ECサイトを自作で構築する前に知っておきたいこと - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

ECサイトを自作で構築する前に知っておきたいこと


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初心者でも、ECサイトをすべて自作で構築することは可能でしょうか?構築の方法や必要となるスキル、挑戦するメリットや想定すべきデメリットなど、ECサイトを自作で構築するための情報をまとめました。

ECサイトを自作で構築する方法

ECサイトを構築するには、次のような方法が考えられます。

1.フルスクラッチ

ゼロからECサイトのシステムを作成する手法のことをいいます。

何の制約もなく自由にシステムを構築できるため、柔軟性が大きいことがメリットですが、反面、開発作業が必要となるため不具合が多くなる可能性もあります。

また、システムの構築やメンテナンスに時間や多額の費用がかかるため、大手ECサイト以外がこの方法をとることはおすすめしません。

2.パッケージ

あらかじめ必要な機能がついているものをベースに、カスタマイズしてECサイトを作成する方法で、中・大規模ECサイトの作成によく使われます。

フルスクラッチと比べると、コストと開発時間を節約できるというメリットがあります。

ただし、サーバーや回線などのインフラを用意する必要がある上に、適宜機能をバージョンアップさせるため、導入には100万円?数千万円の予算が必要です。

3.オープンソース

無料で公開されているソースコードを活用する方法です。誰でも無償で使用、複製、改変、再配布を行うことができます。

代表的なものとして、コンテンツ作成のWordPress、国内向けECサイト作成のEC-CUBEなどがあげられます。

オープンソースの場合コストは抑えられますが、構築・保守・運営は自分で行わなければならないため、十分な知識が必要となります。

また、オープンソース自体にバグが発生する可能性もあるので、メリットとデメリットをしっかりとおさせておきましょう。

4.ショッピングカートASP

ビジネス用アプリケーションソフトをレンタルする仕組みで提供されているシステムです。特別なソフトをインストールすることなく、ブラウザ上で利用することができます。

費用を安くできるというメリットがありますが、機能が制限されたり、デザインの自由度が低いといったことも考慮しなければいけません。

ECサイトを自分で作成する手順

実際にECサイトを作成する手順について、順を追って説明しましょう。

1.ECのビジネスモデルをつくる

まずやらなければならないことは、ECのビジネスモデルを考えることです。行き当たりばったりでは収益を得ることはできません。利益を得ているECサイトは、必ず確かなビジネスモデルを持っています。

2.仕組みを考える

構築したビジネスモデルをECサイトとして具体的に運用するための仕組みを考えましょう。

会員制や、ポイントの導入、メルマガの発行など、どのようにして利用者を増やしていくのか、リピートを獲得していくのかの具体的な仕組みを考えると、必要なECサイトの機能が見えてきます。その上で、上記のどの方法でECサイトを作成していくのかを検討しましょう。

3.カテゴリを組む

ECサイトを作成する前に、カテゴリを設計することでユーザーが商品へアクセスしやすくなります。また、ECサイトそのものの構成も作りやすくなり、どのようなショッピングカートを設計するのかもイメージしやすくなります。

4.予算を組む

ビジネスモデルと仕組み、商品カテゴリが見えてくると、必要となる予算が算出できるようになります。

ECシステムの減価償却は会計上5年と定義されています。そのため、初期費用だけでなく5年後までを見据えた投資金額を検討しておきましょう。

ECサイトを自作で構築するメリット・デメリット

ECサイトをすべて自作で構築するメリットとは?ECサイト自作のメリットとデメリットをまとめました。

ECサイト自作のメリット

・必要な専門知識を身につければ、思い描いたとおりのECサイトを構築できる
・ECサイトを思い通りに変えられるので、細かい顧客対応が可能
・発想次第で、既存の枠に留まらない新たなサービスが提供できる
・外注コストを抑えられる

ECサイト自作のデメリット

・テクニカルスキルやWebデザインスキルの習得に大きなコスト(時間、労力)が伴う
・ECサイト構築後のメンテナンスが煩雑になる
・効率よく管理していくために、メンテナンスを助けるツールを探すか自作する必要がある
・作業が手に負えなくなった場合、ゼロから書いたコードのメンテナンスを請け負ってくれるサービスがない

自作構築ECサイトを実現する方法

可能な限り自作でECサイトを構築する方法について、必要なものや必要となるスキル、自作の可否などについてまとめました。

サーバーの構築

ECサイトを設置するインフラが必要です。レンタルサーバーを契約し、ショップ独自のドメインを取得しましょう。また、設置したECサイトが安全に稼動し続けるためには、ある程度のインフラ管理が必要になります。

レンタルサーバーの操作、OSその他ソフトウェアの導入設定、パッチやアップデートの適用、障害対策や回避、サービスの死活監視などのスキルを身につける必要があるでしょう。

ECサイトの構築

HTML/XHTMLやCSS/Ajax/JavaScriptなど、Webを書くための専門的なコーディングスキルが必要です。さらに、Webページの配色やレイアウトといったWebデザインスキルも必要になります。

その他自作が困難なもの

ネットショップにはショッピングカートや決済方法の導入が必要です。

顧客の支払いに関わる重要な機能で、実現には高度なプログラミングが必要な上、相当の取引規模が見込める場合でないとカード会社との直接交渉はできません。現実的に自作は不可能なので既存のサービスを活用しましょう。

はたして自作構築が必要か、慎重に判断しましょう

ECサイトを自作構築すると、自由度の高いサービスやデザインが提供できる一方、多岐にわたるスキルが必須となります。構築後のメンテナンス工数も多く煩雑になりますが、自作コードは他者(他社)の支援を得られにくいので気をつけましょう。

特殊な販売形態を取るものや、医薬品販売などの一般的ではないサイト構成が求められるもの以外は、ASPを利用して構築するのが現在の主流です。

ASPは安価なものから自由度の高いもの、何かに特化した機能を持つものなど様々なものがあるので、まずはASPの利用を検討してみましょう。

リピストは安価に運用できる定期購入に特化したカートシステムです。これからECサイトを運営しようとお考えの方は、ぜひご活用ください。