プロが解説する食品・飲料のECサイトでの売り方
ECサイトで商品を販売する場合、商材によって売り方のポイントに違いがあります。このポイントを押さえておかないと、いくら質の良い商品が揃っていても購入に結びつけることはできません。
今回は、近年EC需要が増えている食品・飲料向けの売り方のポイントについて解説します。「生」の商品を扱う食品通販には、他の商材とは違ったポイントを押さえておく必要があります。
ECでの食品・飲料の売り方4つのポイント
経済産業省が発表した令和元年度の「電子商取引に関する市場調査」によると、食品、飲料、酒類のEC化率は2.89%となっています。EC化率とは、ECを利用して商品を購入した割合を示す値ですが、全体の6.76%と比較すると食料品のEC化率が低いことが分かります。ECではまだまだ食品・飲料の販売が一般化されておらず、事業者は売り方のポイントをきちんと押さえた取り組みが必要です。
一方で、コロナ禍の影響により食品通販へのニーズは増えていることから、今後ビジネスチャンスが見込める商材であることは確かです。このチャンスを掴み売上を伸ばすためにも、さっそく売り方のポイントを見ていくことにしましょう。
>参考データはこちら「令和元年度の電子商取引に関する市場調査」
1.商品の魅力をしっかり伝える
1つ目のポイントは商品の魅力をしっかり伝えること。
ECで食品・飲料を取り扱う場合、商品の魅力をユーザーにしっかり伝えることが大切です。とくに、掲載する写真は美味しさを伝える最重要ポイントで、写真の良しあしが購入の有無に直結します。
みなさんも、スーパーや青果店で食料品を購入する際は、彩りや鮮度をよくチェックして購入するのではないでしょうか。ECでは実際に手に取って商品をチェックできない分、写真の重要度がとくに高くなります。また、味や特徴が伝わり、購入を後押しするような文章の存在も押さえておきたいポイントでしょう。
2.ECで購入するメリットを提示する
2つ目は、ECサイトで購入するメリットを提示すること。
日本では、スーパーやコンビニが普及しているため、食品・飲料系のECはまだ一般化していません。こうした状況でわざわざECで商品を購入してもらうには、ユーザーにこのサイトで購入するメリットをしっかり提示する必要があります。
例えば、
- このサイトでしか販売していない限定商品
- 遠方の名店で取り扱っている商品
- 毎日の献立と連動して食品を届けてくれる
- 家事や介護のあいまに自宅まで直接届けてくれる
などなど、ECサイトで購入するメリットをしっかり提示することで、ユーザーの購買意欲を高めていきましょう。
3.売り時や時間帯を吟味する
3つ目は、売り時や時間帯を吟味すること。
ECサイトの強みは、24時間365日サービスを提供できる点です。しかし、食品や飲料品には「旬」の季節が存在します。季節やイベントに合わせて商品ラインナップやバナーの入れ換えを行うことで、ユーザーの関心を引きましょう
また、タイムセールやキャンペーンも食料品の売り方として効果的です。スーパーなどの実店舗でも、タイムセールや特売日はお客さんから好評を得ています。例えば、自社サイトの狙いとするユーザー層の行動を分析し、メルマガやプッシュ通知などを通してセール情報を発信してみましょう。また、通勤時間を狙い、「10時までのご注文で帰宅時間までに商品が届く」といったサービスも人気を集めそうです。
4.安心・安全を提供する
最後のポイントは安心・安全を提供すること。
食料品を実店舗で購入する理由には、安心や安全を自分の目で確かめたい心理が大きく影響します。直接体に摂取するものだけに、信頼のおける商品を購入したいのは当然でしょう。
ECは直接商品をチェックできないため、サイトの中で安心・安全についてきちんと伝える必要があります。産地や製造方法、添加物の有無などをオープンにし、安全への取り組みをコンテンツ化するなどしてユーザーが安心して購入できる取り組みを用意しておきましょう。
まとめ
今回は、ECサイトにおける食品・飲料の売り方について解説しました。
食料品は他の商材と違い「生」の商品を取り扱うため、他とは違った売り方のポイントがあります。実店舗とのすみ分けを図り、ユーザーにECを利用する価値を伝える試みも必要でしょう。また、サイトの機能性や利便性の高さを提供することも大切なポイントです。
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