ネットショップのスタートに必要な開業届ってなに?
ネットショップを始めるには、どんな手続きが必要でしょうか?
実はネットショップの場合、それほど多くの公的な手続きは必要としません。
ただ、重要なのが「開業届」
今回はネットショップの開業届についてお話していきます。
ネットショップ開業に必要な開業届
ネットショップと言っても、一つの事業です。
そこで、ネットショップを始めるに際に「個人事業の開廃事業届出書」の提出が必要となります。
いわゆる「開業届」です。
原則として、ネットショップ開業日から一か月以内に提出するようになっていますが、そこまで厳格に定められたルールではありません。また、提出していなくとも罰則は特にありません。
ネットショップを始めるにあたって出すような書類は、この一点のみです。
では、具体的に開業届の中身と提出する意味についてもう少し、詳しく説明していきます。
開業届の中身
開業届には、屋号や開業日、個人情報など簡単な情報を書き込めばいいだけです。
屋号が決まっていなくても提出できます。
手続きとしては数分で終わるものなので、時間も掛かりません。
ただし控えなどはもらえないので、控えを作るか、コピーして手元に一部保管しておいた方がいいでしょう。
開業届の意味
ここまで開業届は、簡単に、気軽に提出できるものとして説明してきましたが、提出しておく必要がある場合があります。
例えばネットショップ専用の銀行口座を開設し、口座名義をショップの名前にしたい時には、開業届の控えもしくはコピーが必要になります。
名義をショップの名前にしておくと、顧客もしっかりしたネットショップというイメージを持ちやすいため、顧客の信頼感アップにも繋がります。
また、ネットショップでの年間の所得が20万円以上になると確定申告が必要となるので、その時に開業届が必要となります。
このように開業届は、口座の開設や、利益が出た時の確定申告の提出などの際に必要になりますが、それ以外では特に必要となる場面はありません。
もしネットショップである程度の利益を出すことを考えているのであれば、いずれかのタイミングで開業届が必要となります。
開業届と確定申告の関係
開業届は頻繁に必要となる書類ではないので、ネットショップを開業したからと言って、急いで取得するようなものではありませんが、年間の所得によっては必要になります。
したがって、開業届は自分のネットショップがある程度軌道に乗り、利益をだすようになった時に出せばいいと考えてください。
確定申告の際は開業届が必須
ネットショップである一定以上の利益を上げると、確定申告が必要になります。
確定申告は出さないと違法になり、罰金が科せられることもあるので注意してください。
確定申告には白色と青色があります。
青色確定申告は、白色確定申告に比べて税金が少なく済みます。
しかし、帳簿をしっかり付けていないといけないので、少し手間ですが会計ソフトなどを使うようにしましょう。
また、親族にネットショップの業務をサポートしてもらい、青色事業専従者給与を支払えばさらに節税ができます。
ネットショップで利益が出れば税金が発生するので、節税対策を考える必要性が出てきます。
そしてその時に、開業届が必須となるのです。
開業届よりショップの運営
ここまで、開業届や確定申告について説明してきましたが、あまり神経を使う部分ではないことが分かったと思います。
むしろ気を使わないといけないのは、ネットショップの運営です。
利益を出すことは簡単ではありません。
まずは利益を出し、そこから公的な手続きを考えていきましょう。
ショップの運営や手続きに関してもっと聞きたいことがある方は、ぜひPRECSにご相談ください。