ECサイトを構築する前にやるべきこと~コンセプトを決めよう - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

ECサイトを構築する前にやるべきこと~コンセプトを決めよう

ECサイトを構築する前に必ずしなければいけないことがコンセプトの決定です。

明確で他のECサイトよりも優れたコンセプトがなければ、収益性の高いECサイトを作ることはできません。今回はECサイトのコンセプトについて見てみましょう。

ECサイト運営にはコンセプトが必須

コンセプトとは、「商品やサービスを誰にどのように売るのか」を決めること。
サイトのデザインはどうするのか?どのようなサービスを提供するのか?誰をターゲットにするのか?
など、コンセプトを決めることはサイトの軸を定めることと同義になります。

では、どうしてコンセプトを定めることが大切なのでしょうか?

1.サイトに統一感を持たせる

コンセプトを決定することが大切な理由として、サイトに統一感を持たせることがあげられます。

ECサイトにとってサイトは、ユーザーにブランドや商品のイメージを理解してもらう大切な「顔」です。
そのため、サイト全体に統一感がないと「このブランドは何を売りにしているのだろう?」とユーザーに疑問を抱かせてしまいます。
店員の顔が見えないECでは、こうした小さな疑問がユーザーの不安へと繋がってしまいます。

サイト全体に統一感を持たせ、ユーザーに疑問や不安を抱かせない安心感あるサイトに仕上げるためにも、まずはしっかりとしたコンセプトを定めておきましょう。

2.他社との差別化を図る

他社との差別化を図るのも、コンセプトを決定する理由の1つです。
これだけたくさんのECサイトが乱立していると、ユーザーはどのサイトで商品を購入するのか迷ってしまいます。
結果として、知名度やブランド力が高い大手の総合通販に客が流れてしまうことも考えられるでしょう。

そこで、自社の強みをしっかりと押し出し他社との差別化を図るためにも、コンセプトをしっかりと定めておきましょう。
他社との差別化が図れ、サイトに独自のエッジが立てば、自然と売上げのアップにも繋がります。

3.小規模でも戦える

小規模のECサイトを運営する際におおきな壁として立ちはだかるのが、大手総合通販です。
例えばAmazonや楽天は代表的な例ですが、こうした総合通販と戦うとなるとどうしても品揃えや価格優位性で不利な状況に陥ります。

そこで大事にしたいのが、コンセプトです。
総合通販では先ほどあげた品揃えや価格優位性が強みとなる一方、商品やブランドのイメージがぼやけてしまうといった弱みを抱えています。

小規模のECサイトなら、しっかりとしたコンセプトを定めて運営を行うことで、ブランドイメージの向上やファンの育成にじっくり取り組むことができるでしょう。

ポイントはペルソナとベネフィット

コンセプトは具体的でなくてはなりません。具体的なコンセプトを決める上で重要なことは2つ。ペルソナとベネフィットを考えることです。

ペルソナ

ペルソナとは、「ECサイトに誘導するターゲットの人物像」のこと。ペルソナは漠然とした人物像ではなく、「あたかも実際に存在する人物像」でなくてはなりません。

たとえば、定量的なデータ(氏名、年齢、職業、性別、居住地、家族構成、勤務先)だけでなく、定性的なデータ(生い立ち、性格的特徴、身体的特徴、ライフスタイル、価値観、人生のゴール、趣味嗜好など)を含めることがポイントです。よりイメージを明確にするため、顔写真が用いられることもあります。

ペルソナ

ペルソナを設定しておけば、ターゲットを意識した優れたECサイトを構築することが可能になり、訴求効果がグンと上がります。

ちなみに上記の定量的なデータのことを「デモグラフィックデータ」、定性的なデータのことを「サイコグラフィックデータ」と呼びます。

ベネフィット

ベネフィットとは、一言でいえば「ユーザーが得られるメリット」のこと。ユーザーがあなたのECサイトから何もメリットを得られないのなら、アクセスする理由はありません。

