SNSはECサイトでの購買行動にどんな影響を与えているのか? - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

SNSはECサイトでの購買行動にどんな影響を与えているのか?

SNSをきっかけに、何かの商品を購入した経験がある方も多いのではないでしょうか?

いまやSNSはコミュニケーションツールの枠に留まらず、企業にとってのマーケティングツールとしても必要不可欠な存在となっています。

そこで今回は、SNSがECサイトでの購買行動に与える影響について、調査データを元に考察していきます。各SNSごとの特徴や行動の違いについて、詳しく見ていきましょう。

SNSの利用状況は?

まずはユーザーがどんなSNSを利用しているのか、利用状況から見ていきましょう。

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株式会社クロスマーケティングが行った「SNS利用実態調査」によると、各ツールの利用状況は上記のような結果となっています。

もっとも認知度が高い(知っているSNS)ツールはTwitterで回答者の実に93.7%が知っていると答えました。次いでFacebookが88.8%、LINEが88.2%、Instagramが88.2%と、いずれも高い認知度をほこっています。

mixiやTikTokは50%台と、上記の4ツールに比べ利用者が少なく、PinterestとLikedInは国内での利用者数が伸び悩んでいるようです。

参考資料:「SNS利用実態調査」

登録者数が多いSNSはLINE

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「実際に登録しているSNSツールは?」という質問に対して、もっとも多かったのはLINEの77.7%。これはTwitterの59.1%、Facebookの43.3%、Instagramの42.7%を大きく引き離す数字で、「普段から利用しているツールは?」という質問でも71.3%がLINEと回答します。

これは、LINEがメッセージ機能や電話機能を搭載しており、他のSNSに比べ連絡手段としての比重が大きいことが影響しているでしょう。

一方、TwitterやFacebookなどは情報収集手段としての側面が強く、気軽に近況や情報を発信できるという気軽さがユーザーから好まれていると推測できます。

SNSの利用者は若年層が多い

年齢別にSNSの利用状況を見てみると、圧倒的に若年層の利用者が多いことが分かります。これは若年層がデジタルネイティブ世代であるという点が影響しており、SNSを使ったコミュニケーションや情報収集に抵抗感が低いことが窺えます。

興味深いのFacebookの利用状況で、他SNSと比較しても利用年代が中高年層に偏っています。これはFacebookが実名登録を義務付けていることが影響しており、信頼性のおけるサービスとしてビジネスシーンでも活用されている影響でしょう。

男女別では若年層に利用者が多い傾向に違いはありませんが、Instagramに女性利用社が多い点は特筆すべき点でしょう。これは「インスタ映え」に代表されるおしゃれなイメージが女性に好まれており、写真や動画を通じて直観的に情報を手に入れられる特性が女性にマッチしていることが分かります。

各SNSごとのECサイトへの影響は?

ここまで各SNSの利用状況を見ていきましが、ここからはそれぞれのSNSがECサイトでの購買行動にどのような影響を与えているのか見ていきましょう。今回はSNSの中でも登録者数が多い、Twitter・Facebook・Instagram・LINEの4つに絞って分析したいと思います。

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※各SNSごとにご紹介するデータは、次にような質問項目への回答結果を掲載しています。

【登録状況】ツールを登録しているか?
【サービスへの影響】SNSに商品・サービス情報が流れてきたら興味を持つか?
【購入状況】SNSの商品・サービス情報をもとにECで購入したか?
【情報ニーズ】該当のSNSではどのような情報が欲しいか?

1.Twitter

【登録状況】59.3% 
【サービスへの影響】興味を持つ29.9%
【購入状況】購入する13.9%
【情報ニーズ】新商品情報25.6% キャンペーン情報23.7%

まず、Twitterのデータから見ていきましょう。

Twitterに商品やサービスの情報が流れてきた場合、29.9%が「興味を持つ」と回答しています。この数字は全SNSの中でも上から2番目の数字で、EC系の情報への関心の高さが窺えます。

また、商品をECで購入したと回答した数は13.9%で、全SNSでもっとも高い数字でした。このことから、Twitterがサイトでの購買行動に大きな影響を与えると推察できるでしょう。

2.Facebook

【登録状況】43.3% 
【サービスへの影響】興味を持つ12.6%
【購入状況】購入する4.9%
【情報ニーズ】新商品情報17.5% キャンペーン情報15.0%

Facebookでは商品・サービス情報に「興味を持つ」と回答した数字が12.6%となっています。また、購入すると回答した数は4.9%と、ややECにおける影響力は低いという結果が出ています。

これはFacebookが実名登録を基本としたコミュニケーション主体のサービスであることが理由の1つ。情報を得て商品を購入するよりも、友人や仕事相手との関係性を構築することが重要視されているためでしょう。

3.Instagram

【登録状況】42.7%
【サービスへの影響】興味を持つ21.4%
【購入状況】購入する10.1%
【情報ニーズ】新商品情報24.5% 商品の効果的な使用方法18.9%

Instagramでは、サービス情報へ興味を持つと回答した割合が21.4%と高い数字となっています。商品をで購入するという割合も10.1%と二桁台となっており、ECでの購買行動に大きな影響を持っているといえるでしょう。

また、どのような情報が欲しいか?という質問に対して、商品の効果的な使用方法が18.9%で2位にランクイン。これはInstagramではお得感やセールス感を押し出すよりも、商品の使用感やイメージをPRした方が効果が出ると分析できます。

4.LINE

【登録状況】77.7%
【サービスへの影響】興味を持つ32.7%
【購入状況】購入する13.1%
【情報ニーズ】クーポン情報30.3% キャンペーン情報24.3%

登録者数がもっとも多いLINEは、ECでの購買行動にも高い影響力を持っています。

まず、商品・サービス情報に興味を持つかという質問に対して、32.7%が「興味を持つ」と回答しました。これは全SNSの中でもっとも高い数字です。商品を購入すると回答した割合も13.1%と高水準となっており、ECとの相性の良いSNSと呼べるでしょう。

また、興味深いのが情報ニーズの項目で、クーポン情報が30.3%で1位となっています。これはLINEのクーポン機能がユーザーから好評を得ているためで、他のSNSと比較した際の大きな違いです。

まとめ

今回は、SNSがECサイトでの購買行動に与える影響について、調査データを元に考察しました。

予想通りSNSを通じてECショッピングを楽しむというユーザーも多く、SNSマーケティングがネットショップ運営において重要な施策であることが窺えました。また、各SNSの特徴によってユーザー層や求めている情報に違いがあることから、自社サービスや商材に合わせて運用するSNSを選択することも大切なポイントです。

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