【分野別】ネット通販の大手企業をまとめました
ネット通販をするなら、各分野別の大手企業の動向は常にチェックしておきたいところです。
大手の動きがわかれば、業界自体のトレンドもわかりますし、それに応じて自社で行うべき施策も明らかになります。
各分野のネット通販を牽引している大手企業はどこ?
月間ネット販売10月号に掲載されている「EC売上ランキングまとめ2016年版」を見ると、ネット通販での売上規模でランキングされており、どのサイトがどの分野に属してるかのカテゴリーもわかりやすくまとめられています。
総合、家電、ファッション、食品、化粧品の5分野に絞って、各分野の大手企業サイトの動向をまとめました。(参考:ネットショップ担当者フォーラム 【最新】EC売上ランキングまとめ2016年版)
総合
総合の分野で圧倒的な売り上げを誇るのが アマゾンジャパンです。売上は1兆円に迫る勢いで、全分野のなかでも堂々の1位。総合売上ランキング2位のヨドバシカメラ(家電)とは桁が1つ違うことから、同サイトの規模の大きさがわかります。
アマゾンジャパンは、スマホアプリでの日本語音声検索の導入、プレミアムフライデー向けにプレミアムフライデーストアを開設するなど、大手サイトの地位に甘んじることなく常に進化を続けているのが印象的です。これからも総合通販分野を牽引していくことでしょう。
アマゾンジャパンの次にランクインしている総合通販サイトが、千趣会の運営するベルメゾンネット。売上規模ではアマゾンジャパンに大きく離されているものの、30代~40代女性にターゲットを絞った商品を展開し着実にファンを獲得しています。
優れた機能性とデザインが同居した独自家事雑貨ブランド「クスクスワークス」や、独特なキャッチフレーズがネットで話題となった「極悪ビーズクッション」など、他サイトでは見られないような商品を開発しています。
小規模通販サイトを運営している企業は、ベルメゾンの立ち回り方は参考になるのではないでしょうか。
家電
家電分野の通販をリードする企業がヨドバシカメラのヨドバシ・ドット・コムです。総合売上ランキングでもアマゾンジャパンに次ぐ2位につけるなど、善戦していました。家電の特徴上、個々商品の単価が高いことが1つの要因だと推測できます。
しかし、サイトにアクセスしてみるとわかるのですが「ここは総合通販サイト?」と思ってしまうほど、バラエティーに富んだ商品がズラリ。同サイトは現在、医薬品・医薬部外品の販売を増やす戦略をとっています。
また、不在でも商品の受け取りと日時指定が可能な、ヨドバシエクストリーム便も他サイトにはユニークな試み。アマゾンジャパンも配送スピードに定評がありますが、ヨドバシカメラの配送方法も魅力的です。
ファッション
ファッション通販分野は、大手企業スタートトゥデイが運営する ZOZOTOWNのひとり勝ち状態。ユニクロを大きく突き放し、ファッション分野で首位に立っています。
ZOZOTOWNの強みはなんといっても扱うブランドの豊富さです。2016年末の時点で取り扱いブランド数は3,821。最近はアルマーニ、カルバン・クライン、スワロフスキーなどの海外有力ブランドが出店するなど、これからもますます影響力を増していくことが予想されます。
食品
食品分野をリードするのはイトーヨーカ堂のイトーヨーカドーのネットスーパーと2位のセブン&アイホールディングスが運営するセブンミールです。
国内の食品通販はこの2社が圧倒的な存在感を放っています。気軽に買い物に行けない高齢者、日々忙しく働く若年・中年層、どの年齢層にも魅力的なネットスーパーは、今後も成長著しい分野といえるでしょう。
食品分野の通販に参入したい方は、商品の幅と利便性で勝ち目は薄いので、単品の商品力でリピーターを獲得して勝負するのが賢明です。
化粧品
化粧品通販の首位がオルビス。オルビス独自の口コミサイトみんなのクチコミで消費者にリアルな情報を届けられたことが、ユーザー獲得に功を奏したようです。
トライベック・ブランド戦略研究所の「顧客サポート調査2016」 によると、オルビスはサポート評価で4年連続の首位に輝いています。商品ラインナップだけでなく、顧客へのサポート体制にも余念がない姿勢は多くのサイトが見習うべき点です。
ネット通販の参入方法は大手サイトへの出店だけじゃない
それぞれの大手企業がとっている戦略や力を入れている点が違うことに気づきます。ネット通販という大きな枠組みだけでなく、分野別の動向を見ることで、参入する際の戦略が立てやすくなるでしょう。
通販ビジネスへの参入は大手サイトへの出店が検討されがちですが、単品通販ならリピストがオススメです。リピーター獲得に特化したリピストなら、大手企業との競争を避けて通販ビジネスに参入できます。