大正3年創業の老舗の佃煮屋がEC展開! システム選定のカギは?(株式会社江戸一飯田) - リピスト | EC/D2Cサイト構築システム

効果
  • ◆ 手書きに近い管理から受注~出荷まで殆ど自動化になり作業効率が上がった!
  • ◆ プロモーション施策で流入元計測施策が出来るようになった!
  • ◆ 会員ランク施策も考えられるようになった!

 

— はじめに、御社の事業概要と、事業の立ち上げまでの経緯を教えてください。

飯田さま : 私ども江戸一は、大正3年に私の祖父飯田菊太郎が、関西から東京に出てきて日本橋の市場で営みを始めたのが事業のはじめです。佃煮とか煮豆、常備菜、あると便利なものを煮炊きをして売っていました。その頃は東京の中では佃煮屋さんはほんの何軒かしかなく、そのうちの一軒だったんです。

それから、関東大震災で市場が崩れたことをきっかけに、築地の方に市場が移転したのもあり、江戸一も築地に市場と一緒に移転しました。そこから数えて80年ちょっと、日本橋の頃から入れると107年、私で四代目です。佃煮も御存知の通り古くからある食べ物で、漬物と一緒で日本の文化です。しかし、スーパーや自営のお店も含めて卸販売していたのですが、佃煮ってそんなに皆さんが思うほど層が広がっているわけではないんですよね…漬物もそうですけど。

新たな発想で商品開発に転化

嗜好品としての捉え方・イメージが強くなり、自分たちの生活から離れていったんじゃないか?という思いもあり、食生活の変化をすごく感じています。
ごはん食からパン食に移っているようなものだと思います。その現実を受け止めながら、僕たちはこれからどうしていこうかということを考えたときに、自社窯の性質、得意なところを生かした商品に変えていこうと考えました。佃煮以外のうまみたっぷりな商品を作っていこうと考えた時、混ぜご飯の具材を作ったり、タレを作ったりしてみました。実はうちの佃煮って鍋で炊いていく工程でうまみのエキスみたいなのが溜まり、それを元ダレとして、継ぎ足し継ぎ足し作っていくのです。
例えば昆布を炊いて、昆布の出汁がたまる。一方でアサリを炊いたときもアサリの出汁が残る。このように全部元ダレが違うのですが、それ毎にその元ダレをうまく使って、商品に転化しながら手でなじませるので昆布の佃煮の香りやうまみが濃縮するんです。

商品は1つしかありませんが、現在では果物を炊いた商品もあります。

ちょっとした発想で、今の人の食生活や味覚などを創造し、今までの佃煮の概念にとらわれず、醤油以外にキムチとか、コチュジャンとか、そういう味付けも面白いかもと思いコチュジャンで炊いたタラコの佃煮も作りました。

想像するだけで美味しそうですね!佃煮という既成概念でそういった内容を想像しませんでしたが、味だったり調理方法だったりのニーズから佃煮のカタチも面白い商品が開発出来るんですね!

飯田さま : 美味しそうですよね?(笑) 考えてみたら素直に美味しそうっていうものが多分売れるんですね。

販売においてはWEB化も意識していました。当時はHPも作っていたのですが、会社案内の内容に留まっており、売りには直結していませんでした。

まずはそこから変えようとなり、僕たちのできる範囲の中で、HPでオンラインショップを始めました。一番初めにやっていたのが、着払いと現金振込2つだけでした。その時のシステムがとても古いものでリピストのようなASPではなかったので、時代にあった決済方法も全く連携出来ずにいました。
まずはそこから変えよう!と思った事がきっかけですね。

貴社の商品開発を含め、時代の変化に柔軟に対応するというところ、すごく感銘を受けました。

飯田さま : 古いものを継承するには、新しいものも取り入れながらやっていくというのが、大切だと考えています。この歳になり新しい事にチャレンジする事は大変ですが、失敗してもいいや!っていうくらいの気持ちで楽しんでいます。

ECの事が良く分からない僕たちが伝えたい事を汲んでくれて、気持ちがとても楽になりました。

— リピストを知ったきっかけと導入の理由を教えてください。

飯田さま : リピストさんは、付き合いのあった銀行からの紹介です。これからのWEB戦略に向けて、僕たちが足りない技術とか知識を持っていらっしゃる会社を紹介してくれるという流れで、PRECSを紹介してもらったのが経緯ですね。

