ネイティブ広告という言葉をご存知でしょうか？
ネイティブ広告とは、出稿先のコンテンツと広告が自然に馴染んでいるような広告手法のことを言います。ユーザーが広告を見た際に違和感がなく、広告をナチュラルにクリックしてもらえるのが特徴です。
今回は、近年人気を集めているネイティブ広告についてご紹介します。用語の意味やメリット、広告の種類について詳しく見ていきましょう。
ネイティブ広告とは？
ネイティブ広告とは、WebメディアやSNSなどで利用される広告手法の1つです。出稿する先のコンテンツの一部のように広告を掲載する方式で、ユーザーに違和感なく広告をクリックしてもらうことができます。
記事広告という言葉をご存知の方も多い方と思いますが、あれもネイティブ広告の1つ。ネイティブ広告が手法の名称で、記事広告がその具体策といった関係性です。
どうして人気？ネイティブ広告のメリットとは
ではどうしてネイティブ広告が注目を集めているのでしょうか？
Web広告が一般化するにつれて、ユーザーは広告が掲載されること自体に抵抗感を持つことも増えてきました。自分が読みたいコンテンツに、あからさまに広告が掲載されていると、広告をスルーしてしまう傾向が高まっています。
ネイティブ広告では、こうしたユーザーに対して広告の違和感やあからさま感を軽減することで、クリックしてもらう効果が期待できます。コンテンツのテイストやブランドイメージを崩すことなく、自然な形で広告を掲載できるのもメリットの1つです。
ユーザーにストレスを感じさせることなく、スムーズに広告をクリックしてもらえる点は、ネイティブ広告が最大の魅力でしょう。
ネイティブ広告を種類ごとに解説
ネイティブ広告には、広告の特徴にあわせて複数の種類が用意されています。ここでは、具体的に6種類のネイティブ広告について解説していきます。
1．インフィード型
インフィード型は、もっとも基本的なネイティブ広告の種類です。記事広告やSNS広告がこれにあたります。出稿先のフォーマットやデザインに馴染ませるように掲載されるため、ユーザーをスムーズに広告へ誘導することが可能です。
2．ペイドサーチ型
ペイドサーチ型とは、検索キーワードに連動して表示されるリスティング広告のことです。ユーザーの検索ワードや閲覧履歴に関連した広告が掲載されるため、クリックされる確率が高まるのが特徴です。
Googleの検索画面はペイドサーチ型の代表例で、キーワードに関連した広告はもちろん、Googleショッピングの商品が掲載される点も特徴です。広告主にとって費用対効果の高い種類と呼べるでしょう。
3．レコメンドウィジェット型
「この記事を読んだ人へのおすすめ記事」
「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」
といった表示を目にしたことはありませんか？これはレコメンド機能と呼ばれるもので、関連する記事や商品を紹介してくれる機能のことを言います。
レコメンドウィジェット型は、このレコメンドの中に広告を掲載する方法です。ユーザーの興味関心が高い記事やコンテンツに連動しているため、クリック率も高く自然に広告へと誘導できます。
4．プロモートリスティング型
プロモートリスティング型は、ペイドサーチ型と似たネイティブ広告の種類です。代表的なのが、Amazonや食べログ。商品や店舗を検索すると、検索トップに「スポンサー枠」として広告が表示されます。
この機能がプロモートリスティング型で、ユーザーの関心が高い点はもちろん、広告の出稿先の信頼度もプラスに作用するでしょう。
5．ネイティブ要素のあるインアド型
ネイティブ要素のあるインアド型とは、より大きい枠組みで関連性のある広告を掲載する手法です。例えば、旅先の観光情報を検索して表示された記事コンテンツ内に、現地の宿泊ホテルやおすすめの飲食店を掲載するといった形式です。
ペイドサーチ型ほどコンテンツと広告の関連性は高くありませんが、より幅広い層に広告を届けることができるネイティブ広告の種類と呼べるでしょう。
6．カスタム型（その他）
最後のご紹介するネイティブ広告の種類は、カスタム型です。
こちらは、上記の5種類のいずれにも該当しないネイティブ広告のことで、代表例としてLINEの公式スタンプなどが挙げられます。LINEの公式スタンプは、それ自体に広告宣伝効果はありませんが、ユーザーに間接的にアプローチすることで、企業や店舗への親近感を高める効果があります。
ユーザーのロイヤリティ向上やファン化、ブランディング戦略の1つとしても効果的でしょう。
まとめ
今回は、近年注目を集めているWeb広告の手法である「ネイティブ広告」についてご紹介しました。
ネイティブ広告とは、掲載するコンテンツの記事に自然に溶け込ませるような広告を掲載する手法です。ユーザーに対して違和感や抵抗感を与えることなく、スムーズに広告をクリックしてもらえることから、多くの事業者が導入しています。
近年ではユーザーがコンテンツや広告に対して下す評価基準も厳しくなってきているだけに、より自然なテイストで掲載できるネイティブ広告の需要も高まっていくでしょう。
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