TikTokショップとは?機能や導入するメリットについてわかりやすく解説 - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

TikTokショップとは?機能や導入するメリットについてわかりやすく解説

​近年、若年層を中心に人気のTikTokですが、ECの分野でも注目を集めています。TikTokショップは、従来のECサイトやSNSにはなかった新しい購買体験を生み出しており、「欲しい」と思った瞬間にスムーズに購入できる利便性が特徴です。

本記事では、TikTokショップの機能やメリット、売上を伸ばすポイントなどについてわかりやすく解説します。

TikTokショップとは

TikTokショップは、動画やライブ配信の視聴中に、アプリ内で直接商品を購入できるECプラットフォームです。ユーザーは動画を見ながら気になった商品をアプリ内でタップして注文できます。

本記事を執筆した時点の2025年10月時点では日本国内では2025年6月に正式展開が始まり、若年層を中心とした購買体験の拡大が期待されています。アプリ内完結の利便性や低コストで参入できる点が強みであり、ブランド認知の向上や新しい顧客層との接点づくりに有効です。

一方、海外では米国(アメリカ)やアジア、イギリスなどで既に展開され、ライブコマースを中心に高い売上実績を上げています。

TikTokショップの販売手数料

TikTokショップでは、売上に応じて販売手数料が発生します。日本では売上の7%で、決済手数料もこの中に含まれているため、追加の支払いは不要です。

TikTokショップの振込手数料・入金サイクル

売上金は、注文が完了すると残高に反映され、セラーセンターに振込申請を行うことで登録銀行口座に入金されます。支払いは毎月1日と14日の2回​です。銀行口座への着金は、1~5営業日ほどかかります。

TikTokショップの機能

TikTokショップの機能は、以下のとおりです。

  1. ショッピング動画
  2. ショッピングLIVE配信
  3. ショーケース
  4. ショップタブ
  5. アフィリエイトプログラム
  6. ショップ広告
  7. 決済・配送機能について

それぞれ解説します。

1.ショッピング動画

ショッピング動画は、通常のTikTok投稿に商品リンクを組み込める機能で、視聴者は動画を見ながら気になった商品をすぐに購入ページへ移動できます。日常的に楽しんでいるコンテンツに自然に商品が登場するため、広告色が強くならず、購入への心理的なハードルが低いのが特徴です。

2.ショッピングLIVE配信

ショッピングLIVE配信は、LIVE配信中にリアルタイムで商品を販売できる機能です。配信者は商品の特徴や使い方をその場で紹介し、視聴者はコメントや質問を通して疑問を解消しながら購入を検討できます。

双方向のやりとりが可能なため信頼感を得やすく、インフルエンサーやブランドにとってはファンとの関係性を強化しながら売上につなげられる点が魅力です。

ショーケース

ショーケースは、企業やクリエイターのプロフィールページに設けられる商品一覧機能で、アカウントを訪れたユーザーが扱っている商品を一目で確認できる仕組みです。プロフィールに表示されるショッピングバッグのアイコンをタップすると、商品カタログが表示され、そこから直接購入に進むことができます。

カテゴリーやコレクションごとに商品を整理できるため、見やすさや回遊性の向上にもつながります。

4.ショップタブ

ショップタブは、TikTokアプリ内に設けられたショッピング専用ページで、ユーザーが自ら商品を探したり、トレンドやおすすめ商品をチェックしたりできる場です。カテゴリ検索や人気ランキングの表示に加え、ユーザーの興味や行動履歴に基づいたレコメンド機能も備わっています。

5.アフィリエイトプログラム

TikTokショップのアフィリエイトプログラムは、クリエイターやインフルエンサーが商品を紹介し、販売が成立した場合に成果報酬を得られる仕組みです。出店者にとっては自社商品を多くのユーザーに届けるための販路拡大策となります。

商品リンクは動画やライブ配信に自然に組み込まれるため、視聴者にとっても購入への導線がスムーズです。

6.ショップ広告

ショップ広告は、TikTok内で商品やショップの露出を高めるために提供されている広告機能です。ターゲティング精度が高く、ユーザーの興味関心や行動データに基づいて効果的に配信されるのが特徴です。

