ネットショップの開業に必要なもの
パソコンやスマホが普及していく中で、ネット市場もどんどん膨らんでいます。そんな中、ネットショップを開業しようとする方も多いのではないでしょうか?
今回はネットショップの開業に必要なものを解説していきます。ショップを開くにはどのようなものが必要なのか、1つ1つチェックしていきましょう。
1.開業に必要な手続きや書類の準備
ネットショップを開業するには、まず開業に必要な手続きや書類を用意する必要があります。具体的にどのようなものが必要なのか見ていきましょう。
【開業届】
開業届とは、「これから新しく事業をスタートさせます」という届けを、税務署に提出する手続きをいいます。正式には『個人事業の開業・廃業等届出書』と呼ばれるもので、原則として開業から1ヶ月以内に提出が必要です。
ネットショップを開業する際も開業届の提出が必要となりますが、届けを提出していないと、確定申告の際に節税メリットの大きい青色申告を行うことができなくなります。本格的なビジネスとしてショップ運営に乗り出すなら、忘れずに開業届を提出しておきましょう。
【各種販売許可証】
販売許可証とは、商品を販売する際に必要な許可証のことをいいます。ネットショップで販売する商材の中には、この許可証がないと販売を行うことができないものも少なくありません。
具体的には、商材ごとに下記の表の販売許可証が必要となります。
商材 | 必要な許可証 |
---|---|
食品 | 食品衛生法に基づく営業許可 |
健康食品 | 医薬品医療機器等法に基づく許可 |
酒類・アルコール | 通信販売酒類小売業免許 |
医薬品 | 薬局開設許可・医療品販売許可・特定販売届出 |
化粧品 | 化粧品製造販売許可・医薬部外品製造販売許可 |
中古品 | 古物商許可 |
ここでは主要な商材のみをご紹介しているので、実際にネットショップを開業する場合は、自社で取り扱う商材に許可証が必要ないか確認しておきましょう。必要な場合は、開業までに手続きを行い、必ず販売許可を取得しておくようにします。
2.ネットショップ運営に必要な機材
ネットショップを運営するには、さまざまな機材が必要となってきます。開業時は事前に機材を揃えておくようにしましょう。
【PC】
ネットショップを開業するなら、まずはPCがなければ始まりません。スペックはそれほど高くなくても構いませんが、自分の作業環境との相性はよく確かめておきましょう。
例えば、自宅やオフィスで作業をするだけなら、デスクトップ型でも大丈夫です。一方、外出先でも作業をする必要があるなら、機動性に優れたノートパソコンを選んでおきましょう。
【デジタルカメラ】
デジタルカメラは、商品の撮影をおこなう際に必要な機材です。最近ではスマホの撮影機能も進化していますが、商材の大きさによってはピントが合わないといったデメリットもあることから、やはりデジカメを用意しておく方がよいでしょう。
カメラを購入する際は、自分が必要な機能をあらかじめ把握しておくとスムーズに選ぶことができます。例えばPCに簡単にデータを取り込むことができるWifi機能やBluetooth機能は便利です。
また、撮影する商品数が多いなら、重量が軽い商品を選んでおくと作業がはかどります。
【プリンター】
プリンターは、商品を郵送する際に同封する明細や納品書、DMの印刷などに利用します。
明細や納品書だけであれば、それほどスペックを気にする必要はありませんが、DMなどをプリントするなら、印刷仕上がりのよい製品を選んでおくのがおすすめです。
【梱包用の資材】
梱包用の資材とは、商品を郵送する際の段ボールや緩衝材、ガムテープやラッピング材などのこと。
商材の種類が多くサイズもまちまちなら、段ボールのサイズも複数用意しておく必要があります。また、梱包方法の丁寧さやデザインは、そのままネットショップのブランドイメージに繋がります。コストを重視することも大事ですが、ユーザーの目線で梱包方法にもこだわっておくと、リピーター獲得に繋がるでしょう。
3.販売する商品
ネットショップを開業するなら、販売する商品を揃えておく必要がります。
【卸業者から仕入れる】
もっとも一般的なのが、販売する商品を取り扱っている卸業者から仕入れる方法です。製造元に直接交渉する方法が基本ですが、最近ではネットショップ向けの商材を専門に取り扱うサービスも展開されています。
直接交渉となると、まだ実績のない事業者には交渉のハードルが高いですが、専門サービスならネット上で商品を買い付けることができるため、初心者でも安心して利用することができるでしょう。
【OEMを利用する】
ネットショップでは、オリジナル商品の有無がサイトの人気を左右します。しかし、自社で製造工場を用意するとなると、よほど資金力がなければ難しいでしょう。
そこで利用したいのが、OEMです。OEMとは、オリジナル商品の製造を専門におこなう企業のことで、製造ラインをもっていなくてもオリジナル商品を開発することができます。近年はPB(プライベートブランド)が流行したことで、大手企業がOEMに乗り出しているケースも少なくなく、質の高い商品を自社オリジナルとして販売することも可能でしょう。
4.ネットショップの構築に必要なもの
最後に、ネットショップを構築する際に必要なものを見ていきましょう。
【構築サービス】
ネットショップの構築サービスとは、ECサイトを手軽に構築することができる専用サービスのことです。
サービスには無料のものもありますが、おすすめしたいのが有料の構築サービス。機能やデザインの豊富さはもちろん、マーケティングや分析機能も用意されているので、安定したネットショップ運営をサポートしてくれます。
有料サービスにはサイトの規模や予算にあわせてさまざまサービスが提供されているので、自社のニーズや予算と合致したサービスを選んでみましょう。
【商品の写真・文章】
サイトに掲載する商品の写真と文章も、ネットショップの構築時に必要となってきます。
写真は商品の魅力が伝わるように、構図や明るさにしっかりこだわって撮影しましょう。また、文章は写真では伝わりきれない機能や魅力を伝えるために欠かせないものです。ユーザーが求めている情報を過不足なく掲載することで、商品の購入を後押ししましょう。
【決済方法】
忘れてはならないのが、豊富な決済方法を用意しておくということ。
ネットショップの定番と呼べるクレジット決済はもちろん、各種ID決済や代引決済、コンビニ決済など、可能な限り決済方法を用意しておきましょう。
ユーザーは普段使い慣れている決済方法を利用して商品を購入することが多く、安心感を提供することはもちろん、カゴ落ち防止にも効果を発揮します。
まとめ
今回は、ネットショップの開業に必要なものについて解説しました。
開業前にしっかり準備が整っていれば、運営開始後も腰を据えて業務に取り組むことができます。開業前には、事前に必要なものをリストにして、1つずつチェックしていくと効率がよいでしょう。
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