スワイプ型LPとは?作成するメリットや流れについて解説
スマートフォンでの情報収集や購買が当たり前になった今、従来型のLPは最後まで読まれにくいという課題を抱えています。そこで注目を集めているのが、スワイプ型LPです。スワイプ型LPは直感的に情報をチェックできるため、離脱を防ぎながら商品の魅力を効果的に伝えられます。
本記事では、スワイプ型LPが注目されている理由や作成するメリット、作成の流れなどについてわかりやすく解説します。
目次
スワイプ型LPとは

スワイプ型LPとは、スマートフォンユーザーを意識して設計したランディングページです。画面を左右あるいは上下にスワイプすることで、スライドをめくるように情報を閲覧できる仕組みを持っています。
各画面はストーリーの一部のように構成され、キャッチコピーや商品の特徴、利用者の声など、伝えたい要素を区切って提示できるのが特徴です。
通常のLPとの違い
従来のLPは縦に長くスクロールして情報を読み進める形式で、情報量が多い場合でも一連の流れで伝えやすい一方、途中で飽きられて離脱されるリスクや読み飛ばしの可能性があります。
これに対してスワイプ型LPは、一画面ごとに区切られたメッセージをユーザーの操作に合わせて提示するため、情報が整理されて伝わりやすく、視覚的にも集中しやすいのが特徴です。さらに、ストーリー性を持たせやすく、どのタイミングで興味を引き、どの場面で解決策を示すかといったシナリオ設計を明確に組み立てることができます。
スワイプ型LPが注目されている理由

スワイプ型LPが注目されている理由は、以下のとおりです。
- スマートフォンの利用が増えているため
- SNS広告との相性がいいため
- 短時間での訴求力が強く従来型LPの課題解決につながるため
それぞれ解説します。
1.スマートフォンの利用が増えているため
画面が小さく操作も片手で行われるスマートフォンが普及している現代社会では、ユーザーに読みやすくストレスの少ないUI/UXが求められます。スワイプ型LPはこの点で優れており、スライド単位で情報を区切ることで画面ごとの視認性を高め、ユーザーが途中で離脱するリスクを軽減できます。
2.SNS広告との相性がいいため
SNS経由で情報を得たり、広告に触れる機会が多くなっているユーザーは、ストーリー形式やスライド形式に慣れています。SNS広告は短時間でインパクトを与えるビジュアル訴求が重視されるため、遷移がシームレスであると成果に結びつきやすいです。
さらに、スワイプ型LPは広告クリック後の導線との乖離が少なく、見た目や操作感でユーザーに違和感を与えにくいというメリットがあります。
3.短時間で訴求可能!従来型LPの課題解決につながることも
従来型(縦スクロール型)LPでは、情報を詰め込みすぎたり、ページが長くなることでユーザーがスクロールを途中でやめてしまう「離脱」が多くなりがちです。重要なメッセージや見せ場がスクロールの中で埋もれてしまうこともあります。
対してスワイプ型LPは、1つのスライド=1つのメッセージとして情報を段階的に提示する設計が可能です。
スワイプ型LPのメリットは?

スワイプ型LPのメリットは、以下のとおりです。
- 情報を小分けにして提示できる
- A/Bテストをスムーズに実施できる
- 短時間での訴求力が強く従来型LPの課題解決につながるため
- ストーリー性を持たせられる
それぞれ解説します。
1.情報を小分けにして提示できる
Gスワイプ型LPでは、一画面ごとに1つのメッセージやテーマを持たせて構成することが可能です。
たとえば「悩み → 解決策 → 商品特長 → 利用者の声 → 行動への案内」という順番で情報を区分けでき、ユーザーが一度に処理すべき情報量を抑えることで、情報過多による離脱を防ぎやすくなります。
2.ユーザーが直感的に操作できる
タップやスワイプなど指の動きで直感的に操作できるUIはユーザーにとって心理的なハードルが低いです。スワイプ型LPはこの操作感を活かして、ユーザーが迷わず流れに沿って情報を追いやすい設計ができます。
スクロール操作よりも次へ進む動きがハッキリしているので、「次」の画面へ移る動機づけが自然に作られ、結果として滞在時間や閲覧スライド数を増やす効果が期待できます。
3.A/Bテストをスムーズに実施できる
スワイプ型LPでは、スライド単位で内容やデザインを変更することで、A/Bテストがしやすくなります。例えば、3枚目のスライドだけ文言を変えてみる、CTAボタンのデザインを変えてみる、といった細かな比較が可能です。
この細分化があることで、どのスライドがユーザーの興味を失うポイントになっているかを分析でき、改善施策が明確になります。
4.ストーリー性を持たせられる
スワイプ型LPは、「段階を追って展開するストーリー」が作りやすい形式です。最初に問題を提示し、解決策を提示し、その理由や信頼性を示し、最後に行動を呼びかけるといった流れを一枚ずつスライドで見せることで、ユーザーへの訴求力が高まります。ただ情報を並べただけのLPよりも感情に訴えやすいといえるでしょう。
スワイプ型LPのデメリットは?

