サブスクリプション化したことで成功したサービスの事例 - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

サブスクリプション化したことで成功したサービスの事例

定額料金でさまざまなサービスを利用できる「サブスクリプション(サブスク)」サービス。国内でも多彩なジャンルで広がりを見せており、いまや日常生活に欠かせない存在となっています。

そこで今回は、各ジャンルのサブスクサービスの中から、ユーザーからの人気も高い成功事例をご紹介。サービスの概要や、成功を収めたポイントについて解説します。

サブスクサービスの成功事例4選

今回はサブスクサービスの成功事例の中から、4つをピックアップしてご紹介します。サービスにはそれぞれ強みとも呼べる特徴があり、ユーザーから反響を得たポイントにも違いがあるようです。

さっそくジャンルごとに詳しく見ていきましょう。

1.食品 │ snaq.me(スナックミー)

snaq.me(スナックミー)

まずご紹介するのは、おやつのサブスクサービスを提供する「snaq.me(スナックミー)」です。

スナックミーは、月額1,980円で利用できる食品系のサブスクサービスで、毎月8種類のお菓子が可愛らしいボックスに入って届きます。おやつの組み合わせは1,000億以上にのぼり、ユーザーの登録した好みや、毎月の評価レビューなどを参考にぴったりの組み合わせで商品が送られてくる仕組みです。

スナックミーの成功ポイントは、ユーザーのニーズを的確に把握するシステムを導入したこと。独自のアルゴリズム診断を採用することで、ユーザーの求める商品を鮮明化。加えて、毎月どんな商品が届くのかわくわくする「体験的」なサービスを提供することで、サブスクにありがちなマンネリ感を低減されることに成功しました。

SNS映えするパッケージデザインにこだわったことで、「ご褒美」として女性ユーザーを獲得した点もポイントでしょう。

2.ファッション │ メチャカリ

メチャカリ

月額5,800円から利用できる、ファッション系サブスクが「メチャカリ」です。

メチャカリは定額の洋服レンタルサービスで、人気ブランドの中から一度に3商品までレンタルすることができます。商品はすべて新品で利用することができ、返却期限はなし。気に入った商品はそのまま購入することができるので、わざわざ実店舗へ購入に出向く必要もありません。

メチャカリの利点は、少ないコストで最新のトレンドを取り入れたファッションを楽しむことができること。実店舗や通販で洋服を購入するとなると、費用もかかる上、サイズ選びの問題も発生します。その点サブスク型のメチャカリなら、料金を気にすることなく注文が可能。サイズが合わなければ、返却して新しい商品をレンタルすれば良いので、多彩なファッションを思う存分楽しむことができます。

経済的で、利便性も高く、おしゃれへのハードルがぐっと下がる。これだけ利点が揃っていれば、サービスとして成功しない理由が見つかりませんね。

3.化粧品 │ Optune(オプチューン)

Optune(オプチューン)

資生堂が新たにリリースしたサブスクサービス「optune(オプチューン)」。2019年7月にリリースされると、SNSを中心に話題が沸騰。早くもサブスクサービスの成功事例の1つに数えられています。

オプチューンは、IoT技術を採用したスキンケアサービスで、まずスマホのカメラを使って肌コンディションを測定。申し込み後、自宅に専用マシンと測定内容から厳選された6種類のスキンケア商品が届きます。商品はカートリッジとなっており、ユーザーはマシンに取り付けるだけで準備が完了。あとは毎日測定する肌コンディションにあわせて、最適な量がマシンから抽出される仕組みです。

資生堂の長年のスキンケアに関するノウハウが存分に活かされており、ユーザーそれぞれにカスタマイズされたスキンケアを、ほぼ自動で提供できる点は実に画期的です。月額1万円とやや高額の料金設定ですが、コストパフォーマンスは非常に高いサービスと言えるでしょう。

4.クリエイティブ │ Adobe(アドビ)

Adobe(アドビ)

サブスクリプションの成功事例を語るなら、「Adobe(アドビ)」の名前は外せないでしょう。

Illustrator(イラストレーター)やPhotoshop(フォトショップ)といったクリエイティブ向けのソフトを提供する世界的企業アドビは、2012年に従来の売り切り型の販売方針から、サブスク型への移行を発表しました。

それまではサービスを利用するために高額な料金を支払う必要がありましたが、これによりユーザーは欲しいサービスを手軽な料金で購入することが可能に。この方向転換は大きな成功を収め、2019年に同社の売上は1兆ドルに到達しました。

それまでの売り切り型の販売方法でも、アドビは確かな実績を収めていました。しかし、商品単価を上げることでしか利益率を向上できない点や、アップデートのスピードが遅い点は大きな課題となっていました。これを解決する手法として採用されたのが、サブスクリプションモデルです。

より多くのユーザーにサービスを提供できるという点や、クラウド上で定期的なアップデートを提供できるなど、アドビがサブスク型に移行したメリットは計り知れません。既存の成功モデルを捨て去る勇気と時代を見通す先見性は、特筆に値するでしょう。

まとめ

今回は、各ジャンルで成功を収めたサブスクリプション(サブスク)型サービスの事例をご紹介しました。

サブスク型サービスの成功事例を見ていくと、単に「定額使い放題」という仕組みに収まらない独自の特徴が見受けられます。

スナックミーは、独自アルゴリズム診断を用いた最適な商品提供やSNS映え、体験型といったポイントが挙げられるでしょう。メチャカリは、利便性に加えおしゃれへのハードルを下げてくれるサービスであるという意味で魅力を感じます。

また、オプチューンはIoT連携とユーザー1人ひとりに提供できるカスタマイズ性の高さが。アドビは、既存の成功体験を捨て去る勇気と、ビジネストレンドを掴む先見性が秀でています。

自社でサブスクモデルを採用するなら、同業種に留まらず、さまざまな成功事例をチェックしてみましょう。ビジネスに共通する「成功のヒント」がたっぷりと詰まっているはずです。

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