動画フィードや検索結果、ショップタブ内など複数の場所に広告を表示できるため、認知拡大から購入促進まで幅広い目的に対応可能です。

7.決済・配送機能について

TikTokショップでは、決済から配送までをアプリ内で完結できる仕組みが整っています。支払い方法はクレジットカードやデビットカード、PayPayなどのオンライン決済に対応している点が特徴です。

配送に関しては、基本的に出店者自身が在庫管理や梱包、発送を行う形式です。利用する配送業者はセラーが選択し、追跡番号などの情報をセラーセンターを通して登録することで、購入者にも配送状況が共有されます。

GMV MAXとは

GMV MAXは、TikTokショップにおける流通総額(GMV: Gross Merchandise Value)を最大化するための広告ソリューションです。ショート動画やショップタブを対象とする「商品GMV」と、ライブ配信に特化した「LIVE GMV」の2種類があり、AIによる自動最適化を通して広告・オーガニック投稿・アフィリエイトを横断的に強化します。

導入するメリット

GMV MAXを導入するためには、TikTokショップに出店していることが前提となり、商品を登録した販売者アカウントを持っている必要があります。

また、動画や画像などのクリエイティブ素材を用意し、広告予算やROI目標を設定できることが求められます。ライブ配信を対象とする場合には、配信体制や視聴者を集める仕組みが必要です。

利用するメリット

GMV MAXを活用するメリットは、売上の拡大と広告運用の効率化です。AIが予算配分や広告配信を自動調整するため、人的リソースを削減しつつ成果を最適化できます。

また、広告経由だけでなくオーガニック投稿やアフィリエイトからの注文も成果に含まれるため、自然流入との相乗効果を発揮できる点が強みです。

TikTokショップを導入するメリット

TikTokショップを導入するメリットは、以下のとおりです。

  1. 潜在層にアプローチできる
  2. 購買につなげやすい
  3. 若い世代に訴求できる

それぞれ解説します。

1.潜在層にアプローチできる

TikTokはエンタメ要素の強いプラットフォームであり、ユーザーは購買を目的として利用しているわけではありません。そのため、商品に直接興味を持っていない潜在層に対しても、自然にアプローチできるのが特徴です。

ショート動画やショッピングライブ配信の中で商品を紹介することで、従来の広告では届きにくい層にまで認知を広げられるでしょう。

2.購買につなげやすい

TikTokショップは動画視聴から購入までの導線が短く、ユーザーが興味を持った瞬間にスムーズに商品を購入できる環境が整っています。アプリ内で決済が完結するため離脱率が低く、購入を後押ししやすい点も魅力です。

商品紹介と購入導線を一体化できることで、売上に直結しやすい仕組みが実現しているプラットフォームといえるでしょう。

3.若い世代に訴求できる

TikTokの主要ユーザー層は10代から30代前半と若年層が中心であり、流行に敏感で購買意欲の高い世代に訴求できます。SNSでの拡散力も高いため、若い世代を起点にした口コミ効果やトレンド形成を期待できるのも大きな強みです。

従来のECモールや広告チャネルではリーチしにくい世代への販売促進手段として有効といえるでしょう。

TikTokショップで商品を販売する流れ

TikTokショップで商品を販売する流れは、以下のとおりです。

  1. 登録に必要なものを用意する
  2. TikTokショップに登録する
  3. ショップの設定を行う
  4. 商品を登録する

順を追って解説します。

1.登録に必要なものを用意する

TikTokショップで販売を始めるには、まず必要な書類や情報を揃える必要があります。主な必要条件・提出書類は以下のとおりです。

・TikTokアカウント
・本人確認書類(個人の場合):運転免許証やパスポートなど
・事業者証明書類(法人の場合):登記簿謄本や法人番号など
・銀行口座情報
・連絡先情報:メールアドレスや電話番号

2.TikTokショップに登録する

準備が整ったら、TikTokのセラーセンターから、個人事業主か法人かを選択して出店申請を行います。登録にはメールアドレスや電話番号の認証、基本情報の入力、そして準備した書類のアップロードが必要です。申請後、1〜3営業日ほどで審査が行われ、承認されるとショップ運営が可能になります。

