コホート分析とは?意味や活用法などを徹底解説! - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

コホート分析とは?意味や活用法などを徹底解説!

コホート分析とは?意味や活用法などを徹底解説!

Webマーケティングの分析手法の1つ「コホート分析」。ECを始めとしたWebサイトの分析に広く用いられていますが、詳しい意味や活用法までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、コホート分析とは何かという疑問について、分かりやすく解説します。

コホート分析とは?

various functions

コホート分析とは、ユーザーを条件ごとにグループ化し、サイトでの行動や定着率を分析する手法をいいます。

コホートは英語で「仲間」や「グループ」を意味する言葉。コホート分析では共通項のあるユーザーをグループにして分析することで、サイトの分析やユーザーの行動を詳細に把握し、マーケティング施策に役立てることができます。

例えば、

  • 9月1日からセッションを開始したユーザー
  • 春のキャンペーンを利用したユーザー

といったグループを抽出。その中から、

  • 2週間以内に再訪したユーザーの割合は?
  • コンバージョンに至った割合は?

といった条件でくくり分析を行うことができます。

コホート分析では自社サイトのユーザー定着率が分かる

コホート分析では、自社サイトを訪れたユーザーの定着率を把握することができます。

定着率とは、サイトを再訪した割合や商品を再購入した割合を意味します。リピート率やリピートユーザーといった言い方が分かりやすいですが、ECサイトではこうしたリピーターの存在が売上を大きく左右します。

サイトを再度訪れ、商品を購入するということは、サイトや商品への満足度が高いということ。こうしたユーザーは今後も継続してサイトを利用する可能性が高く、サイトのLTV向上に大きく貢献してくれます。

つまり、コホート分析を通じて自社サイトの定着率を把握し、改善や施策の投入を施していくことが、サイトの集客や売上アップに繋がるという訳です。

サブスクやSNSマーケの普及がコホート分析の価値を高める

subscription

近年、定額料金でサービスを使い放題で利用できるサブスクリプション(サブスク)モデルが人気を集めています。サブスクはサービスへの定着率が重要な指標で、コホート分析を活用するには持って来いのビジネスモデルといえます。これまでもECで人気を集めてきた定期通販やリピート通販でも、コホート分析は幅広く活用されていますが、今後はサブスクの普及によりさらなる需要が生まれるでしょう。

また、SNSマーケティングの普及も、コホート分析の価値をより高めています。SNSでは、投稿への反応や滞在時間、コンバージョンへ至った割合などを細かく分析し、改善することが不可欠です。コホート分析を使えば、SNSのコンテンツをグループで区切って詳細に分析できるため、効率的なPDCAサイクルを回すことができるでしょう。

コホート分析の活用法は?

コホート分析は、無料で高精度なアクセス解析を利用できる、Googleアナリティクス(GA)で簡単に行うことができます。実際に2013年9月にGAでコホート分析がリリースされて以降、この分析手法が広く用いられるようになりました。

コホート分析 Googleアナリティクス

 

そこでここからは、コホート分析の活用法について具体的な例を取り上げてご紹介します。

活用法1.ユーザーが減少したタイミングを知る

1つ目は、ユーザーが減少したタイミングを知るという方法。

例えば、サイトを訪れたユーザーが訪問日から3日後に減少する傾向にあるとします。この傾向が分かれば、3日目に新しいコンテンツを投入したり、ユーザーに対してメールマーケティング等を通じてアプローチすることで減少率を軽減することができます。

こうしたアプローチでサイトへの定着率が向上していけば、コンバージョンに至るケースも増加し、売上アップに繋がるでしょう。

活用法2.キャンペーンの反応を知る

2つ目は、キャンペーンに対しての反応を知る方法です。

ECサイトでは定期的にキャンペーンやセールを実施しますが、この期間に訪れたユーザーをグループ化してコホート分析を行うことで、キャンペーンの効果や反応を知ることができます。また、キャンペーンのタイミングで流入したユーザーが、どの程度リピートユーザーに変化したかを分析できれば、施策の有効性や改善策を明確にすることができるでしょう。

活用法3.セッション時間を分析する

3つ目は、セッション時間を分析する方法です。

セッション時間とは、ユーザーがサイトにアクセスしてからサイトを離れるまでの時間です。コホート分析では、このセッション時間やどのタイミングで減少するかといったデータを分析することができます。

例えば、セッション時間が減少するタイミングが分かれば、コンテンツのボリュームを増やすといった施策や、内部リンクを増やし滞在時間を長くするといった施策を検討できます。

また、セッション時間が短いグループの傾向が分かれば、コンテンツの方向性とユーザーのニーズの乖離が見えてきます。どのようなコンテンツがよく読まれ、興味や関心を引き付けるのか知ることができるでしょう。

まとめ

今回は、コホート分析とは何か?という疑問や実際の活用方についてご紹介しました。

コホート分析は、サイトを訪れたユーザーを条件ごとにグループ分けし、行動や属性を分析する手法をいいます。とくにサイトへの定着率を知るには効果的で、ECサイトのようにリピートユーザーの存在が売上に大きく影響するビジネスモデルとは相性が良い分析手法といえるでしょう。

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