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スニーカー業界にもD2Cブランドの波が来ているワケ

スニーカー業界にもD2Cブランドの波が来ているワケ

D2Cモデルを採用したブランドが次々と登場する中、近年注目を集めているのがスニーカー業界です。

スニーカーはNIKEやadidasなど、D2Cが脚光を浴びる以前から商品に付加価値をつける文化がビジネスモデルとして定着していました。こうした背景があるスニーカー業界が、より生産性が高く洗練された世界観(付加価値)を提供できるD2Cブランドに注目するのは自然な流れといえるでしょう。

今回は、スニーカー業界でD2Cモデルが注目される理由や、人気を集めるD2Cスニーカーブランドの事例をご紹介します。

D2Cモデルは付加価値を提供するスニーカー業界の文化と相性が良い

スニーカー業界では、NIKEを筆頭にadidasやCONVERSEなど、D2Cが脚光を浴びる以前から「付加価値」を提供する文化が一般的です。ユーザーは「履き物」というただの生活用品という捉え方でなく、ファッションアイテムやアートとしてスニーカーを楽しむ文化が浸透しています。

D2Cのビジネスモデルは、ビジョンやストーリーといった世界観と呼ばれる付加価値を商品にまとわせることが大きな特徴です。これはスニーカー業界には馴染み深く、新たにD2Cブランドを立ち上げる上での心理的ハードルが低かったといえます。

D2Cのおかげで巨大ブランドと戦える土壌が生まれた

一方で、スニーカー業界へ進出する上でネックとなるのが、巨大過ぎる大手ブランドの存在です。

既に名前を挙げたブランドをはじめ、スニーカー業界では世界的なブランドが市場を独占しており、すでに多くのユーザーを獲得しています。こうした市場で戦うには、どうしても薄利多売の戦略しか対抗策がなく、事業をスケールさせるには多大な労力が必要でした。

しかしD2Cモデルは、小規模や新興の事業者でもスタートしやすく、仲介コストの削減やDX化を積極的に採用することで利益率の向上を実現できます。これまで巨大ブランドに太刀打ちできる策が乏しかった事業者にとっては、「新たに戦える土壌が生まれた」と表現することができます。

これも、スニーカー業界においてD2Cブランドが注目を集めている大きな理由といえるでしょう。

注目のD2Cスニーカーブランド4選

ここからは、D2Cモデルを採用しているスニーカーブランドの中から、とくに注目を集めているブランドを4つご紹介します。

1.GO WITH WHITE(ゴーウィズホワイト)

GO WITH WHITE

まずご紹介するのがGO WITH WHITE(ゴーウィズホワイト)です。

GO WITH WHITEは、白スニーカーを専門に扱うD2Cブランド。特殊な撥水加工や擦り傷が付きにくい加工を施すことで、汚れやすく普段使いしづらいとされる白スニーカーを気軽に手にすることができる商品へと仕上げました。ソールやインソールにもD2Cならではの丁寧な加工で、履き心地の良さや機能性の高さを実現。

また、月額2,980円のサブスクリプションサービスでは、定期的に専用のシューケアセットが配送され白スニーカーの気になる汚れや傷を自分で手入れすることが可能。4ヵ月以上利用したユーザーを対象に、クリーニングやリペアサービスを提供することで、白スニーカーであっても長く使えるブランドとなっています。

白スニーカーを愛用するユーザーはもちろん、一足の靴を長く使い続けることでサステナビリティに貢献したいというユーザーからも人気を集めています。

2.OAO(オーエーオー)

OAO

ファッションスタートアップの株式会社EPOQが、自社のオリジナルブランド第一弾としてリリースしたのが、OAO(オーエーオー)です。

OAOは「クリエイティブをコンセプトにするフットウェアブランド」と自分たちを位置づけています。NIKEやCONVERSEがスポーツや音楽と融合することでブランドの価値を高めたように、クリエイターにとってのアイコンとなるスニーカーブランドとして認知度を高めることが狙いです。

ブランド展開もアートやクリエイティブシーンと融合した戦略を採用しており、各シーンを代表するクリエイターとのコレボレーションを実現するなど、洗練された世界観で注目を集めています。

3.FOREMOS marco(フォアモスマルコ)

FOREMOS marco

ニッチなターゲット向けにブランドを展開するのもD2Cの特徴ですが、靴ブランドでこの戦略を採用しているのがFOREMOS marco(フォアモスマルコ)です。

同ブランドでは、小足・幅狭な女性向けに20.5cm~22.5cmの小さいサイズの商品を販売。小さいサイズの靴は種類が少なく、おしゃれを楽しみたい女性はなかなか欲しいサイズが見つからいことが悩みでした。フォアモスマルコはこうしたユーザーに向けて「私たちが履きたい(同ブランドメッセージより)」と思える魅力的な商品を提供しています。

ブランドラインナップにはスニーカーも用意されており、カジュアルな雰囲気や履き心地にこだわるユーザーから人気を集めています。

4.Allbirds(オールバーズ)

Allbirds

最後にご紹介するのが、D2Cスニーカーブランドとしてユニコーン企業へと成長したAllbirds(オールバーズ)です。

同ブランドはTIME誌が「世界一快適な靴」と評した抜群の機能性が特徴。通気性、吸湿性にも優れており、洗濯機での丸洗いや中敷きの取り外しができるなど長く履き続けられる工夫が施されています。

なによりもオールバーズが注目されているのが、環境への貢献です。スニーカーの素材には、ウールとユーカリの樹皮、靴紐はリサイクルされたペットボトルを使用するなど、環境に配慮した素材を使用しています。丸洗いできるのも、サステナビリティを意識した取り組みの一つで、こうした姿勢がシリコンバレーの投資家からも評価され、ブランドの急成長へと繋がりました。

2021年11月3日には、ついにNASDAQへ上場を達成するなど、D2Cスタートアップの中でも代表的な成功事例に取り上げられています。

まとめ

今回は、スニーカー業界でなぜD2Cブランドが注目を集めるのかをテーマに、人気のD2Cスニーカーブランドをご紹介しまいた。

スニーカー業界ではD2Cが脚光を浴びる以前から、マーケティングやブランディングに力を入れ、商品に付加価値をまとわせるビジネスモデルが一般的でした。ユーザーもこうした文化に馴染みがあり、D2Cブランドの特徴でもある「世界観」を提供するビジネスモデルとは相性が良かったといえるでしょう。

また、これまで市場は世界的な大手ブランドに独占されていましたが、D2Cモデルはこうした大手企業対して、小規模からでも対抗できる点も人気を集める理由といえます。

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