6/22~7/5 注目のECニュースをピックアップ
EC事業者の方に向けてリピストがお届けする「お役立ちIT NEWS」。
今回は6/22~7/5のニュースの中から、チェックしておきたい注目のニュースをご紹介します。
目次
清長、シッピーノとの連携で自動配送システムを導入
大中企業向けの物流サービスを提供している株式会社清長は、シッピーノ株式会社との連携により運用自動出荷アプリを開発し、この度システムがリリースされました。
シッピーノが提供するEC自動出荷Webサービスは、ECサイトからの注文を取り込み、物流システムへ自動で出荷指示をおこないます。これにより、ECサイトを運営する会社は荷主との出荷データの共有や、出荷指示といった物流に関する負担を軽減することができます。
清長がシッピーノとの連携を図ったのも、この負担軽減が大きな狙い。
スタッフ不在時の出荷対応や、情報伝達までのアイドルタイムを削減することにも繋がるため、顧客へのサービス向上も期待できます。すでに顧客からは「配送が早い」といったレビューが届くなど、確かな成果が表れています。
EC事業者にとっては、物流の課題解決へつながるヒントが詰まったサービスです。
EC・通販物流代行の清長×「シッピーノ」出荷自動連携サービスがスタート!
オイシックスドット大地、新輸送サービス導入でコスト10%削減
オイシックスドット大地は、香港向けに展開する「Oisix香港」で新たな輸送サービスを導入し、10%のコスト削減に成功しました。
このサービスはヤマトグローバルジャパンが提供するパレット単位での輸送サービス。
果物や野菜といった品質管理の難しい生鮮食品の鮮度を保ちながら輸送をおこない、品質維持や廃棄ロスの削減につなげます。
オイシックスドット大地では、自社が手掛けるインターネットでの食品提供サービスで、生鮮食品の品質管理に課題を抱えていました。
今回のサービス導入により、より鮮度の高い商品の提供が可能となる他、輸送中の商品劣化にともなう廃棄ロスを削減することにもつながります。
サービス導入後の廃棄ロスは、従来比で15%の削減に成功。また、海外輸送での課題となる輸送コストも10%の削減が見込まれています。
生鮮食品を扱うEC事業者にとっては、コストを大きく削減するサービスとなるかもしれません。
Oisix香港、ヤマトグローバルロジスティクスジャパンの定温航空輸送サービスを導入し、廃棄ロスや輸送コストの削減を実現
次世代の新カードレス決済「atone」が提供開始
株式会社ネットプロテクションズは、次世代のカードレス決済サービス「atone」の提供を開始しました。
すでに電子マネーやビットコインなどで広く普及するカードレス決済。今回リリースされたatoneは、これらのカードレス決済と並ぶ、次世代のカードレス決済サービスとして注目されています。
atoneの特徴は、コンビニ後払い決済に対応し、クレジットカードがなくても利用できるということ。従来のカードレス決済は、コンビニ決済への対応や、クレジットカードへの登録が必要など、ユーザーの利便性向上に課題抱えていました。
atoneはこうした不満を解決し、ユーザーの満足度を向上させることが期待されています。ユーザーにとって決済方法の有無は、ECサービスそのものを利用するかどうかに繋がる重要な判断材料となることから、今後の動向にも注目しておきましょう。
電子マネー・ビットコイン決済に並ぶ次世代の決済が誕生!新カードレス決済「atone」が6月21日(水)より提供開始
クルーズとCandee、ライブ配信ECを開始
ファストファッション通販を手掛けるクルーズは、ソーシャルライブコマースを提供するCandeeと協業で、ライブ配信を取り入れた新たなECビジネスをスタートしました。
今回のビジネスの特徴は、通販とライブ配信の融合。
配信がスタートした「SHOPLIST Live」では、モデルやタレントといった出演者が、実際にライブ配信で商品を紹介。視聴者はリアルタイムで出演者とコミュニケーションを取ることができ、その場で商品の購入をおこなえます。
視聴者にとっては、まるで自分がお店でショッピング楽しんでいるかのように買い物ができ、出演者とのダイレクトなコミュニケーションで、商品の魅力を確かめことができます。
通販でありながら、視聴者の「体験」をプラスした今回のビジネスは、まさに新たなECビジネスの可能性を感じさせてくれるトピックスです。
クルーズの運営する“SHOPLIST.com by CROOZ”とCandeeの“Live Shop!”が協業 ライブ配信を活用したチャンネル「SHOPLIST Live」を、6月30日から配信
今週のまとめ
今週のECニュースでは、物流に関するニュースを2件とりあげました。
「物流改革」が急がれる中、EC業界においてもさまざまなサービスを導入することで、コスト削減やサービスの向上を目指しています。
ECビジネスと物流は、切っても切り離せない関係にあります。消費者はもちろん、EC事業者にとっても追い風となる最新ニュースを、今後も定期的にフォローしていきましょう。
また、最後に紹介した通販とライブ配信の融合は、新たなECビジネスのトレンドとなる可能性を秘めています。配信者、視聴者ともにライブ配信のハードルが低くなっている今は、EC×ライブ配信の環境が整ったともいえるでしょう。