国内にあるD2Cのスタートアップ企業をご紹介
ECビジネスのトレンドとして、業界を席巻しているD2Cモデル。国内でも続々と新しいブランドが立ち上がっていますが、今回はその中でも急激な成長を見せるスタートアップ企業をご紹介します。
国内のD2Cスタートアップにはどのような企業があるのか?また、なぜD2Cではスタートアップが成功するのか?など、気になる情報をチェックしていきましょう。
D2Cとは?
D2Cとは、Direct to Consumer(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)の略で、メーカーがブランドの企画から製造、販売に至るまでをすべて自社で担うビジネスモデルをいいます。
顧客(コンシューマー)と直接(ダイレクト)繋がる手法が特徴で、仲介業者を通すことなくユーザーと密な関係を構築することで、ブランドの成長を図ります。
また、ブランドのコンセプトやビジョンといった「世界観」を重視する点は従来までのビジネスモデルと大きく異なるポイント。SNSやAIといったデジタル技術をフルに活用することで、スピード感のある事業運営を行える点もD2Cの特徴です。
なぜD2Cにスタートアップ企業が多いのか?
D2Cの企業をチェックしていると、スタートアップ企業の数が多いことに気付きます。
D2Cでは、自社で製造から販売までを担うことで、仲介コストを大幅に削減することが可能。またECを販売形態の軸に置くため、設備投資費を少なく抑えることができます。事業に取り組む上での初期投資や費用が抑えられる点は、事業者からすると魅力的で、スタートアップが多く登場する要因の1つでしょう。
加えて、SNSやオウンドメディアを活用したマーケティングを採用することで、広告宣伝費を抑えることができます。ブランドのファン化が進めば、SNSを通じて自然発生的にサービスやブランドを拡大することが可能。従来までの大規模な宣伝活動を必要とせず、世界観への共感が生まれれば瞬く間に人気ブランドへと成長を遂げることができます。こうしたスピード感ある事業運営を可能にするデジタル技術が一般化した点も、見逃せないポイントです。
国内の人気D2Cスタートアップ企業4選
ここからは、国内で人気を集めるD2Cモデルのスタートアップ企業をご紹介していきます。
1.MEDULLA(メデュラ)
まずご紹介するのがシャンプーやトリートメントといったヘアケア商品を販売するD2Cブランド「MEDULLA(メデュラ)」です。
MEDULLAは、オンライン診断を用いてユーザーの髪質や状態、特徴にあわせて最適な成分を処方。この処方を元に自社ラボで製造したユーザーオリジナルのシャンプーを販売しています。
ヘアケア商品はこれまで市販品を購入するのが一般的でしたが、本来人間の髪には1人ひとり違った個性があります。MEDULLAはユーザーにパーソナライズ化されたシャンプーを届けるという新しい取り組みで、瞬く間に市場の人気を獲得。D2Cスタートアップの代表格へと成長しました。
2.FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)
オーダーメードスーツのD2Cブランドとして人気を集める「FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)」。
ユーザーはまず店舗でサイズの測定行い、データをクラウド上で保存します。その後のスーツ購入はすべてECサイトから行うことができ、毎回店舗に向かう必要はありません。スーツの生地やデザインもオンラインで簡単に注目できるため、スーツを購入するという体験に「自由」を与えることを実現しました。
D2Cモデルを採用することでオーダーメードながら高品質で低価格な商品を提供できる点も、人気を集める秘密でしょう。
3.COMP(コンプ)
世界的に注目集める完全バランス栄養食を日本国内で販売するのが「COMP(コンプ)」です。
完全バランス栄養食(完全食)とは、人間が生きる上で必要な栄養素をすべて含んだ食品のこと。本来自然界には存在しないものですが、最新のテクノロジーを活用することで、製造することを実現。フードテックと呼ばれるこの事業は、世界的なトレンドの1つとなっています。
COMPはこの完全食をD2Cモデルで販売。パウダーやグミといった補給しやすい工夫もなされており、健康意識の高いユーザーを中心に人気を集めています。
4.snaq.me(スナックミー)
最後にご紹介するのが、おやつBOXを販売するD2C企業「snaq.me(スナックミー)」です。
snaq.meでは、まずオンラインでおやつ診断を行い、ユーザーの好みの味やお菓子を診断。この結果を元に約100種類のお菓子から、厳選した7つがおやつBOXとして毎月自宅に届く仕組みとなっています。毎月どの商品が届くのかわくわくできる体験型のサービスとして、D2C黎明期から存在感を高めてきました。
定額料金のサブスクモデル採用している点もポイントで、スタートアップとして急成長を遂げた事例の1つです。
まとめ
今回は、国内でD2Cモデルを採用しているスタートアップ企業をご紹介しました。
D2Cは仲介コストや初期投資を抑えられる上、デジタル技術を活用することでスピーディーな事業運営を実現することができます。D2Cにスタートアップ企業が多い理由はこのためで、国内でも続々とD2Cスタートアップが登場しています。
D2Cがいくらスタートアップ向けのビジネスモデルとはいえども、それを支えるカートシステムには高い機能性が不可欠です。PRECSの「リピスト」なら売上に繋がる豊富な機能と手厚いサポートで、あなたのEC運営をしっかり後押しします。D2C・ECビジネスをご検討中なら、リピストにぜひご相談ください。