【事例考察】UXとは?「Minimal」に見る優れたUX設計について - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

【事例考察】UXとは?「Minimal」に見る優れたUX設計について

近年EC業界で注目されているキーワードが「UX」です。

UXとはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、ユーザーがサービスや商品から得られる体験のことを言います。EC業界では、このUXが売上向上に欠かせないとされていますが、その理由や具体的な手法まではなかなか浸透していません。

そこで今回は、UXとは何か?という疑問や、優れたUX設計に取り組むECサイトとして「Minimal(ミニマル)」の事例をご紹介していきます。

UXという概念をより理解するためにぜひ参考にして下さい。

UXとは?

UXとはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称で、ユーザーがサービスや商品を通して得ることができる体験(エクスペリエンス)のことを言います。

例えば、ECサイトなら、

  • ・商品のクオリティが高い
  • ・サイトのデザインが綺麗
  • ・商品の説明が丁寧
  • ・購入までの流れが親切
  • ・購入体験が楽しい

といった点がユーザー体験を作り上げます。サービスの一連の流れの中から得られる感動体験がUXでは重視され、サービスの全体の「質」と言い換えることもできるでしょう。

どうしてUXが注目されているのか?

UXが注目される理由

では、EC業界ではどうしてUXが注目されているのでしょうか?

EC業界では年々競争が過熱化しており、より良い商品をより安く提供することが追及されてきました。こうした流れが生み出したのが、コモディティ化です。コモディティ化とは、付加価値の高かった商品が一般化してしまい、市場での価値が下がってしまう(均一してしまう)現象を言います。

つまり、現在のEC業界では、「商品のスペックや価格だけでは勝負できない」という状況が生まれています。

そこで注目を集めているのが、ユーザーの体験にフォーカスするUXという考え方。商品のスペックや価格に加えて、ストーリーや感動体験を提供することで、新たな価値を加えようという訳です。

分かりやすい例が、アップルでしょう。アップルは、スペックや価格で競争が行われてきたデジタルデバイスに、デザインやストーリーという付加価値を加えることで、大きな成功を収めました。決して安くはないアップルの商品をこぞって購入するのは、そこに感動する体験があるからに他なりません。

Minimal(ミニマル)の事例から学ぶUX設計

では、実際にUXを自社サイトで取り入れる際の具体策を学ぶために、Minimal(ミニマル)の事例をご紹介しましょう。

“Bean to Bar Chocolate”のチョコレート販売で成功を収めるMinimalの事例では、UXを学ぶヒントがたくさん詰まっています。

Minimalとは?

Minimal

Minimal(ミニマル)は、“Bean to Bar Chocolate”を取り扱うチョコレートの専門店です。

“Bean to Bar Chocolate”とは、カカオの選定からチョコレートを製造する全工程(選別・焙煎・摩砕・調合・成形)を自社で行う方法のこと。Minimalでは、すべての工程に自社で取り組むことで、他社にはないハイクオリティなチョコレートを生み出すことに成功し、業界に大きなインパクトを与えました。

「チョコレートを新しくする」というキャッチコピーからも、そのオリジナリティの高さが伺えます。

「購入してもらう」ではなく「食べてもらう」

MinimalのUXを語る上で重要なのが、「購入してもらう」ではなく「食べてもらう」というアプローチです。

チョコレートは、美味しい商品を食べることがユーザーにとっての最大の幸せです。これが購入してもらうことにウェイトを置いてしまっては、その本質から離れてしまいます。

Minimalは“Bean to Bar Chocolate”という方法を取り入れ、「本当に美味しいチョコレート」というチョコレート業界のUXの大前提を追及しています。これは多くのEC事業者がついつい疎かにする部分であり、UX設計を考える上でのファーストミッションと言えるでしょう。

わざわざ購入したい理由を生み出す

Minimalの商品内容

Minimalでは、毎月3枚のオリジナルチョコレートが自宅に届く、サブスクモデルを導入しています。実店舗では20種類程度の商品を販売していますが、あえてランダムで商品が届く仕組みを採用することで、「わざわざ購入したい」という理由を生み出しました。

これは体験にフォーカスするUXの考え方からすれば大きな意味を持ちます。どんな商品が届くのか、どんな味わいなのか、ドキドキしながら商品が届くのを待ちわびる時間は、何にも代えがたい感動体験と呼べるでしょう。

体験からリピートユーザーを掴む

さて、ECにおいて重要なのが、リピーターの獲得ですよね。体験ベースのUXの考え方は、リピーターを獲得する上でも効果を発揮します。

Minimalもリピーターが多いことで知られていますが、その背景には製造工程に想いをはせるストーリー性や、サブスクモデルによる実体験ベースの取り組みが大きく影響しています。

まとめ

今回は、UXについてMinimal(ミニマル)の事例を交えながらご紹介しました。

UXとはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略で、ユーザーがサービスや商品から得られる体験のことを言います。この体験にフォーカスすることで、売上やリピーターの獲得、ブランディングなどに波及させていくことが目的です。

EC業界では、年々スペックや価格ではなく、「商品を購入することで何を得られるか?」という体験ベースのアプローチが重要視されてきました。UXはそうした流れを取り入れには最適な手法と言えるでしょう。

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