Googleアナリティクス講座:eコマーストラッキングを導入してECサイトの収益を集計しよう - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

Googleアナリティクス講座:eコマーストラッキングを導入してECサイトの収益を集計しよう

ECサイトの分析にgoogleアナリティクスを用いるなら、eコマーストラッキングが便利です。ECサイトの「売上金額」や「購入された商品」を、googleアナリティクス内で集計することができます。

eコマーストラッキングとは?

eコマーストラッキングは、ECサイトならではのデータをgoogleアナリティクスで集計できる機能です。

例えば、
・売上金額
・購入された商品
・購入された商品の個数

といった「ECサイトの販売情報」をgoogleアナリティクス上で確認することができます。

eコマーストラッキングを確認してみよう

それでは、実際にgoogleアナリティクスからeコマーストラッキングを確認してみましょう。

「コンバージョン」→「eコマース」→「概要」の手順でgoogleアナリティクスを操作します。

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表示されるレポートには、このように複数の項目が数値で表示されます。

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「トランザクション数」は注文の数、「収益」は売上金額を表します。分かりづらいのが、「固有の購入数」と「数量」の違い。固有の購入数とは、購入された商品の種類をカウントしたものです。

例えば、化粧水2個、クレンジング1個をECサイトで購入したとしましょう。この場合は固有の購入数は、化粧水とクレンジングの2種類となることから、『2』とカウントされます。「数量」では購入した商品の総数が集計され、今回の例では化粧水2個+クレンジング1個で『3』とカウントされます。

eコマーストラッキングでは全体像を俯瞰する

eコマーストラッキングでは、商品ごとの細かな販売状況を確認することも可能です。
(「eコマース」→「商品の販売状況」の順で操作)

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このように、販売状況を集計するにはとても便利なeコマーストラッキングですが、ひとつ覚えておきたいのが、集計データのカウント方法について。

購入が発生するごとにカウントされ、基本的にカウントが減ることはないため、キャンセルなどが発生した場合、カート本来の実数とはズレが生じてしまいます。

そのため、googleアナリティクスのeコマーストラッキングは、正確な数値の把握よりも、購入の傾向などを俯瞰する目的で使用した方が有効です。細かな数値の誤差に捉われず、サイトの全体像を俯瞰して、今後の戦略やサイトの改善点を見つけるツールとして活用しましょう。

eコマーストラッキングを導入するための2ステップ

googleアナリティクスにeコマーストラッキングを導入するためには、2つのステップが必要です。

1.ビュー設定からeコマース設定をオンにする
2.ECサイトに専用のタグを埋め込む

1.ビュー設定からeコマース設定をオンにする

googleアナリティクスから、「管理」→「ビュー設定」→「eコマースの設定」の順で操作します。「eコマースの設定」が表示されたら、「eコマースを有効にします」の部分をオンに。

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これで設定は完了です。

2.ECサイトに専用のタグを埋め込む

eコマースの設定とあわせて行うのが、タグの埋め込みです。タグはECサイトの商品購入ページか、テンプレートに埋め込みます。

ASPカートを使用している場合は、カートにより埋め込むタグが異なります。カートごとのマニュアル等を確認しながら導入を進めていきましょう。

※導入できないASPもあるので、カートを選ぶ際に確認しておくことをおすすめします。

eコマーストラッキングでECサイトの分析を向上させる

eコマーストラッキングを有効にしておけば、googleアナリティクス内で商品の販売状況を集計することが可能です。時期や商品ごとの比較も簡単に行えるので、サイト改善につながる新しい発見も期待できます。

とはいえ、eコマーストラッキングに頼らずとも、かなり細かい集計や分析ができるカートがあるのも事実。どのようなサイトを作りたいか、どのような分析がしたいかを考えて、最適なカートシステムを選ぶことが重要です。