広告主は必見!アフィリエイト広告導入時の注意点や成功事例・活用方法を紹介
アフィリエイト広告は1990年代からある広告ですが、市場規模は近年拡大傾向にあり、2024年には4,951億円に達すると言われています。
また、アフィリエイト広告での年間注文件数は7,700万件に達するASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)もあり、近年も多くの企業が導入しているのです。
しかし、運用型広告やSNS広告との違いや強み、事例などが分からず社内に導入の判断がしづらいですよね。
本記事ではアフィリエイト広告と運用型広告の違いや、成功事例などを紹介します。
目次
アフィリエイト広告の種類
アフィリエイト広告の種類は、大きく分けてオープン型とクローズド型に分かれます。
オープン型はアフィリエイターが多く全ての人がアフィリエイトを行えますが、クローズド型はASP側の審査をクリアした実績のあるアフィリエイターのみが登録しているASPです。
アフィリエイト広告と運用型広告の違い
近年、Web広告はSNSなどで多く見かける運用型広告が主流となっています。
また、広告出稿を検討したときに運用型広告とアフィリエイト広告の違いが分からずどれを選べばいいか分からずにいる広告主の方も多いのではないのでしょうか。
運用型広告とアフィリエイト広告は大きく分けて以下3点の違いがあります。
広告予算の違い
まず、運用型広告とアフィリエイト広告は広告予算に違いがあります。
運用型広告は月額20万円前後からの広告費と、代理店に支払う運用手数料を20%支払う必要があります。
(例)1ヶ月の広告費(20万円の場合)
・広告費20万円
・運用手数料20万×0.2=4万円
合計24万円
一方、アフィリエイトは広告代理店に支払う月額費用と売り上げた個数文の成果報酬と手数料のみ発生します。
成果報酬の相場は商品価格の10〜50%が相場です。
(例)1ヶ月の広告費(商品単価5,000円の場合)
・月額費用:0〜5万円(ASPの代理店ごとに異なる)
・成果報酬:30%(1件につき1,500円)
・ASPの代理店側に支払う手数料:成果報酬の30%(1件につき450円)
上記の計算式の場合、月に10件成果が発生しても、15,000円の成果報酬と4,500円の手数料で19,500円からで運用できます。
月額費用が発生しても月10万円前後で広告運用できるのがポイントです。
予算消化方法の違い
運用型広告とアフィリエイト広告は予算の消化方法も異なります。
多くの運用型広告は広告をクリックされると予算を消化する「クリック型課金」に設定して配信します。
クリック型課金の場合は成果報酬が起きなくても予算が消化されるため、顧客獲得単価が高くなることも。
一方、アフィリエイト広告は月額費用と成果報酬単価のみで運用が可能。
成果発生数がない月は月額費用を払うだけで良いため、広告費による赤字のリスクを軽減できます。
また、アフィリエイト広告の代理店は月額費用が無料の代理店も多いため、スタートアップ企業にもおすすめです。
掲載方法の違い
運用型広告は各媒体ごとに決まったサイズの広告素材と文字数のコピーを用意し、クリック先のLPで商品の詳細を訴求します。
アフィリエイト広告は記事自体が広告になるため、広告素材や文字数の制限が無いのが魅力。
また、商品の内容をより詳しく伝えたうえでLPに誘導することができるため、広告内容とLPの齟齬を防ぎながら訴求できます。
アフィリエイト広告が導入されている理由
アフィリエイト広告が長年支持されている、且つSNSが盛んな昨今でも導入されている理由は以下3点が挙げられます。
消費者に自然な形で広告を見せられる
近年、広告主のプッシュ度合いが強い広告や、画面の視認性が高すぎる広告を邪魔に感じるユーザーが増えている傾向があります。
広告は表示方法や内容に気を遣わずにいるとブランドのイメージダウンにもなりかねません。
しかし、アフィリエイト広告は第三者評価の目線で伝えられることにくわえて、ブログやSNS投稿といった自然な形で広告を配信できます。
広告を広告らしく見せない手法をとり、自然な形で訴求を行いたい事業者にとってもアフィリエイト広告はおすすめです。
文字数制限がなく詳細な訴求を行える
先述でもお伝えしたように、アフィリエイト広告は商品のレビュー動画や記事などを掲載して、商品の良さをより詳しく伝えることができます。
化粧品の成分や洋服の素材、使用画像も自由に掲載できるため、商品理解を深めながら訴求できるため、消費者とのトラブルや齟齬を防ぎながら広告配信を行いたい事業者も取り入れています。
ブランド認知に繋がりやすい
スタートアップのブランドや新商品を展開する広告主が多額の広告費をかけて広告配信や広告主目線のアプローチのみを行っても、認知が拡大しにくいのが現状です。
しかし、インフルエンサー起用の予算を確保するのが難しい広告主も多いのではないでしょうか。
アフィリエイト広告はアフィリエイターがSNSフォロワーやブログの読者にアプローチできるため、ブランドの名前や商品をより自然な形で認知させることができます。
アフィリエイト広告でよくある疑問点
広告費を最小限に抑えながら運用できるアフィリエイト広告ですが、予算の決め方や広告の配信方法が異なります。
そのため、運用後に行える訴求方法や改善方法に迷う事業者も少なくありません。
ここからはアフィリエイト広告を導入した後によくある疑問点を紹介します。
SNSを用いたアフィリエイト広告は行える?
多くのアフィリエイト広告はWebメディアやブログを用いて展開していますが、近年はSNS広告が主流です。
そのため、アフィリエイト広告とSNSの連動ができないと懸念する方も多いのではないでしょうか。
アフィリエイト広告は、SNSの投稿に専用のリンクを貼る形の配信も行えます。
また、近年はマイクロインフルエンサーによるPRや、モニターを用いたキャンペーンを交えながらアフィリエイト広告を配信する事業者も人気です。
アフィリエイト広告は動画広告を用いた訴求はできる?
