ネットショップの開業ススメ(中編) - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

ネットショップの開業ススメ(中編)


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前編のまとめ

  • ネットショップの開業はスモールスタートを心がける。
  • ショップが安定軌道に乗るまではテストマーケティング。
  • 商品の初回生産は300個以内に抑える。
  • 商品の発送を外部に委託する場合は固定費のかからない会社を選ぶ。
  • LPへの投資は必要経費。スマートフォンのページも同時に作る。


今回は決済について説明します。

決済について

ECでの主な決済手段は

  • クレジットカード決済
  • 代金引換
  • 後払い
  • 銀行(郵便)振込
  • コンビニ先払い
  • キャリア決済

などがあり、開業時にどの決済手段を導入するかについては、
単品通販か総合通販かで大きく異なります。

厳密には

そこでしか買えない商品

を売っているのか、

他のショップでも買える商品

を売っているのかによって異なります。

単品通販でも総合通販でも決済手段は多い方が望ましいという原則は変わりませんが、
開業当初に限って言えば売上規模と導入コストのバランスで考える必要があります。

単品通販の場合

単品通販の場合は、決済手段の多様さはそれほど気にする必要はありません。

「そこでしか買えない商品」なので、希望する決済手段がないことによる離脱は低くなります。

決済手段の多様さよりも開業までのスピード感やキャッシュフローを優先しましょう。

総合通販の場合

総合通販の場合は注意が必要です。

「他のショップでも買える商品」の場合、お客様によほどのメリット(圧倒的に他店より安いなど)がないと、希望する決済手段があるショップへ流れていってしまいます。

この点は総合通販はスモールスタートに向かないと言われる理由のひとつです。

本稿ではスモールスタートを前提にしているので、単品通販ネットショップの開業当初という観点で解説します。

単品通販と総合通販のメリット・デメリットについてはこちらの記事も参照してください。

開業当初での必要性とメリット・デメリット

それでは上に挙げた6つの決済手段に関して、具体的なメリット・デメリットを見てみましょう。

クレジットカード決済

利用者が最も多い決済手段です。
特に定期購入の場合は、他の決済手段と比べて購入の継続回数が10~20%ほど高くなる傾向があります。

これだけを見ると必須の決済手段ですが

開業時に限って言えば不要なケースもある

のできちんと検討を行った方がよいでしょう。

導入の費用が高く、導入時の審査にも1ヶ月以上かかるため、開業時の資金や期間を圧迫してしまうことがあるためです。

代引きや後払いなどはお客様に決済手数料を請求することができますが、カード決済の場合は規約の問題でお客様に手数料を請求することができません。

そのため、固定費やカード会社の料率などの見た目以上に費用がかかります。

また、10~20代の若年層や女性のお客様に関しては、選ばれづらい傾向があります。

開業当初は必ずしもカード決済が必要なわけではありません。

当初は保留しておき、浮いたコストや時間を他に投資するなどの戦略も考えるべきです。

とはいえ最終的には絶対に必要になる決済なので、開業初月から300万円以上の売上を想定しているような場合は、迷わず導入しましょう。

代金引換

現在2番目に利用者の多い決済手段です。

特にクレジットカードを持っていない若年層や、商品が到着してから支払える安心感から女性に選ばれやすい決済です。

初期費用や月々の固定費も0円の会社がほとんどで導入も容易です。

受取拒否や住所の間違いなどの際に送料だけ発生してしまうリスクがありますが、ショップ運営を圧迫する程の数になることはまずありません。導入、使用が手軽で利用者も多いので入れておいた方がいい決済手段です。

後払い決済

2014年に大きくシェアを伸ばした決済手段です。

事前に与信をかける必要がありますが、与信が通ったものはお客様の支払い有無に関わらず、後払いの代行会社が建替えで支払ってくれ、ユーザーへの督促も後払い代行会社が行います。導入時の初期費用や固定費も安価(あるいは無料)です。

入金サイクルも月に複数回を選択できる会社が多く、導入までの審査も2週間程度で完了します。

決済手数料は他と比べてやや高めですが、導入の手軽さとユーザーからの支持の高さを考えると入れておいた方がよい決済です。

銀行・郵便振込

口座があればすぐに導入できる決済手段です。

口座開設以外には特別な手続きもなく、振込手数料もお客様負担が原則で、何より入金されてから発送を行うので集金が確実です。

高額商品を販売する場合は必須の決済ですが、

導入しない方が良いケースもあります。

口座振込の場合、実質的にお客様が入金するまで売買が成立しないので、途中で気が変わる、入金を忘れる等により、注文はあったものの販売ができないことがあります。

特に若年層ではこのケースが多く、ショップによっては実際の入金率が半分以下になることもあります。

現在では1注文の平均客単価が1万円未満のショップでは導入しないことの方が多くなっています。

導入する場合でも、決済総額が高額になった場合だけ使用できるなどの制限を設けておいた方がいいでしょう。

コンビニ先払い

各コンビニエンスストアの専用端末を操作して店頭で支払いを行う決済方法です。

サービスの決済としては今も人気がありますが、後払い決済の隆盛により、物販では選ばれることが少なくなりました。

メリットは振込と同じく入金後の発送になるので集金が確実になる点と、コンビニエンスストアで手続きできるのでお客様が支払いをしやすい点です。

導入費用は高めで、導入までの審査期間はクレジットカードよりも長くなります。

キャリア決済

毎月の通信キャリアの請求と合算で支払いを行う決済です。
サービス系では主流とも言える決済手段ですが、EC事業者からは選ばれづらい決済手段です。

Web上での操作手順が増えるため離脱が多くなり、与信枠が小さいため与信限度オーバーで購入できないケースが多いといったリスクがあります。

また、上記の他の決済手段に比べて導入費用が最も高額で、導入前の審査も長く、キャリアによってはショップ内に専用の説明ページを用意しなければならないなどの制約があります。

メリットはお客様が端末ひとつで決済できる点です。

クレジットカードを持てない若年層向けの商品を中心に販売している場合は検討してみてもいいかもしれません。

まとめ

  • 総合通販か単品通販かで選ぶべき決済手段は異なる。
  • クレジットカード決済は優秀。ただし必ずしも開業時から導入する必要はない。
  • 代金引換、後払い決済は導入しておくべき。
  • 口座振込は高額商品以外では使用しない方がよい。
  • コンビニ先払い、キャリア決済は開業当初は不要なことが多い。

後編ではシステム、集客について説明します。

この記事を書いた人
柾 大和株式会社PRECS チーフコンサルタント
柾 大和株式会社PRECS チーフコンサルタント

web広告代理店を経て、2012年より株式会社PRECSへ。
前職から美容・健康ジャンルに特化した広告提案を行っており、その知見を活かし事業の計画からオファー設計、集客戦略、ページデザイン、EFOなど、EC領域で必要なものを多岐にわたって企画・立案する。
特にEC事業のスタートアップに関わることが多く、「とにかくコンバージョン数を増やす」を座右の銘にECの立ち上げ支援を行っている。

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