スワイプ型LPのデメリットは、以下のとおりです。
- 設計に工夫を加えなければ離脱されやすい
- 情報量に制限がある
- 向いていない業種がある
- 制作コストが高くなりやすい
それぞれ解説します。
1.設計に工夫を加えなければ離脱されやすい
スワイプ型LPは、一画面ごとに情報を分けて提示できる反面、各スライドに十分な魅力や次へ進む理由がなければ、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
キャッチコピーやビジュアル、CTAの配置が弱いと興味をつなぎ止められず、最後まで見てもらえない可能性があります。そのため、ストーリー設計や演出の工夫が欠かせません。
2.購買につなげやすい
TikTokショップは動画視聴から購入までの導線が短く、ユーザーが興味を持った瞬間にスムーズに商品を購入できる環境が整っています。アプリ内で決済が完結するため離脱率が低く、購入を後押ししやすい点も魅力です。
商品紹介と購入導線を一体化できることで、売上に直結しやすい仕組みが実現しているプラットフォームといえるでしょう。
2.情報量に制限がある
スワイプ型LPは詳しい情報や複雑な説明を盛り込みたい場合には不向きです。情報を無理に詰め込むと画面ごとの見やすさが失われ、分割しすぎるとユーザーがストレスを感じる原因にもなります。
従来の縦長LPのように網羅的に情報を載せるのではなく、見せる内容を厳選する必要があります。
3.向いていない業種がある
すべての業種や商材にスワイプ型LPが適しているわけではありません。BtoB向けの複雑な商品や、法的な条件を多く含むサービス、高価格帯で購入検討に多くの情報を必要とする商材などは、スワイプ形式では情報不足に感じられることがあります。
4.制作コストが高くなりやすい
スワイプ型LPは、スライドごとにデザインやコピー、ビジュアル素材を用意し、アニメーションや操作感まで設計する必要があるため、制作工数がかさみやすい傾向にあります。
さらに、A/Bテスト用の仕組みづくりなども含めると、社内リソースや外注コストの負担が増す点に注意が必要です。
スワイプ型LPを作成する流れ

スワイプ型LPを作成する流れは、以下のとおりです。
- 目的・ターゲットの策定
- スライドの設計
- UI/UXの設計
- CTAの設置
- テスト運用
- 分析・改善
順を追って解説します。
1.目的・ターゲットの策定
最初に「なぜこのLPを作るのか」「誰に向けて訴求するのか」を明らかにします。具体的には、コンバージョン目標(購入・申し込み・資料請求など)、広告流入元や見込み顧客の属性(年齢・性別・興味関心など)、どのような課題を持った人がターゲットかを定めましょう。
スワイプ型LPでは特に情報提示の順序や構成が結果に大きく影響するため、この段階で「どのスライドで何を伝えるか」「どのようなストーリーでターゲットの共感を得るか」を設計できていることが重要です。
2.スライドの設計
次に、LPをスライド単位でどう構成するかを決めます。「1スライド=1メッセージ」を基本として、最初に興味を引くビジュアルやキャッチコピーを配置しましょう。
その後に悩み・解決策・商品の特徴・使用シーン・価格・証言・FAQなどを順序立てて届け、最後に行動を促すCTAへ繋げるストーリー設計を行います。
3.UI/UXの設計
ユーザーがスムーズにスワイプしながらLPを見ていけるよう、「操作性」「視認性」「見た目」の工夫をします。テキストを短めにして要点を絞る、画像やビジュアルを活用するなど、スマホでの使いやすさを考えたデザイン設計が必要です。
4.CTAの設置
行動喚起(Call To Action)は、LPの成果に直結する重要な要素です。スライド型LPは「最後に1回だけ置く」のではなく、ユーザーの興味が高まるポイントやメリットを訴えた直後に設置するとよいでしょう。
デザイン(ボタンの色・サイズ・文言)も文脈に応じて最適化しつつ、遷移ボタンやアニメーションによって離脱を防ぐ取り組みが求められます。
5.テスト運用
LPを公開する前、あるいは公開直後からテスト運用(A/Bテストなど)を取り入れます。例えば「ファーストビューのキャッチフレーズを複数パターン試す」「CTAの文言・色を変える」「スライドの順番を変えてみる」などの小さな比較実験を行います。
こうしたテストを行えば、どの設計がターゲットに刺さるかを早めに把握でき、無駄な設計工数を削減できます。
6.分析・改善
公開後はユーザーの行動データを収集し、どのスライドで離脱が多いか、スワイプ率が低いか、CTAまで到達していないかなどを可視化します。
Google Analytics などの分析ツール、あるいはツールが提供するヒートマップやスクロール分析機能を活用します。得られたデータをもとに、スライド内容の見直し、デザイン調整、ストーリーの順序変更などを行いつつ、媒体ごとに最適化を図ることで成果を最大化できます。
スワイプ型LPを作成する際のポイント

