カゴ落ちとは?その理由と対策
ネットショップ運営者の頭を悩ませるカゴ落ち。売上に大きく影響するポイントだけに、しっかり対策を講じておきたいところ.。
そこで今回は、カゴ落ちのメカニズムと対策方法をまとめました。「あと一歩で購入だったのにどうして!?」といった悔しい思いをできるだけ減らせるよう、この記事で一緒に勉強していきましょう。
そもそもカゴ落ちとはなにか?
ネットショッピングの最中にカートに商品を入れたものの、途中で購入をやめてしまった経験はありませんか?あれこそまさに「カゴ落ち」の状態。
カゴ落ちとはECの専門用語の1つで、ユーザーが商品を購入カートに入れたままサイトから離脱し、商品の購入を途中でストップしてしまった状態のことを言います。
EC運営者にとっては売上に影響するポイントで、カゴ落ち対策は売上アップに向けての重要な項目と言えます。
ECにおけるカゴ落ち率は68%以上
1つのデータを見てみましょう。
デンマークの調査機関Baymard Instituteは34ものECを調査し、カゴ落ち発生率の平均を割り出しました。同調査によると、オンラインショップでカゴ落ちが発生する確率は68.81%。なんと7割近いユーザーはカートに商品を入れたまま、サイトから出ていってしまうという結果が出ました。
EC運営者の中で「商品のコピーにもこだわった。ブログも毎日更新してる。サイトのアクセスも増えてる。それなのになんで売上が増えないの?」と首をかしげている方も多いのではないでしょうか。
こうような場合、サイトのカゴ落ち率が高くなっているケースが考えられます。約7割ものユーザーがカゴ落ちをしているという調査結果を見れば、いかに最終的なコンバージョンを達成することが難しいか、理解できるでしょう。
出典:34 Cart Abandonment Rate Statistics
どうしてカゴ落ちが発生するの?原因と対策
さて、サイトの売上を高めるために、いかにカゴ落ちを防ぎコンバージョンへ繋げるのかが重要となってきます。
ここからは、ECサイトでカゴ落ちが発生する原因と対策について見ていきましょう。
1.予想外のコストがかかってしまった
1つ目の原因として、予想外のコストがかかってしまう点が挙げられます。
ECサイトで商品を購入する際、送料や消費税が最後のページで表示された経験はないでしょうか。ユーザー側からすると、最初の商品価格で購入できると感じているにも関わらず、送料や消費税が加えられた価格を見ると、急に割高になった印象を持ってしまいます。
結果として、この割高感がカゴ落ちの原因となってしまいます。
対策としては、送料や消費税を含んだ金額を、早い段階で提示してあげるようにしましょう。例えば、商品価格は税込み金額も合わせて表示するといった工夫や、商品ページの価格表示に「+送料○○円」とあらかじめ提示しておくといったアイデアも考えられます。
ユーザーの割高感を軽減するために、先手を打っておくアプローチを意識しましょう。
2.購入までのプロセスが長い
2つ目は、商品を購入するまでのプロセスが長いということ。
ECサイトではしばしば、商品をカゴに入れてから最終的な購入確定まで複数のページをまたぐことがあります。このプロセスが長い・煩わしいと感じて、カゴ落ちするユーザーも少なくありません。
ネットショップのメリットはなんといっても手軽さ。実店舗に足を運ばなくても、クリック1つで欲しい商品が注文できるからこそ、ネットショップにアクセスしています。少しでも「面倒だ」と感じればすぐにサイトから離脱して、購入をストップしてしまうでしょう。
対策としては、できるだけ購入までのステップを簡略化してあげましょう。例えば、LPと入力フォームが一体型となっている機能の導入や、入力サポート(郵便番号による住所自動入力など)機能などは効果的です。
できる限り余分なステップを省略して、スムーズな購入を後押ししましょう。
3.入力フォームで何度もエラーがでてしまう
ネットショップで商品を購入する際、個人情報を記載する入力フォームを埋めまていきます。この場面でエラーが何度も発生してしまうと、ユーザーの購入意欲は削がれカゴ落ちに繋がってしまいます。
先ほどの「購入プロセス」の部分でも触れましたが、入力時のエラーが少なくなるよう、サポートする機能やデザインを心掛けましょう。全角・半角の自動切換や、入力必須項目を赤字で表示するなど、ユーザーの目線に立った親切なサイトデザインが鍵を握ります。
4.決済方法の選択肢が少ない
ユーザーの使いたい決済方法が選択肢に用意されていないケースも、カゴ落ちの原因となります。
最近ではキャッシュレスブームの影響もあり、多数の決済サービスが展開されていますが、各サービスにはそれぞれ「ファン」と呼べる固定ユーザーが存在します。例えば、Amazonを頻繁に利用するユーザーはAmazonPayを、LINEを利用するユーザーはLINEPayをといった具合です。
お気に入りの決済方法が用意されていれば、登録の手間も省けるためユーザーはスムーズに商品を購入できます。選択肢を多く用意することで、ユーザーの利便性を高めることもカゴ落ち対策の1つといえるでしょう。
5.セキュリティに信頼が置けない
商品を購入するサイトのセキュリティに信頼が置けない場合も、ユーザーは購入を断念してしまいます。
例えば、常時SSL化していないサイトなどでは個人情報が流出するリスクがあるといった情報は一般ユーザーにも広く知られています。ユーザーのセキュリティ対策への関心が年々高まっているため、サイトが常時SSL化していない場合は購入を回避することも少なくありません。
こうしたユーザーの不安を取り除くためにも、セキュリティ証明書などを決済場面で表示するなどして、安心感を提供してあげましょう。もし常時SSL化に未対応の場合は、一刻も早く対応を急ぎましょう。
まとめ
今回は、ネットショップ運営者を悩ませる「カゴ落ち」について、原因と対策についてご紹介しました。
カゴ落ちは、一度カートに商品を入れるアクションを起こしているため、ユーザーの購入意欲が高い傾向にあります。それだけに、原因を知りきちんとした対策を講じることができれば、売上に直結しやすいポイントとも言えます。ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしながら、カゴ落ち率の軽減して売上に繋げるアプローチに取り組んでみてください。
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