販売する商品・サービスを購入することで、ユーザーはどのようなメリットを得ることができるでしょうか?ユーザーが喜んでいる顔をイメージして、商品を販売するための施策を考えていきましょう。ユーザーの目線で考えることも重要です。

ECサイトのコンセプト例

ECサイトのコンセプトを決める重要性が分かったところで、実際のECサイトのコンセプトをご紹介します。

ECサイトのコンセプト例

ZOZO TOWN:ユーザーに現実の店舗のような体験を

ユーザーに「現実の店舗にいるような体験」を提供するコンセプト。
ECサイトは自宅からでも買い物ができる便利なものですが、一方で実際に商品を手に取って選べないという欠点もあります。

このギャップを埋めるために、サイトのデザインや機能性を実店舗の雰囲気に近づけることで、ユーザーに安心してショッピングしてもらうことが可能になります。
こうした取り組みで成功したのがアパレルECのZOZO TOWN(ゾゾタウン)

ZOZO TOWNでは多彩なブランド商品を取り扱うだけでなく、実際の店舗の陳列棚さながらにサイズやカラーを取り揃えています。
また、直観的に欲しい商品を購入できるよう、購入ボタンを細かく用意しているのもZOZOの特徴。
限りなく現実でのショッピング体験に近付けるコンセプトで、大成功を収めた事例と言えるでしょう。

ヴィレッジヴァンガード:ユーザーに遊びを

現実の店舗のように、装飾に凝った陳列を再現しているECサイトもあります。
「遊べる本屋」として知られるヴィレッジヴァンガードは、現実の店舗の雰囲気をECサイトでも再現。ユーザーは商品を探したり、商品に出会える楽しみをオンライン上で体験することができます。

ヴィレッジヴァンガードと言えば、黄色に味のあるメッセージが特徴的なポップでお馴染みですが、オンラインショップでもこのポップを掲載することで実店舗のような雰囲気を再現。
オンラインショップでの買い物に”+アルファ”を加えた効果的な事例の1つです。

タマチャンショップ:商品の魅力をまるごと表現する

九州の自然食品を提供するECサイト「タマチャンショップ」。
このサイトでは、自然食品を扱うという自社の特徴をしっかり反映するために、徹底的にサイトのデザインにこだわっています。

サイトは温かみのあるイラスト調のデザインを基本に、どこか懐かしさも感じさせる日本の原風景をチョイス。
商品写真にもこだわりが感じられ、自然食の魅力を余すことなく伝える撮影力は特筆に値します。

自社の商品やブランドに徹底的にこだわることをコンセプトに、他のサイトにはない世界観を実現している点は、このサインと大きな魅力でしょう。

北欧、暮らしの道具店:居心地の良い空間づくり

北欧デザインのインテリアや雑貨、アパレルなどを取り扱う「北欧、暮らしの道具店」。
こちらのサイトでは、ユーザーにとって居心地の良いサイトづくりをコンセプトにしたアプローチが見て取れます。

特徴的なのが、商品セールスを極力抑え、ユーザーにとって為になるコンテンツを充実させているということ。
とくに読み物のコンテンツが豊富に掲載されており、商品を購入しないユーザーでも思わず訪れたくなるサイトに仕上がっています。

こうしたコンセプトを突き詰めることで、サイトそのもののファンを確立。
こうしたファンはいざ商品を購入するという場面でも長期間に渡って関係を維持できる「優良顧客」に繋がりやすいことから、結果としてサイトの売上アップにも貢献してくれるでしょう。

いずれにして、まずは「暮らし」に溶け込む居心地の良さがこのサイトの最大のコンセプトです。

ECサイトを構築するならリピストがおすすめ

ECサイトを構築する前には、明確なコンセプトを決めなければなりません。成功しているECサイトを見てみると、はっきりとしたコンセプトがあることに気づくでしょう。

自社サイトの商品を「誰に」「どのように売るのか」が具体的なので、ターゲットをしっかりと取り込めているのです。

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