スワイプ型LPを作成する際のポイントは、以下のとおりです。
- ファーストビューに力を入れる
- ひとつのスライドに1つのメッセージを入れる
- CTAの配置を工夫する
- スライドの流れを意識する
- ページ数を多くし過ぎない
それぞれ解説します。
1.ファーストビューに力を入れる
ファーストビューは、ユーザーがページを開いた瞬間に目に入る重要な画面です。ここでユーザーの興味を引けなければ、その先をスワイプしてもらうことは難しくなります。具体的には、「キャッチコピー」「強いビジュアル」「スワイプを誘導するナビゲーション」などを設置するとよいでしょう。
2.ひとつのスライドに1つのメッセージを入れる
各スライド(画面)には「伝えたいこと」を明確にしてください。内容を詰め込みすぎると読み取りづらくなり、ユーザーの関心が分散してしまいます。コピーライティングに力を入れつつ、要素を分割し、順序立てて組み立てることで、流れの自然さと理解のしやすさが高まります。
3.CTAの配置を工夫する
スワイプ型LPではユーザーがスライドをめくる毎に行動を促すチャンスがあります。CTAボタンは最終スライドだけでなく、ユーザーの興味が高まるスライドの直後に設置することで、コンバージョン率が向上します。
4.スライドの流れを意識する
ユーザーを最終CTAまで導くストーリー構成が大切です。各スライドがどういう役割を果たすかを設計段階で整理しておき、ユーザーがスライドをめくるごとに理解が深まるよう設計しましょう。
さらに、スライド間に、次が気になる要素を入れる、あるいは見せ方に変化を持たせることで飽きさせない流れをつくることも重要です。
5.ページ数を多くし過ぎない
スライド数を増やし過ぎると、ユーザーの行動が散漫になったり離脱が増えたりする可能性があります。情報を細分化するほどメリットもありますが、その反面、スライドが冗長だと感じさせてしまう可能性もあります。
ベストなスライド数は商材や訴求内容によりますが、必要最低限の情報で目的に到達できるようにスライド数を制限し、テンポよく進む構成にすることが望ましいです。
スワイプ型LP制作前によくある質問
ここでは、スワイプ型LP制作前によくある質問に回答します。
- スワイプ型LPはどんな業種に向いている?
- スワイプ型LPの制作費用や相場は?
- スワイプ型LPはSEOに効果がある?
1.スワイプ型LPはどんな業種に向いている?
スワイプ型LPは、視覚的な訴求や共感のストーリー展開と相性が良い業種に向いています。例えば、美容・整体サロンではビフォーアフターの変化を効果的に見せられます。
一方、情報量が多くなりがちな商品・サービスの訴求については、スワイプ型LP単体では不向きなケースもあります。
2.スワイプ型LPの制作費用や相場は?
制作費用は、スライド数やデザインのレベル、依頼する業者によって大きく変わります。数十万円程度で制作可能な場合もありますが、デザインや演出を一から作り込む場合には数十万〜百万円以上になることもあります。
3.スワイプ型LPはSEOに効果がある?
スワイプ型LPは主に広告流入を前提として設計されるため、SEO単体での効果は限定的です。そのため、別途検索流入を狙うためのコンテンツが必要になる可能性がある点を押さえておきましょう。
スワイプ型LPの事例・活用シーン
ここでは、スワイプ型LPの事例・活用シーンを紹介します。
コンタクトレンズECサイトの事例
あるコンタクトレンズECサイトでは、顕著な成果が報告されています。導入後、クリック率もCVR(コンバージョン率)も大幅に改善しました。スワイプ形式にすることでユーザーが情報を読み飛ばしにくくなり、自然に次のスライドへ進む体験が成果に直結した事例といえます。
美容室の事例
ある美容室は、ユーザーへの訴求率アップ施策としてスワイプ型LPを導入しました。これにより、ヘアカタログや料金表などの情報をユーザーにわかりやすく届けることが可能になり、導線が明確になりました。結果として、予約率の改善につながっています。
自社ECの売上を上げたいならリピストXの導入
スワイプ型LPは、ユーザーが直感的に操作できるため、視覚的な訴求力と体験価値を同時に高められる手法です。そのため、成果を重視するLPにおいて有効な選択肢といえるでしょう。
スワイプには、横型スワイプ・縦型スワイプ・縦横両方のスワイプ方法があり、スワイプ型LPの作成とあわせて、自社のカートシステムやECサイトの見直しをしたい場合には、ぜひリピストXをご検討ください。リピストXは「利益を最大化する」ことに特化したカートシステムであり、さまざまな機能を標準搭載しています。
リピストクロスでのスワイプ型LPの動き方をチェック
「動き」だけをまず体感してください。
縦・横・縦横ミックスの3パターンをデモで確認できます。
- 横スワイプ:横方向にめくってテンポ良く訴求
- 縦スワイプ:情報量を保ったまま段階的に理解を促進
- 縦横ミックス:印象的な見せ場と情報整理を両立
※商材や訴求目的によって、最適なスワイプタイプは異なります。
「自社にはどのパターンが最適か?」の具体設計はお気軽にご相談ください。
リピストクロスの詳細はこちら
EC通販に精通したプロがお答えいたします。