ありがとうございます。弊社はリピストの提供だけでなくECに関する事業の事に関してはシステム導入以外のあらゆる観点で相談を受ける事も多々あります。

飯田さま : 今でも覚えているのは、会社に伺った時に自分達はアナログだし、ECの事が良く分からないですと打ち明けました。「リピストを導入する事業者様はそういった方も多いですよ。1つずつ出来る事から始めて、まずは一歩踏み出す事が大切じゃないですか?」って言われたのは今でも覚えています。僕たちの目線に合わせて親身に話を聞いてくれました。それこそECの話から離れてお互いの趣味の話なんかもしていましたよね(笑)

確かに、そうでしたね(笑)カートシステム導入に対する案内は勿論ですが、その前に事業者様が何を求めているのか?どうなりたいのか?というビジョンを理解し共感出来るように心がけています。

飯田さま : 人との繋がりの中で、僕たちも知らないことをお聞きする時は、構えてしまって、ちゃんと伝えなきゃいけないっていう気持ちもすごくあったのですが、専門用語なども使わず分かりやすく説明してれて、僕たちが伝えたい事を汲んでくれて、気持ちがとても楽になりました。システムに関しても、出来る・出来ないというところ、本当に真摯にコミュニケーションをとっていただくっていうのは、すごく有り難かったですね。リピストの弱い部分も分かりやすく説明してくれたのは印象的でした。

今までアナログ作業だった受注〜出荷までの作業効率が大幅改善!リピストのサポート体制も心強いです!

— 導入してみてどのような成果が出たでしょうか。

中川さま : 最初に、今までほとんど手書きに近いくらいのアナログな作業で納品書と送り状を作っていたので、そこがほぼ入力作業なしでいけるようになって、受注から出荷までの作業効率が上がった事が一番良かったです。最低限で基本的なところではありますが、この部分の問題点も指摘して下さり改善してくれたのが心強かったです。

今後の希望としては、詰め合わせのよりどり定期の商品は、柔軟に中身を選べるようなことができれば、さらにお客様の嗜好に合わせた商品作りもできるのかなと思い今後に期待しています。

有難うございます。さらに業務が便利に、売上につながるような機能アップデートに努めてまいります。

中川さま : あとは利用する中でのリピストのサポートです。電話ですぐ対応してくださります。電話かけて「お待ちください」アナウンスがずーっと流れて…という事はほとんどなく、すぐ繋がります。サポートの方も、こちら側の “こういうことをしたい” という内容を組んでくれて、システムの出来る出来ないだけで終わらず解決まで導いてくれます。すごく質問しやすくて、わかりやすくて助かりました。

— 今後の展望について教えてください。

飯田さま : 今後は購入してくれた顧客様に対するアプローチをしっかり強化していきたいですね。江戸一の店舗の会員ランクのコンテンツを作ったり、購入してくれたきっかけなどを把握できるようにして、さらに江戸一のリピーター施策に力を入れたいです。

リピストに顧客ランク機能※1)とADコード機能というものがあります。これを使って施策出来るように引き続き提案させて下さい!

飯田さま : さらに今後ECサイトを活性化するために、出来る事は何でもチャレンジして社内のスタッフでいろいろ発信できる仕組みづくりをしたいです。例えば写真撮影やSNSの発信なんかも、社内のスタッフに自主的にやって貰っています。実店舗のポップも実は決まりがなくて社員が自ら考えて作ったものです。ウチはをれを全部採用します。一つもNGはありません。ECはまだまだこれからなんですが、プラットフォームがしっかりしているのでこれからも安心して一つ一つ成長していければと思っています。

※1)顧客ランク機能
会員に対し、購入回数や購入金額、最終購入日等の任意の条件に沿って顧客ランクを設定できる機能のこと。振り分けられたランクに応じて割引やポイント付与率の設定が可能です。
— 御社から見て『リピスト』ってどんな企業様におススメだと思われますか?

飯田さま : オンラインのショップは、オンラインの見た目の出来だけじゃないっていうのを始めにリピストさんに教わりました。どんなに良いものができても、それをどう発信するか?だったり、日々の更新だったり、販売したい内容をシステムに落とし込めるか?それに耐えうるプラットフォームが大切なんですね。

我々食品のEC化はまだまだ課題がたくさんあります。僕たちの会社もそうですが、古くから続いている老舗ならではの課題やリアル店舗に傾倒してしまいWEB関連が弱い企業には、しっかり営業担当がついてくれるリピストはお勧めだと思います。