡単に対応することができます。
サポート対応が迅速な会社のシステムを選ぶ
ECサイトのユーザーは24時間365日サイトへのアクセスや商品の購入を行うことができます。そのため、トラブルが起きたときなどは迅速にシステム会社からサポートを受ける環境が必要不可欠です。
また、カートシステム導入時や使い勝手に不慣れな時期は特にデジタルに不慣れな時期も密なサポートが必要になることがあるでしょう。そのため、カートシステムを選ぶときは担当者との相性やサポートが充実している企業を選ぶことも大切です。
上記のポイントを押さえてECサイトを構築できるシステムを選ぶとリスク軽減や長期的に安定したサイト運営ができる土台を築くことができます。
スタートアップ企業にもおすすめ!ECサイトが作れる「リピストクロス」とは
ここまでで、ECサイトを構築するシステムの選び方やサイト運営に役立つ機能を紹介しました。上記の内容を見て迷った方には、リピストクロスがおすすめです。
リピストクロスは以下の点に強みを持っており、1,700社以上の企業が導入しています。
カゴ落ち対策に人気のフォームアシストやチャットボット機能や購入率アップをサポートするアップセルの自動化などに対応してます。
また、広告代理店用の権限ページ付与機能を使うことで、機密情報の漏洩やADコードの発行コストを削減しながら広告代理店に運用を依頼することが可能です。
月額料金も39,800円から利用できるため、小規模でEC事業を進めたい企業にもおすすめです。
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