SEOに影響?AMPを導入する前に知っておきたい4つのこと
今、webを賑わせているものにAMPがあります。AMPはSEO対策には効果があるのでしょうか。また、AMPを導入する上での注意点、やっておくべきこととは。これらを知ったうえで、AMPの導入を検討してみましょう。
AMPとは何か
AMPはGoogleが進めてきたプロジェクトで、Accelerated Mobile Pagesの略です。これにより「モバイルページが驚くほど早く表示される」というもの。すでに多くのメディアがAMPへの対応を行っています。
どうして表示が早くなるのか
AMP仕様によって作成されたページのデータはGoogle側に保存されます。そのため、ウェブページへの表示アクセスが不要となるのです。また、データ量が約1/10となるため、表示までの時間がかかりません。
SEOには効果があるのか
Googleは「AMP対応したからといって順位が上がるわけではないが、AMP対応したことによる結果としてユーザーの満足度が向上し、検索順位に影響を与えることはあるだろう」というようなことをコメントしています。
まだどの程度になるかはわかっていませんが、今後はSEOへの影響があるとみられています。(参考元:海外SEO情報ブログ AMP最新情報)
AMPを導入する前に知っておきたいこと
表示も早くなるし、SEOにも効果があるのであれば、早速自社サイトもAMPに対応させようという方もいるでしょう。その前に、ぜひ以下の4つことを知ってからご検討ください。
1.すべてのサイトには適応していない
AMPはブログやニュース、製品紹介ページといった記事のような静的なウェブコンテンツには大きな効果を発揮します。しかし、動的で双方向性を重視したサイトやサイトのトップページにはあまり効果がありません。
具体的には、地図の経路案内、メール、SNS、問い合わせフォームといったものはAMPには不適合です。ただし、TwitterはAMPには対応しています。(参考元:顧客のサイトを AMP 化するための8つのヒント)
2.デザインが大きく崩れる
AMPは従来のようなスタイルシートを用いることができません。そのため、製作者が意図したようなデザインにならない可能性があります。手を入れて制作したサイトほど、デザインが崩れやすいことを理解しておきましょう。
3.AMPの構築に工数がかかる
AMPを導入する方法は、サイトの構造によって異なります。WordPressにはプラグインを使ってAMPに対応する方法もありますが、おそらくたくさんのエラーが出るでしょう。
そのため、ひとつひとつ手作業で変更をしていくことが必要となり、それなりの知識と手間がかかります。
4.AMPには独自のルールがある
AMPはデータ量を減らすために、独自のルールがたくさんあります。今までHTMLで使えていたタグが使えなかったり、別のタグに変えられているものもあります。詳しくは「AMPページのGoogle検索ガイドライン」をご覧ください。
AMPの導入は慎重に
モバイルページが驚くほど早く表示され、将来的にSEO対策にも有利となりそうなAMP、メリットもそれなりに高いことがわかります。しかし、現在のところ導入するためにはそれなりの知識と手間がかかることは理解しておきましょう。