動画広告は視認性が高く、数秒で広告画像や広告文に入り切らない情報を伝えることができる人気の表示形式で、アフィリエイト広告でも使用が可能です。
SNSでの動画素材を配布する、もしくはアフィリエイターに動画を用いたレビューを依頼することで動画を用いた訴求を行えます。
動画広告の訴求を行う時は、10秒以内の動画やGIF画像を作成と掲載を依頼して募集を行いましょう。
広告改善は必要?
アフィリエイト広告はアフィリエイターのブログや投稿からLPに遷移させて訴求を行います。
そのため、アフィリエイターの投稿ありきで広告の効果改善は不必要と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際はアフィリエイターの投稿のコントロールは難しくなりますが、バナーやLPなどを改善する形で広告改善をする必要があります。
改善を行う時は、バナーやLPのクリック率を見たり、ヒートマップを確認して離脱箇所を見たりして改善を行ってください。
アフィリエイターへの直接依頼は可能?
アフィリエイト広告はアフィリエイトサイト内に案件を掲載してアフィリエイターを募集しますが、商材と相性が良いアフィリエイターに直接依頼することもできます。
アフィリエイターに依頼する時はアフィリエイト広告代理店に相談してオファーをかけたり、実績のあるアフィリエイターのリストをもらったりして対応しましょう。
アフィリエイト広告の成功事例
アフィリエイト広告は低予算から行えるため、小規模の企業向きの広告手法と考える方も多いでしょう。
しかし、実際は大手企業も取り入れており、さまざまな企業がアフィリエイト広告で売上を構築しています。
ここからは、アフィリエイト広告で成功した企業2社の事例をチェックしてみましょう。
株式会社DECENCIA
株式会社DECENCIAはポーラ・オルビスグループが展開するスキンケア化粧品ブランドで、敏感肌向けの化粧水や美容液のセットを販売しています。
新規顧客の獲得を課題にしたDECENCIAはアフィリエイト広告を導入。
LINEショッピングに掲載できる、かつ良質なポイントサイトやブログと提携できるアフィリエイト広告を選び短期間で注文件数を12倍まで伸ばしました。
提携先のアフィリエイター選びだけではなく、アフィリエイターの訴求に合わせて複数のバナーやLPを用意して、導線を組みやすくしたのもポイントです。
アンクオリジナル
アンクオリジナルはヘアサロン「ANKH CROSS」が展開するヘアケアブランドです。
インフルエンサーを起用した広告や集客だけではなく、アフィリエイト広告を用いて売上を向上させています。
アンクオリジナルはヘアケアブランドの中でも比較的新しいため、ブランドのことを知らない潜在層への商品理解のためにアフィリエイト広告を利用。
リスティングなどはキーワードを検索することを想定とした顕在層を獲得することに視野を入れて運用しています。
また、インフルエンサー事務所と提携をしてアフィリエイト広告を行い、より商品理解を広めているのもアンクオリジナルの強みです。
ヘアケアという口コミを吟味しないと購入に踏み切りづらい商材を親和性の高いインフルエンサーを用いてPRすると莫大な費用がかかりますが、アフィリエイト広告を使うと運用型広告よりも費用を抑えながら利用できます。
アフィリエイト広告と同時に行うとおすすめな販促
EC事業の売上拡大においてアフィリエイト広告は必要不可欠ですが、アフィリエイト広告のみに注力してしまうと、商品認知が追いつかないこともあります。
広告予算やリソースに余裕がある企業は、以下3点の販促も同時に行うのがおすすめです。
運用型広告
検索エンジンやSNSのタイムラインに表示させる運用型広告を使用すると、アフィリエイト広告では難しい拡散性の高い訴求を行えます。
先述でもお伝えしたように広告予算はかかりますが、商品名や関連商品で検索したユーザーやLPにアクセスしたユーザーに広告を配信するリターゲティングも使えるため、顕在層へのアプローチにもおすすめです。
SEO対策
自社商品を紹介するメディアやブログを所有している事業者はSEO対策も同時に行ってみましょう。
SEO対策を行うと、商品名に関連したキーワードや、指定のキーワードで検索したユーザーに商品情報を届けることができます。
SEO対策を行う場合は、サイト内の改善を行う内部対策と他サイトからのリンクを増やす外部施策を同時に行える専門の代理店に相談するのがおすすめです。
SNS運用
近年、商品認知や告知にはSNSが必要不可欠となっており、ライブ配信機能や日々の投稿の積み重ねで認知を広げたり売上向上をさせたりした事業者も増えています。
アフィリエイト広告と同時にSNS運用を行いフォロワーを獲得することで、商品情報を定期的に無料で届ける仕組みが出来上がるのです。
SNS運用は日々の積み重ねが重要のため時間を要しますが、顧客とのコミュニケーションやヒアリングに役立ちます。
創業当初のブランドもSNS運用を早めに取り入れるのがおすすめです。
アフィリエイト広告導入で予算を抑えながら販促を
今回はアフィリエイト広告の導入を検討する広告主や、Web広告の施策を検討している事業者に向けて、アフィリエイト広告の種類やその他運用型広告の違いにくわえて、アフィリエイト広告で成功している企業の事例などを紹介しました。
SNSが主流となっている昨今もアフィリエイト広告は需要があり、第三者目線で商品訴求を行うための要となっています。自社の商材と相性の良いアフィリエイト広告の代理店を選び、売上向上に役立ててください。
EC通販に精通したプロがお答えいたします。