ウィズコロナがビジネスの世界でも盛んに議論されていますが、その中でよく耳にするのが「DX（デジタルトランスフォーメーション）」という言葉です。
言葉自体は耳にはするものの、用語の詳しい意味や具体的な内容まではよく知らない…という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ウィズコロナ時代のキーワードの1つ「DX」についてご紹介します。用語の意味やDXで世の中がどう変わるのかといったポイントを解説します。
DX（デジタルトランスフォーメーション）とは？
DXとは、デジタルトランスフォーメーション（Digital Transformation）の略で、「高度なデジタル技術を用いて人々の生活をより豊かなものへと変革する」考え方をいいます。
ビジネスの世界でもDXは大きな注目を集めており、AIや5G、ビッグデータといった先端技術を活用することで、働き方やビジネスモデルそのものを大きく変えることが期待されています。経済産業省でも2018年から研究会を設置。DXを国家戦略として後押しするなど、ビジネストレンド1つに位置付けられています。
ちなみに、DXの「X」とはTransの意味。英語圏ではTransを「X」と省略して表記することから、Digital TransformationをDTではなく、DXと表記するスタイルが定着しています。
なぜウィズコロナでDXが注目されるのか？
では、なぜウィズコロナにおいてDXが注目を集めているのでしょうか？
世界規模で大流行した新型コロナウイルスは、人々の生活を激変させました。とくに、感染対策として人との接触を避ける動きは顕著で、企業でも在宅勤務やリモートワークの導入など、働き方そのものを変化させる動きが加速しました。消費者がECをはじめとしたオンラインサービスを積極的に利用するようになったのも、変化の1つでしょう。
一方で、こうした働き方に対応できる体制や設備が不十分であったという課題も露呈。企業のインフラも次世代型のデジタル技術に対応できていないなど、サービス提供の面でも日本の弱点が顕在化しました。
DXは、これからウイルスとの共生を図り、日本経済を再生する上で避けては通れない道です。ライフスタイルやワークスタイルを変革し、より豊かな生活へシフトするための鍵といえるでしょう。
DXで社会はどう変わる？変化が起こる3つのポイント
では、DXを推し進めていくことで、具体的に社会はどう変化していくのでしょうか？
ポイントとなるのは、次の3つです。
1．ワークスタイルの変化
1つ目は、ワークスタイルの変化です。
DXが進めば、最先端のデジタル技術を活用することで、リモートワークや在宅ワークの導入、Web会議による打ち合わせや出張・対面の減少といったワークスタイルそのものが大きく変化することが予想されます。
すでに企業によっては本格的はリモート型にシフトしている事例も多く、今後は社会全体で働き方が劇的に変わっていくでしょう。
また、クラウドサービスの普及や、ペーパーからデジタルへの移行により、作業効率や生産性を高めることが期待できます。これは企業はもちろん経済全体を押し上げる効果が期待され、流動性の高いフレキシブルなビジネスモデルが成長するでしょう。
2．消費活動の変化
2つ目は、消費活動の変化です。
DXは企業や職場だけでなく、消費者1人ひとりの生活にも変化を与えます。例えば、ECやオンラインサービスを利用する割合が、今後はますます高まることが予想されます。5Gで通信環境がさらに向上すれば、自宅で遅延なくサービスを楽しむスタイルが当たり前になるでしょう。AI技術の発展は、パーソナライズ化したサービスの登場にも寄与します。
自宅にいながら、体験型のライフスタイルを実現できる社会が、すぐそこまで来ています。
3．ライフスタイルの変化
3つ目は、ライフスタイルの変化です。
DXによって、社会における物理的な距離や時間的な制約は、より短く・少ないものへ変化します。時間や場所に縛られた生活から解放されることで、住む場所や働く時間やスタイルといった、ライフスタイルをより主体的に選択できるようになるでしょう。
例えば、
- リモートワークで地方に移住し新しい生活を楽しむ
- 在宅で子育てと仕事の両立を図りながら、キャリアアップを目指す
- 複数の拠点を移動しながら、ノマド的な生活を実現する
などなど…これまでは一部の人しか享受できなかった多様なライフスタイルを選択することができるでしょう。
まとめ
今回は、ウィズコロナ時代のキーワードの1つ、DX（デジタルトランスフォーメーション）について解説しました。
DXとは、最先端のデジタル技術を活用することで、人々の生活をより豊かにしていく考え方をいいます。ウィズコロナという既存の価値観が大きく変化する中、否応なしに変化を求めらえる現状は、DXを加速させる好機とも言い換えられるでしょう。
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