D2Cを始めるならまずテストマーケティングをしよう!
D2Cでのブランド運営を検討しているなら、事前にテストマーケティングに取り組んでみましょう。
テストマーケティングとは、商品やサービスの正式リリース前にテスト段階として商品のお試し販売や市場調査をおこなうことを意味します。D2Cを運営する際も効果的な手法に数えられ、販売リスクを最小限に抑えつつ、マーケティング施策を最適化することができます。
今回は、D2Cでのテストマーケティングの方法や、そもそもテストマーケティングとは何か?について解説します。
D2Cでのテストマーケティングの方法
自社完結型のビジネスモデルで、近年EC業界のトレンドとして注目を集めているD2C。
仲介業者を省き、製造から販売までを自社で一貫して担うことで、コストの抑制と利益率のアップを実現。また、ECに特化した販売手法を採用することでデジタル技術を活用した徹底した効率化を達成できるのも、D2Cの強みです。
一方で、ブランドのビジョンやコンセプトといった世界観を構築して、ユーザーと直接関係性を築くマーケティング手法は企業とユーザーで齟齬が生まれやすく、事前にテストマーケティングに取り組みサービスの妥当性や施策の最適化を図ることがより強く求められます。
クラウドファンディングやSNSの活用が効果的
テストマーケティングは既存のビジネスモデルでもさまざまな手法が挙げられますが、D2Cにおいて効果的なのがクラウドファンディングやSNSです。
クラウドファンディングでは自社が今後取り組んでいくサービスや販売する商品を事前にオープンにして資金調達を実施しますが、これは見方を変えればテストマーケティングに取り組むといえます。
ユーザーからのダイレクトな評価が資金提供という形で客観視できるため、D2Cでのテストマーケティングにはとても有効な方法です。また、クラウドファンディングで世界観や情緒的な価値を訴求してブランドを起ち上げるというストーリーが築けるのも、D2Cとクラウドファンディングの相性の良さといえます。
こうした相性の良さはSNSでも活用することができ、ユーザーの反応を見定めるテストマーケティングという視点だけでなく、D2Cに欠かせないファンの育成という側面からも効果的な手法といえるでしょう。
テストマーケティングとは?
では、そもそもテストマーケティングとは、という点についてもう一度整理しておきましょう。
商品やサービスのリリース前段階で有効性を測定する手法
テストマーケティングとは、新商品の発売やサービスのリリースの前段階でおこなう、市場調査やお試し販売といった施策のことをいいます。
具体的には、
- 商品お試し販売
- 市場調査(SNSや店舗、Webアンケート)
- キャンペーン
- ABテスト
などが挙げられます。
正式なリリースを実施する前にテストをおこなうことで、市場のニーズを測定することが可能。また、広告費や設備投資費に大規模な初期投資をする前に、投資の有効性や事業の先行きを検討することができます。
事業のリスクを最小限に抑えるという意味で、テストマーケティングはとても効果的ということが分かります。
ターゲットや年代、客層のズレを把握する
テストマーケティングを実施すると、実際に商品を購入するターゲットや年代、客層のズレを把握することにつながります。
例えば、20代の年齢層をターゲットとして商品をテストマーケティングで販売してみたところ、実際に商品を購入したユーザーは30代が多いということが分かりました。こうしたデータが事前に分かっていれば、正式なリリースまでに広告戦略やデザインを練り直すといった時間を作ることができます。
より最適化された施策に注力することができるため、リリース後の売上向上につなげることが可能です。
まとめ
テストマーケティングとは、商品やサービスの正式リリース前にテスト段階として商品のお試し販売や市場調査をおこなう手法のことです。
D2Cブランドのリリース前にもテストマーケティングはとても有効で、具体的にはクラウドファンディングやSNSを活用する方法が挙げられます。とくにクラウドファンディングは、D2Cの課題として挙げられる初期の資金調達を実施しつつ、ユーザーの反応を測ることができるためとても相性が良い方法です。
また、クラウドファンディングに取り組むということが、そのまま自社のストーリーになり、世界観の構築やファンの育成につながる点も魅力的なポイントでしょう。
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