単品通販の商材シェアランキング
単品通販の形態をとっているネットショップの商材にはどのようなものが多いのでしょうか?
今回は、単品通販ビジネスにおける商材シェアをランキング形式で紹介していくとともに、それぞれの商材ジャンルの特徴を説明していきます。
1位:食品通販
食品は単品通販の商材ジャンルでもっともシェアを占めているもののうちの一つです。
「食品は近くのスーパーで買うのが当たり前」と思う人も多いと思いますが、家庭で使う食品のほとんどを通販で購入している人が増えています。食品通販は単品通販業界において今や新規参入ラッシュといっていいほどの激戦ジャンルになっており、各社さまざまな特徴的なサービスを展開しています。
食品の内容としては、冷凍食品や麺類やレトルト食品、菓子や飲料品などが大部分を占めていますが、最近では生鮮食品や豆腐など、保存のきかない食品も通販ビジネスで販売の幅を広げています。東日本大震災の被災地の港で水揚げされた魚が通販で販売できたという話も有名です。
生鮮食品が通販で販売できるようになった要因として挙げられるのは「物流の向上」です。商品を全国各地に迅速かつ温度管理されたまま届けることができる時代がなせる業なのです。総合通販において生鮮食品は数ある商材ジャンルの中の一部なので、管理にコストがかかる生鮮食品を扱うことは費用対効果が期待できません。
しかし、単品通販なら生鮮食品にかかるコスト管理に集中することができ、効率的な運営をすることができます。大手の総合通販でさえ手をつけにくいジャンルでは、単品通販は有利に運営することができるのです!
2位:健康食品通販
単品通販市場で最近売上を伸ばしているのが、健康食品を扱う通販ビジネスです。
これも食品と同様、リピート性の高い商材ジャンルなので、一度リピーターを作ってしまえば大幅な顧客離反がおきない限り安定した売上が期待できます。
しかし、ビジネスの基礎を固めるまでに多大な労力が必要なビジネスです。そこで健康食品通販ビジネスがとるべき対応は、「定期購入システム」の導入です。
これは顧客に毎月一定の商品を送るシステムであり、単品購入の価格よりも割引した価格で提供するものです。自動的に商品を送ればいいので単品購入の際に発生する手続きが一切いらない商法であり、売り手側の手間が一気に省けます。
顧客にとっても割引価格で商品が手に入るし、売り手側にとっても安定した収益を得ることができるので、一石二鳥のシステムです。健康食品は定期的に摂取して効果が得られるものなので、定期購入システムに適しています。
健康食品通販ビジネスで非常に注意しなければならないことがあります。それは健康食品利用者の健康促進に関する意識の高さです。健康食品通販の利用者は健康維持に非常に関心が高く、他社の商品の方が効果が期待できそうな場合は簡単に移行してしまいます。
大規模な顧客離反を防ぐためにも、常に顧客の商品に対する期待や信頼を守り続けなければならないのです。
3位:化粧品通販
基礎化粧品の通販も単品通販市場で大きなシェアを占めています。
健康食品同様、化粧品もリピート性の高い商材ジャンルであり、商法も定期購入システムが有利です。健康食品通販ビジネスとの大きな違いは、商品の質よりもブランド力が重要であるという点です。
健康食品の場合、他社の商品との効果の差が実証されてしまうと顧客は一気に流れてしまいます。
化粧品の場合、商品の質の差が分かりにくい商材なので他社より多少商品のクオリティに差があっても大幅な顧客離反はおきません。
そこで重要となるのが「ブランド力」です。ブランド性を築き上げる基本は、商品や企業に対する信頼です。少しでも顧客からの信頼感を損ねるような運営をすると、顧客は想像以上に他社へ移行してしまいます。
また、化粧品通販ビジネスにはすでにブランド性がとても高い企業がたくさん存在します。新規参入が非常に厳しいジャンルなので、生き残るカギは顧客に対するサービス精神を忘れず地道な運営をしていくことです。
人気の単品通販商材
以上が単品通販ビジネスでの商材シェアのランキングトップ3です。それぞれの商材で、企業が必要とされている運営方法や顧客の質が異なっていますので、運営を行う際は意識しておきましょう!
通販商材として他にも、美容雑貨や旅行、宿泊サービスなど、数多くのジャンルが単品通販ビジネスでシェアを占めています。単品通販はこれからも新しい商材ジャンルに手を伸ばし成長し続けていくことが予想されます。