7/6~7/19 注目のECニュースをピックアップ
EC事業者の方、要注目のニュースをお届けする「お役立ちITニュース」。今回は7/6~7/19のニュースの中から、EC業界の最旬ニュースをピックアップしてご紹介します。
目次
ドクターシーラボ、「NP後払い」を導入
株式会社ドクターシーラボは、同社が手掛ける通販事業において、「NP後払い」を導入することを発表しました。
NP後払いは、株式会社ネットプロテクションズが提供する、通販事業者向けの後払いサービス。これまで自社での後払いサービスを展開していたドクターシーラボは、今回のサービス導入により事業の効率化や、コスト削減のメリットを得ることができます。
こうした自社後払いでのコスト増は、通販利用者の増加とともに、企業にとっての喫緊の課題として浮上してきました。サービスをアウトソーシングすることで生まれた時間や、これまで抱えていた負担が軽減されることで、自社の主力事業に力を注ぐことができます。
コストの削減だけに主眼を置かず、事業全体のメリットに注目してアウトソーシングを導入したドクターシーラボ。今回のニュースは、EC事業を展開する事業者にとって、事業効率化を考えるうえでのヒントとなるでしょう。
一般人が宅配サービス?「DIAq」は運送業界の新星になるか
株式会社セルートは、荷物を届けたい人と荷物を届けられる人をつなげるスマートフォンアプリ、「DIAq(ダイヤク)」の開発をスタート。2017年8月のリリースを予定しています。
「DIAq」の特徴は、登録すればだれでも運送者になれるところ。従来の運送業者だけでなく一般人でも運送業を行うことが可能です。ユーザーはアプリ上で直接オファーすることで手軽に運送者を見つけることができます。
気になるのは荷物が破損してしまった場合ですが、セルートが付保する受託貨物賠償責任保険の補償を受けることができるとのこと。過去の実績や評価もみることができるので、ユーザーは信頼できる運送者を自分で選ぶことができる点も魅力です。
配送される商品が日増しに増えている近年。「DIAq」はひっ迫する運送業界に新たな光を投げるサービスとなるのでしょうか?今後の動向に注目です。
スマートフォン配車アプリ「DIAq(ダイヤク)」開発スタートのお知らせ
プロのスタイリングをECに「pickss」リリース
株式会社エアクローゼットは、ECでの買い物時に、プロからスタイリングのアドバイスなどを受けられる日本初となるサービス、「pickss」をスタートすると発表しました。サービスのスタートは2017年10月。
エアクローゼットはこれまで、自社の主力事業であるファッションレンタルサービス「airCloset」を通して、パーソナルスタイリングのノウハウを蓄積。今回スタートする「pickss」では、こうしたノウハウをEC事業にも反映させていくことを目指しています。
ユーザーは商品の購入時に、プロのスタイリストからスタイリングに関するアドバイスを受けられ、今までない新たなショッピングを体験することができます。
ユーザーインターフェース(UI)よりユーザーエクスペリエンス(UX)が重要だと言われつつあるここ最近。ユーザーの体験(エクスペリエンス)をどのように改善していくかが、通販サイトの明暗をわけるようになるかもしれません。
【新規事業】国内初となるパーソナルスタイリングECプラットフォーム”pickss”を、この秋リリース
中国向けECへの進出が加速、2社がワンドウに出店
中国向け越境ECへの注目度が高まる中、今回新たに株式会社サマンサタバサジャパンと、株式会社白鳩が「豌豆公主(ワンドウ)」で商品販売を開始することを発表しました。
豌豆公主(ワンドウ)は株式会社Inagora(インアゴーラ)が手掛けるショッピングアプリ。中国ユーザー向けのショッピングアプリとしては唯一、日本商品に特化しています。
中国進出を目指した両者にとっては、すでに中国国内で確かな実績を持つ豌豆公主(ワンドウ)のサービスを利用することで、越境ECでの課題はもちろん、自社ブランドの流通拡大を目指すことができます。
中国向け越境ECのニュースは、以前のお役立ちITニュースでもご紹介しました(5/28~6/11 注目のECニュースをピックアップ)。今回、2社が新たに豌豆公主(ワンドウ)への出店を発表したことからも、中国向けECへの進出がEC業界全体で加速していることが伺えます。
サマンサタバサジャパンリミテッド『豌豆公主(ワンドウ)』にて商品販売を開始
今週のまとめ
今週のニュースでは、「体験型EC」に関するニュースをご紹介しました。
EC業界の拡大にあわせて、「どのように商品を購入するか」に視点を置かれたサービスが注目されはじめています。体験型ECの出現も、こうした視点に立った、新しいアプローチの1つと言えるでしょう。
EC事業者は今後、商品そのものの魅力だけでなく、商品の販売方法への工夫を施すことが求められてきそうです。
また、EC業界全体で動きが加速する、中国向けの越境ECの動向も、引き続き注視しておく必要があるでしょう。