EC市場の動向からみる必要な対策とは?
EC市場は、日々進化しています。その動向も数年前からすると多種多様に変化しており、しっかりと追いかけないと時代遅れになってしまいます。EC市場の動向とその対策をまとめました。
国の枠を超えた「越境EC」における対策
まず、EC市場としておさえておかなければいけないのが「越境EC」です。これは国の枠を超えてインターネット上で、商品を販売すること。この動向に対して、どのような対策が必要なのかを見ていきましょう。
代金の回収
越境ECの場合、支払い方法のほとんどがクレジットカード決済となります。ただし、偽装カードや盗難カードが使われるケースもあり、国内でも海外でもこのようなケースによるチャージバックは事業者がリスクを負うことになります。
これを防ぐ「チャージバックプロテクション」というサービスもあるので、チェックしておいてください。
商品の配送
EC市場が全世界的に広がると、商品の発送に関税や現地消費税がかかります。この支払をどうするのか、さらに商品が破損した場合の保証などの問題も考えておかなければいけません。大手運送業者では、こういった管理を一貫して行うサービスもあります。
言語の問題
一番難解なのは、商品説明を現地の言語にしなければいけないところでしょう。しかし最近の動向では、自動的に現地の言葉に翻訳してくれるECサービスもあります。
ECサイトの「差別化」
EC市場は、多種多様になってきました。そのため、ただ単に商品を並べていた時代から、お客さまの動向に合わせた提案など価格以外の何らかの差別化が必要になってきています。
ブランディング
差別化といえば、まずは自社商品のブランディングになるでしょう。ブランド力をつければ、自ずとお客さまが寄ってくる仕掛けを展開できます。EC市場も安いものから商品力、信用力へと移っていく動向が見られるので、ブランディングを念頭に置いておきましょう。
使い勝手
EC市場で使われるデバイスは、PCからスマートフォンやタブレットなど他機種に広がっています。この動向をつかみながら、それぞれのデバイスでの使い勝手をよくしていくことが、差別化につながります。
圧倒的な強み
他社には真似できない、圧倒的な強みを持っているでしょうか。EC市場で目立つためには、この強みを明確に打ち出すことも大事です。
企業間売買から個人売買へ
EC市場でもっとも取引が多いのは、BtoBと言われる企業間取引です。しかし、企業から個人へ取引するBtoC、さらには個人間取引のCtoCも増えています。
フリマアプリの活用
個人間取引といえば、以前はインターネットオークションが主流でした。しかし最近では、フリマアプリによる取引が増えています。そのため、オークションサイトに出品していたEC業者は、出品方法を再検討する必要もあります。
ウェブ接客
個人に向けての取引が増えてきたため、リアル店舗と同様の接客も見逃せません。以前はメールによる問合せが主流でしたが、リアルタイムにチャットなどを活用したウェブ接客も重要視されています。
この動向はEC業者の差別化にもつながるので、今からの検討が必要となるでしょう。
これからのEC市場の動向に対応するために
今回ご紹介したEC市場の動向は、今後も変化していくことが見込まれます。EC市場の動向にきちんと対応できているかどうかは、日々の計測がとても大事です。この結果を見て、ECサイトの戦略を立てていきましょう。
リピストではECのコンバージョン率やLTV、顧客ランクなどを分析できるため、EC市場の動向に応じた戦略が立てやすくなります。今後の移り変わりの激しいEC市場に対応するためにも、リピストをぜひご活用ください。