3.ショップの設定を行う

審査に通過したら、ショップの基本設定を行います。ショップ名やロゴ、紹介文を整え、配送元住所や返品先住所を登録します。さらに返品ポリシーや送料などの条件を設定することで、購入者に安心感を与えられます。信頼性を高めるためにも、見やすくわかりやすい情報を整備しましょう。

4.商品を登録する

ショップが整ったら、販売したい商品を登録します。商品名、カテゴリ、価格、在庫数、商品説明に加え、鮮明な写真を複数アップロードすることが推奨されます。
化粧品や食品など一部の商品では、許認可証の提出が必要になる場合もあります。

登録した商品はTikTokの出品審査を経て承認されると、販売可能となります。

出品審査に落ちることはある?

TikTokショップでは、登録後に審査が行われますが、条件を満たしていない場合や不備がある場合には出品審査に落ちることがあります。特に販売禁止商品や制限付きの出品審査は注意する必要があります。アダルト商品や偽ブランド品、違法薬物や武器などは禁止カテゴリーに含まれ、登録した時点で却下される点に注意してください。

審査に落ちる理由は、提出書類の不備や情報の不一致、虚偽登録、プロフィールの未整備、法規制に抵触する商品説明や表示の不足などが挙げられます。

TikTokショップで売上を伸ばすポイント

TikTokショップで売上を伸ばすポイントは、以下のとおりです。

  1. ショッピングLIVE配信を定期的に行う
  2. ショップタブ・ショップ広告を活用する
  3. インフルエンサー・クリエイターとコラボする
  4. アルゴリズム・表示ロジックを網羅する

それぞれ解説します。

1.ショッピングLIVE配信を定期的に行う

TikTokショップで販売を始めるには、まず必要な書類や情報を揃える必要があります。主な必要条件・提出書類は以下のとおりです。
ショッピングライブ配信は、ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションを取りながら商品の魅力を伝えられる強力な販売手法です。質問に即座に答えることで購入意欲を後押しでき、配信中の限定キャンペーンやクーポンを組み合わせることで購買率をさらに高められます。

定期的に配信を行うことでファン層の定着にもつながり、リピート購入を促進できます。

2.ショップタブ・ショップ広告を活用する

TikTokショップの「ショップタブ」は、ユーザーが興味のある商品を一覧で探せる機能です。ここで見やすく整った商品ページを用意することは、発見から購入につながる重要な要素となります。また、TikTokの「ショップ広告」を利用すれば、ユーザーの興味関心データをもとに最適なターゲットへ効率的に訴求できます。

3.インフルエンサー・クリエイターとコラボする

TikTokはインフルエンサーやクリエイターの発信力が大きな影響力を持つプラットフォームです。アフィリエイトプログラムを活用してコラボレーションを行えば、クリエイターのフォロワーに自然に商品を紹介でき、信頼性の高い口コミ効果を得られます。ブランドが自社で発信するよりも、消費者にとっては身近に感じられるため、購買率の向上につながりやすいのが特徴です。

4.アルゴリズム・表示ロジックを網羅する

TikTokは独自のアルゴリズムでコンテンツをレコメンドしており、商品動画やショッピングライブ配信も例外ではありません。ユーザーの視聴時間やエンゲージメントが高いコンテンツほど表示機会が増えるため、動画の質や演出を工夫し、ユーザーの関心を引き続けることが求められます。

TikTokのおすすめ欄に表示されるかどうかは、ユーザーの行動やコンテンツ情報、そしてユーザー属性の3つの要素で決まります。具体的には、動画が最後まで視聴されたか、いいねやシェア、商品タグのクリックや購入に至ったかといった行動データ、動画のテーマやハッシュタグ、音楽や商品タグといったコンテンツ自体の情報が考慮される点を押さえておきましょう。

