【2019年】日本ブランドのランキング!ECがブランド価値に与える影響は?
国内最大のブランディング会社、インターブランドジャパンが毎年発表している「Best Japan Brands」。国内企業のブランド価値をランキング形式にしたものですが、その最新版となる「Best Japan Brands2019」が2019年2月に発表されました。
注目したいのがECを取り扱う企業の躍進です。今回は、Best Japan Brands2019のランキングから見えてくる、ECのブランド価値に迫ってみましょう。
Best Japan Brandsとは?
「Best Japan Brands」は国内最大のブランディング会社、インターブランドジャパンが2009年から発表している、企業のブランド価値をランキングしたものです。
ランキングは独自の価値評価基準を用い、ブランド価値を金銭換算化。ランキングは2つの部門が発表され、日本のグローバルブランド(海外売上高比率30%以上)を対象とした「Japan?s Best Global Brands(JBGB)」と、国内ブランド(海外売上高比率30%未満)を対象とした「Japan?s Best Domestic Brands(JBDB)」に分けられます。
ブランド価値という目に見えづらい部分を、数値化しランキングするこの取り組みは、客観的に企業のブランド価値を知る目安として注目されています。
2019年のブランドランキングは?
さっそく、2019年のランキングを詳しく見ていくことにしましょう。今回取り上げるのは国内ブランド(海外売上高比率30%未満)を対象とした「Japan?s Best Domestic Brands(JBDB)」部門。
JBDBは国内でのシェアが多い企業がランキングされるため、日本でのブランド価値を測るのに打ってつけです。
ランキングの詳細は→こちら
ECを取り扱う企業の躍進が目立つ
こちらはJBDBのランキング上位10社を一覧にしたものです。上位には通信ネットワーク系の企業が名を連ねていることが分かります。
注目したいのが、前年からの成長の目安となる「対前年比」の項目です。対前年比の上位5社を抽出すると、全ての企業がECに力を入れていることが分かります。とくに対前年比で1位となったZOZO TOWNの+38%という数字は驚きです。
また、2019年のランキング(全40社)の中で、今回新たにランクインしたのが4社。この企業を細かく見ていくと、ライオンとPOLAは自社ECを取り扱っていることが分かります。また、メルカリと佐川も新たにランクインした企業ですが、前者はCtoC型のECビジネス、後者はECには欠かせない物流企業です。
ブランド価値の創出の鍵はECにあり
上記のランキング傾向を見ていくと、国内でのブランド価値を創出するには、ECが大きな鍵を握っていると考察できるでしょう。
ECを取り扱うということは、それだけユーザーにとっての利便性も高まるということ。比例して、企業に対するブランドイメージも向上するという流れが見て取れます。
今後もライブコマースの浸透や、サブスクブーム、越境ECの拡大といった観点から、EC事業への注目度は高まることが予想されます。来年以降のランキングでも、EC企業の躍進が注目されそうです。
今後のECのブランディングのポイントは「付加価値」の提供
それでは、今後のEC業界においてブランディングを行っていくには、どのようなポイントが考えられるのでしょうか。
キーワードとなるとは「付加価値」の提供です。
「どこでも買える」は当たり前。そこにプラスαを提供する
ECのブランディング施策として、サイトのデザインや機能を充実させるユーザービリティの向上や、ユーザーにとって有益な情報を発信し、顧客ロイヤリティを高めるといった手法が挙げられます。
かつてのECサイトでは「どこに居てもネットで商品が買える」という利便性がフォーカスされていました。しかし、これだけ多くのECサイトが乱立し、通販での買い物がユーザーにとって「当たり前」となった現在では、利便性だけでは生き残っていけません。
そこで重要となってくるのが、ユーザーが「このサイトで購入したい」「このサイトでなら購入する」と思わせる付加価値の提供です。
例えば、メディアと一体型となったECの形態「メディアコマース」はその一例でしょう。また、ブランド価値を高めるためのSNSマーケティングも、欠かせない施策の1つと言えます。ECの利便性にどんな付加価値をプラスできるのかが、事業成長のポイントとなりそうです。
まとめ
今回は、日本企業のブランド価値ランキング「Best Japan Brands2019」から、EC企業の躍進についてご紹介しました。
ランキングを見ると、企業のブランド価値を向上させる鍵として、ECが大きな役割を担っていることが分かります。しかし、競争の激しい近年のEC業界で自社ブランドを際立たせるには、従来までの通販サービスという枠に捉われない新たな価値を提供することが重要です。
難易度の高いミッションに思えますが、ユーザーのニーズにしっかり応えるという基本を押さえていくことが、ECのブランディングを向上させる第一歩です。
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