国内で成功している食品のD2Cブランドを紹介 - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

国内で成功している食品のD2Cブランドを紹介

国内で成功している食品のD2Cブランドを紹介

「モノではなく世界観を売る」というアプローチで、急速に存在感を高めているD2Cモデル。

国内でもD2Cを採用したブランドが次々と現れていますが、中でも注目を集めているのが食品業界です。

そこで今回は、日本国内で成功を収めている食品系のD2Cブランドをご紹介。D2Cモデルの概要とあわせて、人気ブランドの動向をチェックしていきましょう。

D2Cモデルとは?

D2CとはDirect to Consumerの略で、メーカーが企画・製造から販売に至るまでを自社で一貫して行うビジネスモデルのことをいいます。

従来までのメーカー直販型とは違い、D2Cでは商品ありきではなく世界観を徹底して追求するスタイルが特徴。ブランドのコンセプトやビジョンを明確に定め、それをSNSや自社メディアを通して幅広く発信します。

こうして育まれた世界観と親和性の高い商品を販売することで、ユーザーにモノ(商品)を買うだけでなくコト(体験)を提供する、新しいビジネスの形を成立させました。

デジタルテクノロジーがD2Cの鍵を握る

D2Cが従来までのメーカー直販と異なるポイントとして、デジタルテクノロジーをフルに活用する点が挙げられます。

D2CではECを起点とすることで、ユーザーの行動や興味・関心といった詳細なデータを収集することが可能。これは小売店での販売では得られなかった、ユーザーの心情や行動といったリアルな情報をダイレクトに入手することができ、ブランドの運営にすぐさま反映させることができます。

また、SNSや自社メディアを使うことで、これまで広告の枠(掲載サイズや文字数)やデザインに課せられていた制限をすべて取り払うことで、より自由かつ直接的なアプローチが可能に。

D2Cブランドがデジタルネイティブと呼ばれるミレニアル世代を消費ターゲットに掲げるのも、こうしたデジタルテクノロジーとの親和性が高いためで、モノではなく体験ベースの購買活動を志向する点も大きな理由といえるでしょう。

最後に、デジタルテクノロジーを活用することで、資本力に乏しい事業者でもブランドを展開できる点もD2Cが注目を集める秘密です。D2Cにスタートアップ企業が多いのはこうした参入ハードルが低く、ビジネスとして成功を狙いやすい点が大きな理由といえるでしょう。

国内で注目を集める食品系のD2Cブランドをご紹介

D2Cモデルの中でも最近人気を集めているのが、食品系ブランドです。

国内でも人気ブランドが登場していますが、ここでは成功事例とも呼べる食品系D2Cブランドをご紹介していきます。

1.Mr. CHEESECAKE

Mr. CHEESECAKE

まずご紹介するのが、オリジナルチーズケーキを販売する食品系D2Cブランドの「Mr. CHEESECAKE」です。

ミシュランの星付きレストランでの修行経験を持つフレンチシェフが手掛ける同ブランドは、毎週日曜と月曜の朝10時からのみのオンライン限定販売。販売開始直後には瞬く間に完売となることから「幻のチーズケーキ」とも呼ばれています。

商品はシンプルなチーズケーキのみですが、食感や香りに至るまで丁寧に作り込まれた逸品は、口にした人に至福のひと時を提供。あえて手間のかかる工程を省くことなく作り上げるプロセスや、大量生産ではなく数を限定するというストーリーはまさに世界観を重視するD2Cならではのもの。

こうした世界観が人気を集め、SNSを中心に情報が広がりを見せた点も、D2Cらしいポイントといえるでしょう。

2.ZENB

ZENB

野菜をまるごと使用した新感覚野菜ブランドとして人気を集めているのが「ZENB(ゼンブ)」です。

ZENBでは、野菜の種や皮、芯に至るまでを余すことなく利用。ペーストやスティック、バイツ(キューブ上のお菓子)といった手軽に食べることができる商品として販売しています。商品の味はもちろん、栄養価が高い点も特徴。また、フードロスを可能な限り排除したブランドのコンセプトともユーザーからの人気を集める理由でしょう。

D2Cでは商品にストーリーをまとわせるとご紹介しましたが、ZENBでは健康志向の商品にフードロス削減というストーリーをリンクさせることに成功。また、ショートムービーの作成といったデジタルコンテンツを活用している点も、D2Cモデルの特徴をうまく掴んでいます。

実は同ブランドは、老舗調味料メーカーとして知られるミツカングループが手掛けたブランド。しかしこうした情報は公式サイト等でも一切記載せず、ミツカンのブランド力をあえて利用しない手法を採用しています。これはD2Cブランドを手掛ける上では効果的で、ブランドを独立したものとして認知させることで、既存のイメージやブランド力に捉われない柔軟かつ自由な戦略を可能にしています。

3.snaq.me

snaq.me

サブスクモデルを採用した食品系D2Cブランドが「snaq.me(スナックミー)」です。

snaq.meでは、まずユーザーが自分の好みなどを「おやつ診断」システムで入力。この診断結果に応じて100種類のおやつの中からセレクトされた商品が、毎月自宅まで届きます。ユーザーは商品を開封するまで何が届くのかは分からず、美味しいおやつを食べるでけでなく、毎月箱を開封するワクワク体験を味わうことができます。

これはコト付きのモノというD2Cモデルの特徴を見事に捉えたもの。また、商品を食べた後に評価やリクエストに専用ページから回答すれば、よりパーソナライズ化された「自分だけの」おやつBOXが届く仕組みは、デジタルテクノロジーを活かした手法と1つでしょうい。

サブスクモデルを採用することで、継続的な関係性を築きつつLTVを高めるられるというアプローチも、マーケティング視点では見逃せないポイントでしょう。

まとめ

今回は、D2Cモデルで成功を収めている、食品系ブランドの事例をご紹介しました。

D2Cでは自社のビジョンやコンセプトといった世界観を上手に築くことが重要ですが、今回ご紹介した食品ブランドはどれもオリジナティある手法で世界観を構築しています。これからD2Cモデルの採用を目指す事業者の方にも、とても参考になる事例だったのではないでしょうか。

D2Cにおいては、自社サイトのデザインや機能性もブランドの一部といえます。魅力あるサイトの構築は必要不可欠なポイントです。PRECSのカートシステム「リピスト」なら、機能性・デザイン性の優れたサイトを、誰でも手軽に構築することができます。カートシステムを選ぶなら、ぜひリピストにご相談ください。