さらにユーザーの過去の視聴や購入履歴、利用地域や言語といった属性が組み合わされ、最適化されていきます。

TikTokショップで商品が売れた後は

TikTokショップで商品が売れた後は、発送業務に入ります。発送時には、基本的にTikTok Shopの公式サイトに記載されている手順に従う必要があります。

発送方法は、TikTokが販売者に代わって自動的に注文を処理・発送してくれる「TikTokによる発送」と、販売者が自ら発送を行う「販売者による発送」に分けられます

TikTokによる発送(TikTok配送)

TikTokによる発送とは、TikTok Shopの配送システムを通じて自動的に発送手続きが行われる仕組みです。セラーセンターで配送ラベル手配〜追跡の更新までをプラットフォーム主導で進められる方式です

TikTokによる発送をするメリットは、以下のとおりです。

業務負担が軽い

梱包後にラベルを貼るだけでOK。出荷・追跡の管理が自動化され、スタッフの工数を削減できます。

配送トラブル対応がスムーズ

TikTok側のサポートが受けられるため、配送事故や未着時の対応が簡単。

配送品質が一定

指定業者による統一基準での配送が保証されるため、ユーザー体験が安定します。

TikTokによる発送をするデメリットは、以下のとおりです。

料金・配送業者を自由に選べない

TikTok指定の配送網・料金体系に縛られます。

ブランド体験の演出が難しい

自社オリジナル梱包や同梱物の工夫が制限されます。

大量発送や特別配送に不向き

大ロット・法人配送・海外発送など、柔軟な対応がしづらい傾向があります。

2.ショップタブ・ショップ広告を活用する

TikTokショップの「ショップタブ」は、ユーザーが興味のある商品を一覧で探せる機能です。ここで見やすく整った商品ページを用意することは、発見から購入につながる重要な要素となります。また、TikTokの「ショップ広告」を利用すれば、ユーザーの興味関心データをもとに最適なターゲットへ効率的に訴求できます。

・TikTok内完結で手軽に運用したい方
・在庫・出荷業務にリソースをかけたくない方

販売者による発送

販売者による発送は、在庫管理・梱包・発送までを自社で行う方式です。
販売者発送は、さらに以下の2つの方法があります。

TikTok配送 TikTok Shopを通して配送ラベルを購入し、TikTok Shopの配送業者による集荷を予約する、あるいはTkTok Shopの配送業者の集荷場所に荷物を持ち込む方法
販売者独自配送 販売者が自社の配送ルートで発送し、Fulfillment APIを使ってTikTok Shopへ配送情報を返す方法

上記のうち、いずれかの方法で発送作業を進めましょう。なお、配送業者は以下の業者が指定されている点に注意してください。 

・ヤマト運輸
・佐川急便 
・日本郵便 
・西濃運輸 
・セイノースーパーエクスプレス

販売者による発送をするメリットは、以下のとおりです。

自社ブランド体験を表現できる

梱包デザインや同梱物、開封体験を自由にカスタマイズ可能。

既存ECと在庫を一元管理できる

Shopify・リピストX(リピストクロス)など、他システムとの連携がしやすい。

コストコントロールが柔軟

自社契約の配送業者を利用できるため、送料や倉庫費用の最適化が可能。

販売者による発送をするデメリットは、以下のとおりです。

業務負担が増える

発送処理・追跡登録・顧客対応などを自社で行う必要があります。

配送トラブルは自社責任

遅延や誤配送は販売者評価に影響する場合も。

運用ミスのリスク

API連携や手動更新のミスによる情報遅延が発生することも。

こんな事業者におすすめ

TikTokショップの「ショップタブ」は、ユーザーが興味のある商品を一覧で探せる機能です。ここで見やすく整った商品ページを用意することは、発見から購入につながる重要な要素となります。また、TikTokの「ショップ広告」を利用すれば、ユーザーの興味関心データをもとに最適なターゲットへ効率的に訴求できます。

・既に物流体制が整っている中〜大規模EC
・ブランディングを重視するD2Cブランド
・他モールや自社ECと在庫・CRMを統合したい企業

商品の販促に力を入れたいならリピストXの導入がおすすめ

商品の売上を高める施策の1つとして、TikTokショップの活用は有効な手段です。自社の商品とマッチングするかを考慮しつつ、活用可否を検討することをおすすめします。

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