ECサイトのブランディングで大切な3つのステップ
Webマーケティングの世界でも「ブランディング」という言葉が広く浸透してきました。
ECサイトでも、「どこでも・いつでも買えて便利」という価値だけでなく、企業が独自のカラーを打ち出すことが求められています。
そこで今回は、ECサイトでのブランディングを行う際に大切となる、3つのステップをご紹介します。
ブランディングという言葉だけを聞くと抽象的なイメージが先行してしまいますが、きっちりとステップを踏むことで確かな形としてブランディングを進めてみましょう。
ブランディングとは?
「ブランディング」とは、ユーザーに対して自社がどんな強みや特徴を持っているのか、共通のイメージを伝える手法を言います。
「○○なら○○だよね!」とすぐに連想できるようにすることで、企業やブランドの価値を高めるだけでなく、売上を高めていく効果も期待できます。
ECサイトにおけるブランディングとは?
では、ECサイトでのブランディングは、どんな意味合いを持ってくるのでしょうか?
ECサイトは実店舗を持たないビジネス形態なため、ユーザーへのブランディングが売上に大きく影響します。
とくにこれだけ多様なサイトが乱立している現状では、他社との差別化を図り、自社の強みをアピールすることが求めらるでしょう。
ユーザーのニーズが多様化
また、ユーザーのニーズが多様化してきた点もブランディングが強く求められる理由の1つと言えます。
以前までは、
「自宅に商品が直接届く」
「いつでもどこでも商品が購入できる」
といった利便性がECサイトに求められるニーズでした。
しかし近年は、「モノからコト」に代表されるように、買い物体験に新たな付加価値が求められています。
こうした消費者ニーズの変化に対応するためにも、ECサイトのブランディングを進めていくことが大切です。
ECサイトのブランディングを進めるための3つのステップ
ここからは、ECサイトでブランディングを進めるための方法を、3つのステップでご紹介します。
ブランディングは、1つのストーリーを形成するような手法が求められます。
そのため、同列のポイントをタスクのようにこなしていくのではなく、順を追ってステップごとに進んでいくことが大切です。
ECサイトのブランディングでは、大きく次の3つのステップがあげられます。
- コンセプト・アイデンティティを定める
- 自社の強みや売りを見極める
- 具体的な施策を実行する
1.コンセプト・アイデンティティを定める
ECサイトのブランディングの最初のステップは、「コンセプト・アイデンティティを定める」ということです。
コンセプトやアイデンティティとは、サイトを運営する上で何を目指すのか、どんな理念を掲げるのか、といった「普遍的な」要素を言います。
ブランディングを行う際にまずこのポイントがしっかりと定まっていないと、ブランディングそのものはもちろん、サイト運営にもズレが生まれてしまうでしょう。
例えば、Appleの「Think different(違いを生み出す)」という理念はブランディングの代表的な成功例と言えるでしょう。
故スティーブ・ジョブス氏が唱えたこの言葉のもと、Appleは「スマートフォン」というものではなく、そこから生まれる体験を売ってきました。iPhoneを手に入れれば生活が変わるイメージが湧くためユーザーはiPhoneを購入しました。
また、スターバックスの「スターバックス・エクスペリエンス(体験)」もブランディングの代表例です。
スターバックスではコーヒーを販売するのではなく、感動する体験をお客様に届けることを理念に掲げています。モノからコトという考え方が注目を集めるようになった、はるか以前から「体験」という言葉を用いている点はさすがです。
2.自社の強みや売りを見極める
コンセプトやアイデンティティがしっかりと定まったら、次に取り組むのが「自社の強みや売りを見極める」ステップです。
ブランディングを行うのであれば、自分達がユーザーに何を提供できるのかをはっきりとさせておく必要があります。
この強みや売りを軸としてブランディングを進めることで、より効果的なアプローチを実行できます。
ECサイトではこの強みや売りが曖昧なサイトが少なくありません。
売る側の迷いやあざとさに、ユーザーは敏感に反応します。一度植え付けられた不信感を拭い去るのは至難の業でしょう。
こうした事態に陥らないためにも、自分達が自信を持って提供できる強みや売りを明確にし、その軸をしっかりとアピールできるアイデアを打ち出していきましょう。
3.具体的な施策を実行する
ECサイトのブランディング3つ目のステップは「具体的な施策を実行する」です。
コンセプトやアイデンティティを定め、自社の強みや売りを明確にすることで、どんな施策に取り組むことがブランディングに繋がるのかイメージしやすくなったのではないでしょうか?
ECサイトでのブランディングの具体案には、サイトデザインやユーザビリティ、オリジナルブランドの製作・販売、SNSマーケティングの実行などがあげられます。
それぞれの施策に取り組む際にアイデアや方向性に迷ったら、1度前のステップに戻ってみましょう。
こうすることで、ブランディングのズレを修正することができ、ブレのないアプローチを実現できます。
まとめ
今回は、ECサイトにおけるブランディングの方法を、3つのステップで解説しました。
ブランディングは1つのストーリーを組み立てるように、順を追ってステップを踏んで進めることが大切です。
ECサイトの道しるべとも呼べるブランディングを進める際は、じっくりと腰を据えて取り組むよう心掛けましょう。
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