2021年に読まれるメルマガの書き方の極意
ビジネスシーンでメールが重要な存在であるのと同様に、ECでの販促においてもメルマガは重要度の高い施策の1つです。
しかし実際にメルマガを作成するとなると、文面が浮かばず、毎回頭を抱えてしまうというケースもしばしば…。
そこで今回は、メルマガの書き方や、ECで運用する際のポイントなどについて解説します。
ここを押さえる!メルマガの書き方4つのポイント
SNSやLINEといったツールが定番化した現代ですが、メルマガはECにおける重要な販促方法の1つとして、高い存在価値を持っています。むしろ速報性が強いSNSに比べ、コンテンツのボリュームが豊富で内容がまとまっているメルマガの方が好まれるケースも少なくありません。
しかし定期的にメルマガを作成する作業はなかなか負担が大きく、書き方に毎回頭を悩ませる担当者も多いのではないでしょうか。
そこでまずは、ここだけは押さえておきたいメルマガの書き方のポイントを4つにまとめてご紹介します。
1.メルマガを送る相手を意識する
メルマガの書き方としてまず押さえておきたいのが、配信する内容がユーザーにとって魅力的な内容か確認すること。そのためには、メルマガを送る相手を意識することが大切です。
定期的に配信することが多いメルマガですが、コンスタントに配信することばかりに意識が向いてしまい、ユーザーがおざなりになってしまうケースはよく見られる失敗例です。毎回似たようなキャンペーン情報や商品紹介では、ユーザーからすぐに配信停止や迷惑メール指定をされてしまいます。
メルマガを作成する際はまず、「ユーザーにとって有益な内容か」「読む価値のあるコンテンツか」という大原則を確認してから書き始めましょう。例えば、化粧品を販売しているなら、夏のUVケアの重要性や最新コスメのトレンド情報など、ユーザーが知っておきたい・読んでみたいと思う内容が大切です。
実はメルマガのネタに悩んでしまう人は、この「ユーザー視点」が抜け落ちているケースが多い傾向にあります。文面を書く相手を意識すれば、ネタやアイデアが浮かびやすくなります。
2.あらかじめ構成を考えておく
メルマガを書く際は、いきなり書き始めるのではなくあらかじめ構成を考えておきましょう。
小説家は物語の全体像や流れを確認するために、あらかじめ「プロット」と呼ばれる文章の設計図を作成します。メルマガを作成する際も、このプロットのような構成があれば、迷いなく書き進めることができます。
具体的には見出しや目次だけ先に決めておくと、文章が格段に書きやすく読みやすい内容に仕上がります。目次を眺めて全体像をイメージできれば、「ここはプロモーション色が濃いから順番を変えてみよう」「この部分は画像があると分かりやすそうだ」といったユーザーファーストのメルマガ作成に繋がります。
3.メルマガの件名を工夫する
どんなに内容が良いメルマガでも、メールを開封してもらわないとユーザーの目に留まりません。そこで意識したいのが、メルマガの件名です。
このメルマガを読んでみたい、開封したいというモチベーションに繋がるようなタイトル設定が理想です。例えば、タイトルに数字を使う手法は開封率アップに効果があります。また、メルマガの内容が件名から分かるようにするのも効果的です。例えば、
- 【最大50%OFF!】人気の○○が本日11:00から発売開始
- 【一流キュレーター解説】○○が売れる3つの理由
といった具合です。限定感を訴求する件名や、メルマガを開封するメリットが伝わるようにする方法も効果的でしょう。
1つだけ注意したいのが、過度な煽り文句はNGだということ。「期待してメルマガを読んでみたら、ただのセールス情報だった…」というガッカリ体験はよく耳にしますが、これはブランドへの信頼感やイメージを損なう恐れがあります。目を引くような件名が浮かばない場合は、シンプルにまとめる方が得策です。
4.読ませるだけでなく「魅せる」
最近のメルマガはHtmlメールを使って画像の掲載や文字の装飾を行うことができます。文字よりもビジュアルの方が、イメージを掴みやすく直感的な訴求効果を得られます。
- ヘッダー部分にバナーを作成する
- 文字装飾で見出しを分かりやすくする
- 商品画像を掲載する
などなど、メルマガは読ませるだけでなく「魅せる」ことを意識するのも、最近のトレンドです。
ECでメルマガを活用するポイントは?
では、ECでメルマガを活用する場合、どのようなポイントを押さえておく必要があるのでしょうか。
LPや購入への導線を用意しておく
ECでは商品購入が1つのゴールです。メルマガの販促効果を高めるなら、購入に繋がる導線を用意しておきましょう。例えば、商品紹介の箇所にLPや購入ページへのURL、バナーなどを設置しておきます。
その他にもSNSへのアクセスや問い合わせ情報を掲載することで、ユーザーがアクションを起こしやすい工夫を施しておきましょう。
セグメントごとに文面を変える
ユーザーの属性や状態といったセグメントごとに、メルマガの文面をカスタマイズすることも大切です。作成する労力は増えますが、個人に最適化したメルマガはそれだけユーザーに刺さりやすく、購入を後押ししてくれます。
軸となる文面は統一しつつ、導入部分だけでもセグメントごとにアレンジするだけで、効果は変わってきます。
ステップメールやフォローメールで関係を維持する
ECは新規顧客の獲得だけでなく、リピート顧客の獲得も大切です。そこで活用したいのが、ステップメールやフォローメール。ユーザーと継続的な関係性を構築できるだけでなく、フォローメールは顧客満足度やブランドへのロイヤリティを高める効果も期待できます。
まとめ
今回は、ECでの重要な販促施策の1つ、メルマガの書き方についてご紹介しました。
メルマガはSNSなどに比べボリュームをしっかり保つことができる上、ユーザーに対して丁寧にアプローチできる効果的な販促施策です。
ECでメルマガの成果を上げるには、効果測定やABテストを用いながらPDCAを回すことを忘れずに取り組みましょう。ユーザーごとに最適な手法が見つかれば、サイトにとって欠かすことができない集客施策へと成長するはずです。